小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

中高生の読解力は危機的状況…約半数が教科書の内容を理解できていない【読解力を養うために知っておきたい7つのこと】

2021-11-22 | 学習一般

★ 中学生の半分は教科書の内容を理解できていない、 これが何より問題です

◯ 新井紀子さんに聞く

国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授教育のための科学研究所 代表理事・所長

数理論理学を専門に、人工知能や地方創生等、文理融合分野で幅広く活動。2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。

読解力というと、川端康成の小説や小林秀雄の評論文を読んで作者が訴えたいことや意味を読み取れるか、という文学の読解力をイメージするかもしれません。しかし、私が注視しているのはそのような意味の読解力ではなく、辞書にある通り、「文章の内容を理解する」という、ごく当たり前の意味での読解力です。

現在、日本の中高生の読解力は危機的と言っていい状況にあり、約半数は中学校の教科書の内容を正確に読み取ることができません。読者の方には子どもが小説を読まないことよりも、教科書を読めないことに危機感を覚えてほしいのです。

読解力はほとんどが高校卒業までに獲得されるもので、大人になってから飛躍的に向上させることは難しいもの。お子さんたちには中学卒業までに、生きるうえで必要とされる読解力や常識、発想力を備えてAIには肩代わりできない力を身につけてほしいと思います。


★ 子どもが生きていくために必要な「読解力」を養うために ...

<知っておきたい7つのこと>

【1】 大事なのは「どの科目の教科書も意味が分かるようになる」こと 文系理系に関係なく、どの科目の教科書も正確に読める力を〝汎用的読解力〟と呼びます。教科書の見開き2ページから情報を取り出し、大事なポイントを挙げられるかどうか。そのような読解力をつけることが重要ですし、人生を左右するものだと思います。教科書と新聞はどの家庭にもあるはず。この2つを毎日読むことを習慣にしてみては。

【2】「どの大学に入れるか」を決めるのは読解力と推論の力です 教科書には見出しがあり、見出しから本文の内容を把握・推測できるのですが、大半の子どもはそれができていない。また教科書の本文だけに目がいき、欄外を飛ばすことも多い。偏差値の高い大学に合格するには欄外のデータや補足説明を読み解き、本文との関係性をつかむ〝PISA型読解力〟が求められます。これは学校の推薦図書を読むだけでは身につかず、教科書をしっかり読み込むことで鍛えられます。

【3】「授業を聞きながらノートをとる」ことができない子が増えている 視写を苦手に感じる子はたいてい筆圧が弱く、普段からきちんとノートをとっていないケースが多い。1分間にそれなりの量の文字を正しく視写ができることと、先生からの評価は相関が高く、視写には学校での学習や生活において重要な要素が含まれていると考えられます。脳の筋トレのためにも、プリント学習一辺倒は避けてほしいと思います。  ※視写=この場合は先生が黒板に板書した内容や話した内容をノートに 正確に書き写すこと。

【4】読解力の向上は 「中学卒業まで」 に何とかしたい 「自分は〇〇の科目が苦手」と感じる場合、原因の大半はその科目の教科書を読み解く読解力がないことです。読解力は精読や視写のような脳の筋トレで鍛えられるので、自分の学習法が固まってしまう中学卒業頃までに鍛えておきたいところ。脳の筋トレは地味でつまらないかもしれませんが、苦手科目をつくらないためにとても重要です。

【5】「動画依存」は自分ではコントロールできない問題です 幼い頃からYouTubeの自動再生が当たり前でつまらないものを飛ばす習慣がついていると、短時間に視覚・聴覚的刺激のあるコンテンツでないと満足できなくなってしまいます。他人の話をしっかり聞けず、学校の授業もちゃんと聞けない状態になることも。刺激的で面白いと感じる動画コンテンツには中毒性があり、自分でコントロールすることは難しいので、1日に15分までなど親が制限をしましょう。

【6】「一人の時間」「暇な時間」 が子どもには必要です 特に小学校高学年以上の子どもには、成長するうえで一人の時間が重要。時に寂しさを感じながらも、一人で何かをやる中に創造性の種があり、自分らしさを形成していきます。こちらの意志ではどうにもならない植物や会話のできないペットと、または自転車に乗るなど自分の体を相手に過ごす時間を1日1時間確保することが望ましいと思います。

