ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

和田川ダム

2015-12-17 09:00:00 | 富山県
2015年12月15日 和田川ダム
 
和田川ダムは富山県砺波市増山の一級河川庄川水系和田川にある富山県土木部が管理する重力式コンクリートダムで、建設省(現国交省)の補助を受けた補助多目的ダムとして1967年(昭和42年)に竣工しました。
和田川の洪水調節(最大65立米/秒のカット)、特定灌漑用水への供給、3市への上水供給、富山新港への工水供給、富山県企業局庄東第二発電所(最大出力7400キロワット)でのダム式発電を目的としています。
また同局庄東第一発電所(最大出力2万4000キロワット)の放流水がダム湖に流入しており、発電逆調整池の役割も果たしています。

左岸から下流面
堤高21メートル、堤頂長137メートルの小ぶりな堤体
最右岸にクレストラジアルゲートと減勢工があります。
堤体直下に富山県企業局庄川東発電所があり、水圧鉄管を覆う2本のコンクリートはまるでスフィンクスの前足の様。
 
天端は徒歩のみ開放
向かいの山には国の史跡で続日本100名城の増山城址があり、天端はこの入口となります。
 
天端から
真下には発電所。
 
発電所の右手には洪水吐減勢工。
 
上流から
クレストラジアルゲート1門、左手は発電所取水口。
多目的ダムの上流面のこの位置に、発電賞取水口が置かれるのは珍しい。
 
左岸の上工水取水口。
下流の和田川浄水場に送られます。

(追記)  
和田川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

0854 和田川ダム(0114)
富山県砺波市増山 
庄川水系和田川
FAWP
21メートル
137メートル
3070㎥/1900㎥
富山県土木部
1967年


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