ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

幌別ダム

2018-10-04 02:40:29 | 北海道
2018年9月24日 幌別ダム 
 
幌別ダムは北海道登別市の二級河川胆振幌別川の河口から2.5キロ地点にある北海道企業局が管理する工業用水目的のアースフィルダムです。
戦前から鉄鋼業が栄えた室蘭では高度成長期に入り重工業が一段と集積し、自然水による用水確保が困難となっていました。
1961年(昭和36年)に北海道企業局は通産省(現経産省)の補助を受けた工業用水目的のダム建設事業に着手、1967年(昭和42年)に幌別ダムが竣工しました。
幌別ダムでは日量11万5000立米の工業用水を延長25キロの室蘭工業用水道を通じで日本製鉄室蘭製鉄所や日本製鋼室蘭製作所など11事業所に供給しています。
 
ダム直下を道道327号線が走っておりダム下流面を一望できます。
第一余水吐
2門のローラーゲートを装備しています。
 
ゲートをズームアップ。
 
こちらは第二余水吐の吐口
室蘭地区工業用水道施設一覧によると自由越流型トンネル式となっています。
 
堤体
基部は石積みの擁壁になっており、堤高は21.75メートル。
 
ダム下にある記念碑
盛土がありぱっと見古墳のよう。
 
堤頂長は366メートルにも及び24ミリのレンズではすべてを写し込めません。
 
右岸ダムサイトに管理事務所があり平日のみ職員駐在となっています。
駐在中は天端やダム湖が見れるようですが、今回はあいにく祝日の訪問でゲートが閉じられていました。
 
0074 幌別ダム(1384)
北海道登別市片倉町
胆振幌別川水系胆振幌別川

22.5メートル
366メートル
9974千㎥/8080千㎥
北海道企業局
1967年


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