ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大川ダム

2018-01-12 17:15:16 | 香川県
2017年12月22日 大川ダム
 
大川ダムは香川県さぬき市大川町田面の津田川上流部にある香川県土木部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
香川県は昭和20年代後半から県内各河川へのダム建設に着手し、津田川では本流上流部への治水ダム建設が進められ1963年(昭和38年)に竣工したのが大川ダムです。
大川ダムは津田川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への補給を目的としていますが、不特定利水容量が大きく主目的は既得取水権としての灌漑用水の安定した補給です。
その後1998年(平成10年)には最大支流の栴檀川に門入ダムが建設され、津田川水系の治水能力は大きく向上しました。
 
ダム下から
クレストにローラーゲート1門あり頭上に大きなゲート操作室が乗っています。
これは同じ香川県営の大内ダム前山ダムとそっくり。
 
ダム下には放流設備があり河川維持放流が行われています。
隣には常用洪水吐となる低水放流バブルを備えています。
 
堤高は36メートルと小ぶりな堤体。
 
上流面
インクラインはなく右岸に浮桟橋があり、巡視艇が繋留されています。
 
天端は徒歩のみ通行可能
ゲート部分が前面に張り出しクランクになっています。
そまたピア横には香川県営ダムではおなじみ、螺旋階段。
 
減勢工は左に大きく湾曲
左手は2枚目写真の放流設備。
 
ダム湖は総貯水容量76万立米と溜池サイズ。
 
右岸から
右手は管理事務所。
 
あまたでっかちなゲートピアと半円形の取水設備。
上流からの眺めも大内ダムにそっくり。
 
ダムの番猫として有名な猫ちゃん。
ダムカードにも載っています。
 
2176 大川ダム(1213
香川県さぬき市大川町田面
津田川水系津田川
FN
36メートル
124メートル
760千㎥/640千㎥
香川県土木部
1963年


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