ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

鹿森ダム

2018-04-10 14:00:58 | 愛媛県
2018年3月24日 鹿森ダム
 
鹿森ダムは愛媛県新居浜市立川町の国領川水系国領川(中上流では足谷川)中流部にある愛媛県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、国領川の洪水調節、新居浜市への工業用水の供給、工業用水の供給過程で住友共同電力(株)山根発電所での最大出力6700キロワットのダム水路式水力発電を目的として1962年(昭和37年)に竣工しました。
また1965年(昭和40年)に竣工した住友共同電力別子ダムで取水され東平発電所で発電に使われた水も鹿森ダムで受け入れており、吉野川水系銅山川の水を流域変更して新居浜に導水するいわゆる『別子分水』の調整池としての役割も持っています。
2010年(平成22年)には鹿森ダム直下で県道47号線の付け替えが行われ、ループ橋である青龍橋が完成、埼玉県の滝沢ダムや北海道の朝里ダムなどとともにループ橋とセットになったダムとして知られています。
 
県道47号の交通量はさほど多くなく、徒歩でループ橋を進みます。
 
クレストゲートをズームアップ。
 
非常用洪水吐としてクレストに赤いラジアルゲートが1門、その右手(左岸)に常用洪水吐のコンジット高圧ラジアルゲートがあります。
訪問前の大雨で水位が上がりクレスト放流が行われています。
 
天端の立ち入りはゲート手前まで。
 
天端から見たループ橋。
 
ダム湖は『別子の湖』
総貯水容量は159万立米と県営ダムとしてはさほど大きくありません。
 
昭和30年代竣工のダムらしく大掛かりな取水塔。
 
ラジアルゲートの左にコンジットゲートの予備ゲートがあります。
 
右手の仮設道路はダム湖のごみや流木を運搬するためのものです。
 
2253 鹿森ダム(1298)
愛媛県新居浜市立川町
国領川水系国領川
FIP
57.9メートル
108.6メートル
1590千㎥/1310千㎥
愛媛県土木部
1962年


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