ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

頓田第1ダム(再)(頓田第1貯水池)

2017-09-28 15:09:10 | 福岡県
2017年9月19日 頓田第1ダム(再)
 
頓田(とんだ)第1ダムは福岡県北九州市若松区頓田にある北九州市上下水道局が管理する上工水目的のアースフィルダムです。
福岡県の事業で1952年(昭和27年)に建設され、完成後は福岡県と門司市を除く旧四市によって設立された北九州水道組合が管理を受託しました。
自己流域はなく、遠賀川で取水した水がここに導水され貯留する河道外貯留ダムです。
その後の水需要増大を受け、1959年(昭和34年)に第1ダム西側に第2ダムが建設され、さらに1968年(昭和48年)には第1、第2ダムそれぞれの嵩上げが行われ合計有効貯水容量は915万立米まで拡大しました。
現在、頓田貯水池は北九州水道組合を引き継いだ北九州市上下水道局が管理を行っており、ここに貯留された水は本城浄水場を通じて若松区および八幡西区へと給水され北九州市水道事業最大の水がめとなっています。
また頓田第1第2を併せた頓田貯水池は近代水道黎明期の貴重な施設として近代水道百選に選定されています。
 
頓田貯水池の位置関係
赤線が第1ダムの堰堤、青線が第2ダムの堰堤。
第1貯水池と第2貯水池には仕切りの堰堤がありますが、両者は貯水池中央でつながっており余水吐は第1ダムにのみ設置されています。
 
頓田貯水池一帯は響灘緑地(グリーンパーク)として整備され、貯水池を周回するサイクリングロードや大芝生広場、野外ステージのほか様々なレクリエーション設備が設置されています。
今回はそういった施設とは反対の南側からアプローチ。
水田の先に第1ダムの堰堤が見えてきます。
 
下流面。
 
右岸堤体下に頓田排水処理場があります。
 
右岸にある横越流式余水吐
立ち入り禁止のためこんな写真しか撮れません。
 
天端は遊歩道として開放され多くの市民がウォーキング、ランニングを楽しんでいます。
 
堤体からの眺め
 
頓田第1貯水池
有効貯水容量440万立米。
 
戦前に着手されたダムらしく取水塔は円筒形。
 
第1貯水池と第2貯水池を仕切る堰堤は車道になっています。
道路沿いに桜が植えられ春には満開の桜が彩りを加えます。
 
上流から見た余水吐。
 
良く予習して見学しないと何がどこにあるのか戸惑ってしまうほど広大な頓田貯水池です。
 
2401 頓田第1ダム(再)(1112)
福岡県北九州市若松区頓田
遠賀川水系遠賀川
WI
21.6メートル
817メートル
5011千㎥/4400千㎥
北九州市上下水道局
1952年 竣工
1968年 再開発事業竣工


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