【7】レシピ通りに料理することが 「読解力UP」のヒントに 初めて挑戦するお料理をレシピを見ながら親子で作ってみましょう。子どもは手順通りに行うのが苦手なので、手順を飛ばしたりつまずいたりするもの。そこで母親が先回りせず、できるだけ子どもに手順を読解させること。「水にさらす」などまだ知らない語彙を把握でき、つまずきポイントにも気づけます。楽しくトレーニングできて、美味しいお料理も一品完成するなんて一石二鳥じゃないですか(笑)。




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愛知県 公立高校一般入試マークシート化へ

2021-11-19 | 学習一般

愛知県の公立高校の一般入試について、県教育委員会は、2回の試験を受けられる現在の仕組みを、再来年の春から、1回の試験で2校を受験できる仕組みに見直しすべてをマークシート方式で実施する方針を固めました。

愛知県の公立高校の一般入試は、現在、1人の生徒が2回の試験を受けられる仕組みですが、受験生のほか、出願や採点にあたる教員の負担を軽減するため、再来年の春の入試から、1回の試験で2校を受験できる仕組みに見直されることになっています。
新たな仕組みでは、第1志望校の採点結果で、第2志望校の合否を判定することから県教育委員会は、高校ごとに採点基準にばらつきが出て公平性が損なわれないようにするため、すべてをマークシート方式で実施する方針を固めました。
現在、国語と英語、それに社会の問題の中で、文章を要約させたり、資料をもとに説明させたりする記述式の問題を設けていますが、県教育委員会は「問題の内容を工夫することで、記述式の問題で測ってきた能力も問うことができる」としています。
このほか、県教育委員会は▽推薦入試の日程をおよそ1か月早めるほか、▽中学校の校長の推薦がなくても受験生がみずから出願できる「特色選抜」という新たな制度も導入することにしています。

NHKより

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公立小「35人学級」へ 改正法成立で25年度までに

2021-04-04 | 学習一般
 公立小学校の学級人数の上限を35人に引き下げる改正義務教育標準法が31日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。情報通信技術(ICT)を活用したきめ細かい指導体制を築くため、2025年度までに段階的に「35人学級」へ移行する。小学校全体で学級人数を引き下げるのは、約40年ぶりとなる。
 標準法に基づく従来の上限人数は小2~小6が40人で、小1のみ11年度に35人学級を導入した。21年度は小2を対象とし、低学年から順に毎年1学年ずつ移行する。

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保護者対象、GIGAスクール構想オンラインセミナー1/15

2021-01-11 | 学習一般

 ICT CONNECT 21「GIGAスクール構想推進委員会」は2021年1月15日、小中学生の保護者を対象としたオンラインセミナー「GIGAスクール構想で保護者ができることとは?!」を開催する。

 オンラインセミナー「GIGAスクール構想で保護者ができることとは?!」は、Zoomを利用して開催。信州大学学術研究院教育学系・助教の佐藤和紀氏による「学校と家庭で取り組むGIGAスクール」、静岡県静岡市立南部小学校教諭の浅井公太氏による「中堅教員のトライ! 改めて感じた一人一台端末の魅力」の2つのセミナーを実施予定。

 参加無料。申込みは、「ICT CONNECT 21」Webサイト内申込フォームにて受け付けている。締切りは1月13日午後5時。予定数に達した場合はその時点で締切りとなる。

◆オンラインセミナー「GIGAスクール構想で保護者ができることとは?!」
日時:2021年1月15日(金)12:00~13:00
対象:GIGAスクール構想に興味をもつ小・中学生の保護者
締切:2021年1月13日(水)17:00
※先着順(予定数に達した場合はその時点で締切りとなる)
参加費:無料
申込方法:「ICT CONNECT 21」Webサイト内申込フォームにて申し込む

以上 リセマムより

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GIGAスクール構想、99.6%が年度内に納品完了予定

2021-01-11 | 学習一般

 文部科学省は2020年11月16日、GIGAスクール構想の実現に向けた各自治体のICT環境整備状況について、8月末時点の確定値を公表した。全国1,812自治体のうち、8月末までに端末の納品を完了しているのは2.0%にとどまったが、全体の99.6%が2020年度内の納品完了を予定している。

