センター試験の準備は順調にすすんでいますか?
国語、英語、数学、理科、社会の5教科7科目(一部8科目)の対応はOKですか?
部活動その他により、出遅れている人はこの夏休みがチャンスです。4月段階での模試で散々な成績をとった人も諦めず、最後まで果敢にチャレンジしてください。
今年3月めでたく国立一橋大学(経済学部)に一浪して入学を果たした、S君の合格への軌跡を紹介します。(S君はこのブログの読者でもあり、記事掲載についても本人の了承を得ています。)
現役時、4月のK塾センタータイプの模試で総合偏差値が40を切っていた。学内実力考査では、文系B群のクラス順位はブービー。その彼が私のもとに相談に来たのは、高校2年から3年になる春休みの初日だった。事前に連絡をもらい、進路と学習の相談をする。
数学はもともと嫌いではないが、さっぱりとやっていない。どこから手をつけてよいのやらまるで分からない。センター試験から二次試験までをこなせるようになる方策を一通り説明する。以下、彼へのアドバイスと実行結果を記す。ここで、彼の偉いところは、指示されたことは忠実に実行したことです。多少計画がきついときは少しゆとりを持たせたことはいうまでもありません。
アドバイス
1.数学は「数学頻出問題総演習ⅠA・ⅡB」(桐原書店 即戦ゼミ40番)を夏休みが終わるまでに、3回繰り返すこと。
問題を解いてみて、分からない、解けないなら、使い慣れた参考書(数研出版の青チャート)の該当箇所の基本例題のみでよいから、復習をすること。(この際、重要例題は無視してよい。)
即戦ゼミ40は、問題数が300題強であり、繰り返し各大学で出題されてきた、そして今後も出題が極めて高頻度で出題されるであろう粒ぞろいの問題を収めた問題集です。1回目より2回目と繰り返すごとに解答に要する時間は驚くほど短縮されます。
問題を見て、瞬間に解答が思い浮かぶ問題は省いて結構です。
実際
1.即戦ゼミ40番は彼にとっては敷居が高く即戦ゼミ42番と43番(青色即戦ゼミ)に変えて、青チャートと並行して暫く学習したいとの彼からの申し出あり。それを許可すると、1ヶ月弱で、青チャートの数ⅠA、ⅡB全ての基本例題の復習と即戦ゼミ42番、43番を終えたとの報告あり。
その後は、予定通り即戦ゼミ40番をこなす。
(彼の感想、「ひとつの問題の中にいろいろな事項の要点が複数含まれており、知識をどのように組み合わせて問題が作られるかがよく理解できました。」)
こうして、夏休み明けの9月の記述模試では、数学は96,000人中、780番 偏差値73,9までいっきに成績を向上させました。
いまいち、自分は伸び悩んでいる方、是非トライしてみてはいかがでしょうか?