ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

我谷ダム

2016-11-10 16:50:26 | 石川県
2016年11月5日 我谷ダム
 
我谷ダムは石川県加賀市山中温泉我谷町の二級河川大聖寺川本流にある石川県土木部が管理する多目的の重力式コンクリートダムです。
加賀市を貫流する大聖寺川は洪水常襲河川で江戸期以来氾濫が多発し抜本的な治水対策が求められていました。
これを受け石川県は山中温泉上流への多目的ダム建設に着手し1964年(昭和39年)に竣工したのが我谷ダムです。
我谷ダムは大聖寺川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水への補給、石川県企業局(のちに北陸電力に移譲)我谷発電所での最大5600キロワットのダム水路式発電を目的としています。
しかし、我谷ダム建設後も洪水被害は絶えずまた上水道用水需要の増加に対応するため2007年(平成17年)に当ダム上流2.7キロ地点に九谷ダムが建設されました。
 
山中温泉から国道364号を南下すると我谷ダムに到着、ダムの天端が国道になっています。
ダム左岸から
クレストにラジアルゲートが2門
右手は取水設備です。
 
右岸の発電所の取水口。
 
左岸下流面
赤錆と苔が時代感を現しています。
 
天端は国道361号
手すりにも苔が・・・。
 
右岸から。
 
洪水吐はジャンプ台式
 
洪水吐導流部と減勢工。
 
左岸の管理事務所とインクライン。
 
ダム湖(富士写湖)上流の吊橋。
吊橋の先が富士写ヶ岳の登山道入り口です。
 
吊り橋から。

(追記)
我谷ダムは台風等の襲来に備え事前放流を行う治水協定を締結しました。
 
0912 我谷ダム(0695)
石川県加賀市山中温泉我谷町
大聖寺川水系大聖寺川
FNP
56.5メートル
126メートル
10100千㎥/8750千㎥
石川県土木部
1964年
◎治水協定が締結されたダム


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