 GIGAスクール構想の実現に向けたICT環境整備状況について、文部科学省は2020年9月11日に速報値を公表しており、今回は確定値を公表した。調査は全国1,812自治体を対象に、8月末時点のICT環境整備状況を集計した。

 端末の調達に関する8月末時点の状況は、関連経費の議会承認済み77.7%、調達の公示済み61.2%、事業者の選定済み48.8%、納品完了済み2.0%。納品完了時期は、8月末までが2%と年内予定が27.0%、年度内予定が70.6%と、全体の99.6%が2020年度中に納品完了を予定している。

 今後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に備えた対応として、ICT環境が整っていない家庭に何らかの対応策を準備しているか聞いたところ、「全児童生徒に準備済み」28.5%、「最終学年に対して準備済み」4.5%。残りの67.1%は「対応策を検討中」と回答した。検討中の対応策の例には、「国のルータ等の整備に関する補助事業を活用して、貸出し用のルータを整備」「既存の端末の貸出し」「家庭にICT環境がない児童生徒のみ、学校のコンピューター室を利用」などがあげられた。


以上 リセマムより


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満足度が低い大学のオンライン授業 ハイブリッド化で改善へ

2021-01-06 | 学習一般


 コロナ禍で大学の授業のほとんどがオンライン化してから、早くも1年弱が経つ。オンライン授業には多くの問題があったが、当初の課題は解決しているのだろうか。今後のオンライン授業はどうなっていくのか。元教員でICT教育事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、大学のオンライン授業の現状と今後について解説する。

 * * *

「入学式以来、一度も大学に行けていない。同級生の友だちはゼロ。毎日オンライン授業と課題に追われている。困っても相談できる友達がいなくて、気づくと涙が出ていることがある」と大学生から聞いたのは、2020年の夏頃だ。ほとんどの大学がオンライン授業のみで校内に立ち入れなくなっていたためだが、その後、多くの大学で対面授業が再開している。

 文部科学省の「大学等における後期等の授業の実施方針等に関する調査」(2020年9月)によると、後期授業ではほぼすべての大学が対面授業を実施。約8割が対面と遠隔の併用を予定している。対面・遠隔を併用する大学のうち、約6割が授業の半分以上を対面で実施予定だ。また、約6割の大学で、おおむね全員の学生が週に2日以上通学できると回答している。

 上記で分かる通り、対面授業は始まったものの、まだまだオンライン授業が多くの割合を占める。オンライン授業の現状はどうなっているのか。

学び・コミュニケーション上の問題は大きい
 まず、改めて授業の種類について整理しよう。従来の対面型と、パソコンやスマートフォン経由で受講するオンライン型に分かれ、オンライン型にもリアルタイム型、オンデマンド型がある。リアルタイム型はZoomやTeamsなどのウェブ会議システムを通じてリアルタイムにチャットなどを通じてやり取りしながら進めるものであり、オンデマンド型は事前に収録した動画を見せるものだ。

 大学での学びには、実験や実技、演習など、対面でなければ難しいものも多い。しかし新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発せられていた2020年前期は、そのようなものもオンラインで済ませる傾向にあり、学生側の不満が募っていた。そこで、後期の授業については文部科学省が大学側に対面授業再開を要請、10月には「対面講義の割合が5割に満たない大学は大学名を公表」(萩生田光一文部科学大臣)と宣言することになったというわけだ。

 学生からの不満が解消されないと、若干悪者になってしまった形のオンライン授業だが、もちろんメリットも多い。大学生たちに聞いたオンライン授業のメリットは、「通学時間が要らず効率的」「時間や場所に縛られない」「録画を見返して復習できる」というものが多かった。

 たとえば、「語学の授業にはオンライン型はとてもよかった。対面よりリラックスして話せた」という学生がいる。少人数グループでその言語でディスカッションする際も、Zoomのブレークアウトルーム機能(グループ分け機能)を使い、十分にディスカッションできたという。元々語学のオンラインレッスンは多く、オンラインと相性が良いのだ。

 オンラインを使うと、従来の教室で基本的なことを教わり自宅で応用や復習をするのとは逆の、事前に動画で予習を済ませた上で授業に臨み、講義ではディスカッションを行う、いわゆる反転授業もやりやすくなる。ある教員は、「反転授業で学びが定着しやすくなるのでは」と期待する。

