大問4題が小問に分かれる。
以前にも書きましたが、小問化することによって、解法を誘導しています。採点基準を設けて、1、2点刻みで、できたところまでを加点しています。
複数の採点官でそれぞれが採点し、採点が分かれると、合議により得点を決定する、所謂「東大方式」採点方法を採用している(模様)。
今年の問題をさっそく見てみよう。
1番小問3 増減表を書いて、グラフを書くまで。典型的な定数分離型。3つのうちの2つが有理数。他の一つが有理数とすると矛盾が生ずる。(そう、背理法!!)
2番小問3 (1),(2)は同値変形に気を付けること。(3)解の評価は、新傾向。
3番小問2 文字が多くて、目がチカチカする。日頃の計算のさばき方が問われる。最後は式の評価能力が問われる。
4番小問3 設定が比較的穏やか。(東大と比べて)(1),(2)は樹形図を書いて丹念に計算すればおしまい。(センターレベルとしても出題可能)(3)が考えにくい。
結局、小問が11題ある中で、何問正解で合格か?
医学部:9題 理工学部:7題 がボーダーとなろうか。
4題中2題が数学Ⅲと、理系問題に完全シフト。数学1A2Bは十分センター試験で振り分けができるという判断が働いています。
次回は東大理系問題の評価を行います。