小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

「寄り道の多い数学」(日本数学コンクール問題&解説)出版のお知らせ。

2010-07-21 | 日本数学コンクール
 岩波書店よりこの6月に日本数学コンクールで出題された問題をベースにした書籍が出版されました。著者は大澤健夫先生(名古屋大学大学院多元数理研究科教授)です。分かりやすい読み物になっていますので、中高生から大学生・一般の方にお読みいただけます。
タイトルは「寄り道の多い数学」です。同じ岩波からは「物理の散歩道」シリーズが出ていますので、今後のシリーズ化が早くも楽しみです。

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8月8日(日)第21回数学コンクール開催(於:名古屋大学他)

2010-07-18 | 日本数学コンクール
 今年も日本数学コンクールの時期が参りました。小学5年生以上の中高生の皆さん。夏の暑さにも負けず、数学コンクールでいい汗かこう。解答時間はゆったり6時間。自分の気に入った問題を時間をかけて解答しよう。普段の学校のテストとは異なり、じっくり時間をかけて数学的な考察を楽しもう。
 早いもので、日本数学コンクールが誕生し、21回目の夏を迎えました。幾多の変遷を経て次の10年を迎えようとしています。そもそも、東海地区の数学の先生方と名古屋大学の先生方が、数学の若い才能の芽を発掘しようと始めたのがこの日本数学コンクールです。若い目は着実に芽吹き、世代を超えはじめています。この日本数学コンクールに挑戦者として参加していた方々のなかから、出題者としてコンクールに関与される方が登場しはじめました。
世代を超えたコンクールに変貌を始めた今年がその元年といえます。
 もちろん、コンクールが継続実施できたのは、多くの方々のご協力、ご支援があってのこと。
 昨年まで、論文賞部門で3年連続金賞を受賞した東海高校数学研究会。伝統をみごと後輩たちが引き継いでくれるか、大いに楽しみです。
論文賞の締め切りは、8月31日です。

 では、皆様多数ご参加下さい。

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小論文の書き方

2010-07-15 | 大学受験
大学入試において小論文を課す大学は多い。
手短に小論文を効率よく書き上げる方法を以下に記す。
 1.テーマの選定。予め与えられる場合が多い。
 2.結論を決める。
 3.結論を導けるための材料を2,3集める。
 4.材料から結論を導く。
 5.身近なところに題材を求める。
 6.以上をもとに、5.から2.へと逆順にたどると小論文は出来上がる。

以上をマスターすれば、大方の小論文は楽に書けます。


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東京大学理系数学受験指南

2010-07-09 | 大学受験
 東京大学理系数学入試問題は150分で6題を解かなければならない。
1題当たり25分の配当時間である。ボリューム感のある問題であり、6問全問完答は至難の業です。年によりますが、概ね3題+αでOKの年が多いように思います。
東大理系数学の特徴としては、
 1.1題の中に複数の基本項目を含んでいることです。
   従って、基本事項の学習が終わったら、過去問を1、2年解く事。
   肌で東大の問題の雰囲気を感じてください。
 2.その問題を解く上での基本項目が誤りなく見ぬけられれば、大いに自信を持って宜しい。
 3.計算ミス、公式の覚えミスなど、自分の弱点を必ず補強すること。
 4.各問題が、小問に分かれており、それが問題全体の誘導となっていることが多い。
 5.東大理系数学攻略の参考となる書籍はそれなりに豊富である。以下に列挙する。
    青チャート(数1A、2B、3C)数研出版
     一対一対応シリーズ( 〃 ) 東京出版
     「大学への数学」(月刊誌)  東京出版
     東大数学で1点でも多く取る方法 理系編(安田亨著) 東京出版
     東大研究理系数学 Z会
    大学への数学増刊 入試の軌跡/東大 2010年 06月号  東京出版お
    以上の書籍の利用方法は、個々の生徒の状況によります。
 
     

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いよいよ7月になりました。

2010-07-02 | センター試験
 センター試験の準備は順調にすすんでいますか?
国語、英語、数学、理科、社会の5教科7科目(一部8科目)の対応はOKですか?
部活動その他により、出遅れている人はこの夏休みがチャンスです。4月段階での模試で散々な成績をとった人も諦めず、最後まで果敢にチャレンジしてください。

 今年3月めでたく国立一橋大学(経済学部)に一浪して入学を果たした、S君の合格への軌跡を紹介します。(S君はこのブログの読者でもあり、記事掲載についても本人の了承を得ています。)

 現役時、4月のK塾センタータイプの模試で総合偏差値が40を切っていた。学内実力考査では、文系B群のクラス順位はブービー。その彼が私のもとに相談に来たのは、高校2年から3年になる春休みの初日だった。事前に連絡をもらい、進路と学習の相談をする。
数学はもともと嫌いではないが、さっぱりとやっていない。どこから手をつけてよいのやらまるで分からない。センター試験から二次試験までをこなせるようになる方策を一通り説明する。以下、彼へのアドバイスと実行結果を記す。ここで、彼の偉いところは、指示されたことは忠実に実行したことです。多少計画がきついときは少しゆとりを持たせたことはいうまでもありません。

アドバイス
 1.数学は「数学頻出問題総演習ⅠA・ⅡB」(桐原書店 即戦ゼミ40番)を夏休みが終わるまでに、3回繰り返すこと。
問題を解いてみて、分からない、解けないなら、使い慣れた参考書(数研出版の青チャート)の該当箇所の基本例題のみでよいから、復習をすること。(この際、重要例題は無視してよい。)
即戦ゼミ40は、問題数が300題強であり、繰り返し各大学で出題されてきた、そして今後も出題が極めて高頻度で出題されるであろう粒ぞろいの問題を収めた問題集です。1回目より2回目と繰り返すごとに解答に要する時間は驚くほど短縮されます。
問題を見て、瞬間に解答が思い浮かぶ問題は省いて結構です。
 
実際
 1.即戦ゼミ40番は彼にとっては敷居が高く即戦ゼミ42番と43番(青色即戦ゼミ)に変えて、青チャートと並行して暫く学習したいとの彼からの申し出あり。それを許可すると、1ヶ月弱で、青チャートの数ⅠA、ⅡB全ての基本例題の復習と即戦ゼミ42番、43番を終えたとの報告あり。
   その後は、予定通り即戦ゼミ40番をこなす。
   (彼の感想、「ひとつの問題の中にいろいろな事項の要点が複数含まれており、知識をどのように組み合わせて問題が作られるかがよく理解できました。」)

   こうして、夏休み明けの9月の記述模試では、数学は96,000人中、780番 偏差値73,9までいっきに成績を向上させました。

   いまいち、自分は伸び悩んでいる方、是非トライしてみてはいかがでしょうか?




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