 もちろんデメリットもある。多いのは、「コミュニケーションできない、またはしづらい」というものだ。1年生のようにそもそも同級生に会えない例だけでなく、「講義内容について質問しづらく、他の学生にも聞けなくて困った」「他の学生の意見も聞きたかった」という声は多い。「メールで質問しても回答がない」とか、「そもそも質問の機会がない」という声もあった。

 その他、「課題の量が多すぎる」「レポートにフィードバックがないので、自分が理解できているか心配」などの声もあった。「フィードバックがなくて双方向でのやり取りがないなら、放送大学で十分では」と不満を口にする大学生もいた。全体に学びの質が担保されていないとか、十分に学べたという実感が乏しい点で不満が目立ったようだ。

対面とオンラインのいいところ取りなるか
 オンライン授業が当たり前となってしばらく経ち、その至らぬところが洗い出されてきた結果、変化が出てきた。徐々にオンラインと対面を併用するハイブリット型が主流となってきているのだ。オンライン授業と対面授業の良いところをとり、もちろん感染症対策もするというのが主流となってきているのだ。

 オンラインと対面を混在させる授業方法として、多くの大学が取り組んでいるのがハイフレックス(HyFlex)型とブレンド型だ。ハイフレックス型授業とはHybrid-Flexibleの略であり、対面・オンラインから学生が好きな方を選べる方法だ。教室での授業を中継することにより、既往症があるなど感染を恐れて登校できない学生などでも受講可能となっている。ブレンド型は、講義部分はオンライン、演習や実技、アクティブラーニングなどは対面など、オンラインと対面を組み合わせるものだ。 ただし対面授業のためにキャンパスへ足を運んだときでも、大学内でオンライン授業を受けねばならないケースも出てくる。そこで、千葉工業大学では、対面の授業が集中してキャンパスに学生が集まりすぎないよう、時間割を組み直している。東京大学でも、1コマの授業を105 分から90 分に短縮して休み時間を長く取り、学生が密集してしまうのを防いでいる。また、学生が構内にとどまった状態でオンライン授業を受けることもあるため、教室にWi-Fiのアクセスポイントを増設、開放するなどの対策をしているという。

 これまでは教員側がオンライン授業に不慣れなことから、授業の質が十分ではないことも多かった。同時に学生たちの反応が見えず、理解しているのかどうか分からず不安になった結果、課題が増え、学生の負担が重くなっていた。対面では学生の表情や反応からどのくらい理解されたかがわかるが、オンラインではわかりづらくなってしまうのだ。

 そこで教員側も少しでも学生の声を拾ったり、参加の機会を増やそうと工夫している。授業中に学生とのチャットを取り入れて随時意見や質問を受け付けたり、授業内で投票機能やリアクション機能で学生が参加できるシーンを増やしている。ある教員は、画面をオンにして学生に◯、?などのポーズをとってもらったり、当てて発表する機会を増やしたそうだ。対面にはまだ及ばないが、このような工夫によってコミュニケーションされるようになっている。

 またオンラインでは集中力が続きづらいので、教員が一方的に話すだけとでは学生側は疲れるし頭に入りづらくなる。そこで短く区切って作業を挟んだり、考えさせる時間を作るようにするなど、オンラインならではの工夫も必要となる。

 アクセスが集中することにより学内システムが落ちるなど、ICT環境が十分ではないことによるトラブルや不満も少なくなかった。しかしこれらの点も改善が進んでいる。「機材を揃えたらしく、画質が良くなって見やすくなっていた。学内システムも改善されていた」とその大学生はいう。

 ご紹介したように、オンライン授業にはメリットも多い。コロナ禍が終息したとしても、元に戻るのではなく、対面とオンラインのハイブリッド型授業が主流となりそうだ。オンライン授業の良いところはうまく取り入れつつ、深い学びが得られるよう期待している。


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Google for Educationに新機能が追加 オンライン授業を円滑に(AMPより)

2020-08-15 | 学習一般

Googleは、Google for Educationに関わるGoogle MeetやGoogle Classroomの新機能を発表した。

授業をサポートするGoogle Meet新機能
教員(主催者)が管理できる機能を今後数カ月かけて、さらに強化するという。9月より順次提供予定の機能は以下のとおり。

・オンライン授業を退席もしくは2度参加を拒否された参加者に対して、再度同じ授業への参加を禁止に
・授業終了後、参加者全員のセッションを終了
・参加リクエストを一括で承認/拒否することで、より簡単に管理
・授業中にチャットを無効にし、画面共有できる人の制限を設定
・教員が参加するまで授業(ミーティング)が開始されないように設定

また、オンライン授業で児童生徒の関心と参加を促すため、以下の新機能を順次提供するという。

9月より順次提供予定

・7×7グリッドの大きなタイル状のレイアウトで、一度に最大49人までの児童生徒を表示。
・オンライン上のホワイトボードでアイディアを共有しクリエイティブに授業を進めることができるよう、Google MeetにJamboardの機能を追加。

10月より順次提供予定

・背景をぼかしたり、背景を指定の画像に差し替え可能に。
・出席を記録する新機能でオンライン授業において生徒ごとの出席確認が可能に(G Suite Enterprise for Educationのみ)
・ブレイクアウトルーム機能は、教員がクラスを班分けしてグループ学習が可能に。(G Suite Enterprise for Educationのみ)

今年後半に提供予定

・「挙手」機能で、質問や助けが必要な人を特定しサポート
・ディスカッションや授業の進行を妨げずに質問できるQ&A機能や、生徒が自分の意見を共有できるアンケート機能を追加 (G Suite Enterprise for Education のみ)

さらに今年後半には、すべてのGoogle for Educationのユーザーに無料で期限付き録画機能を提供する予定とのことだ。

この新機能により、主催者は授業を録画し動画の有効期限が切れるまで最大30日間、自分のドメイン内で共有することができるという。

なお、授業の主催者のドメイン外へ共有したり、ダウンロードしたりすることはできないとのことだ。

Google Classroomについては、自分の課題をより理解し整理できるように、クラスページに児童生徒用の「ToDo」と教師用の「確認が必要な課題」機能を近日中に追加するという。


また、コース参加コードの共有に加えて、教員はクリック一つでクラスに参加するためのリンクをGoogle Chatなどで簡単に共有できるようになったとのことだ。

今後、提供に向けて取り組むGoogle Classroomの一部が以下になるという。

・児童生徒が毎日Google Classroomを活用しているかを教員が把握するのをサポートする統計の提供。
・Google Classroomと学校や教育機関が並行して使用しているコンテンツや学習ツールとの統合。
・モバイル端末におけるオフライン体験の改善
・Google Classroom上で大規模なコースやクラスの作成と管理を容易にする統合ツールの構築

以上


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学校、詰め込み授業大忙し 校長「息継ぎせず泳ぎ続けているよう」神戸新NEXTより

2020-07-28 | 学習一般


 新型コロナウイルスによる休校で生じた授業の遅れを取り戻すため、兵庫県内の学校でも奮闘が続く。行事や掃除など、学習以外の活動を取りやめたり、「7時間目」を設けたりして学ぶ時間を確保するが、慌ただしさに一部の児童生徒からは「ついていけない」との声も。例年より短い夏休みの直前、マスク姿の生徒や教師が奔走する、神戸市内の中学校を訪ねた。(鈴木久仁子)

【写真】灘校生徒がオンライン文化祭 ダンスや漫才、リーダー論まで 学校HPに特設サイト

 7月下旬、神戸市兵庫区の市立夢野中学校。「味けのない、せちがらいスタートになった」。戎(えびす)豊一校長はため息をついた。

 小中学校は、休校で約200時間失われた。本来、新学期は4月から大型連休を挟んでゆっくり進むが、今年は6月に“急発進”。新入生の歓迎行事も縮小して早速、授業が始まった。

■モジュール学習活用

 授業時間確保の手だての一つは、朝20分、放課後15分のモジュール学習(短時間授業)の活用だ。これまで授業時間に入れていなかったが、再開後は積み重ねて授業時間としている。

 この時間は、市が導入するインターネットの学習支援ツール「みんなの学習クラブ」に取り組む。主要5教科の基礎学習が中心で、反復できるよう、放課後と翌日の朝に同じプリントを使う。登校早々、頭をフル稼働させる生徒たち。

 「従来、朝は読書などに充て、心が落ち着くいい時間だったのだけど」と戎校長。「掃除の時間も削り、余裕を持てる時間はなく、息継ぎせずに泳ぎ続けているような日々」だという。

■様変わりした授業

 授業の進め方も様変わりした。同校は、2021年度に始まる新学習指導要領に沿うよう、数年前から「対話的な学び」に力を入れてきた。グループで意見を出し合い、分からない部分を互いに教える。「分からへん」と気軽に言えるスタイルで、生徒たちもすっかりなじんでいた。

 しかし、新型コロナの感染防止のため、教師が教壇から講義するかつての形に戻さざるを得なくなった。「分からなくても言いにくい。いつの間にかどんどん進んでいる」「でも、高校入試の対象範囲は縮小されず、変わらへんから」。生徒から愚痴が漏れる。

 さらに水曜日は1時間増える。この日の7時間目は作文だった。「さすがに朝から詰め込みで7時間は厳しく、主要教科外にしている」と戎校長。

 個々の学習は放課後に支える。教員免許を持つ支援員が担任と連携し、一人一人のつまずきを見つけ、プリントを渡す。添削して返す際、手書きで「できるまで一緒に頑張りましょう」と添えた。

 戎校長は実感を込めて語る。「生徒に強いる忍耐は計り知れない」

     ◇

 神戸市教育委員会によると、市内の他の中学校も同様の対応を取っている。夏休みは8月1日から17日までと、他市町よりも長い。同市教委は「行事の見直しや簡素化、卒業式の後ろ倒しも進め、年度中に休校中の授業分を補う。暑さへの懸念から、夏休みの時期にも配慮した」としている。

【兵庫県の学校休校】新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の要請で3月初旬、兵庫県など全国の小中学校や高校で休校が始まり、春休みを挟んで5月末まで約3カ月に及んだ。県内の公立小中学校では本年度、必要な授業の約2割に当たる約200時間分が失われた。県や市町は夏休みを例年の半分以下に短縮したり、1学期は通知表による評価を見送ったりするなどの影響が出ている。

以上


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日本のオンライン教育があまりにもお粗末な訳(野口悠紀雄 東洋経済オンラインより)

2020-07-19 | 学習一般


 新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の多くの国が一斉にオンライン教育を導入しました。ところが、日本では基礎教育段階のオンライン教育は、公立校では進展していません。他方、私立校の取り組みは早く、格差が広がっています。
 文部科学省は、小中学生に1人1台のデジタル端末を整備する「GIGAスクール構想」を加速するとしているのですが、それより重要なのは関係者の熱意です。
世界の小中学校はオンライン教育に移行
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界各国の学校が閉鎖になりました。

 日本でも、3月2日、小中高校の一斉休校が決定されました。現在は再開しつつありますが、今後どうなるかわかりません。
通常の授業ができないため、世界の多くの国が一斉にオンライン教育を導入しました。
とくに欧米では、かなり迅速にオンラインに移行しました。

 アメリカでは、K-12(幼稚園年長から高校3年生まで)のレベルで、多くの学校が3月以降にオンライン授業に移行しました。

 JETRO(日本貿易振興機構)の資料によると、中国ではオンライン教育が2019年6月時点と比べて81.9%も増えました(「新型コロナ禍の下、オンライン教育などの利用が拡大(中国)」、2020年7月2日配信)。
利用者数は4億2296万人で、利用率は46.8%です。2018年12月時点での利用率は24.3%だったので、2.1倍になったことになります。
新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の小中学校、高校、大学で新学期の開始が延期され、オンライン学習に切り替わったのですが、教育部は、1月29日には、小中学校の休校期間中はオンライン授業を受けることで学習を継続する方針を発表しました。

 韓国では4月9日以降、小学校から高校までの全学校でオンライン授業が開始されました。

 香港やインドなどでも、オンライン教育への移行が進みました。

 ところが、日本では基礎教育段階のオンライン教育は、進展していません。オンライン授業の普及は私立校などの一部にとどまり、公立校ではごく一部です。

 文部科学省の4月16日時点の調査によると、休校中または休校予定の1213自治体のうち、双方向型のオンライン指導をするのはわずか5%でした(「新型コロナウイルス感染症対策のための学校の臨時休業に関連した公立学校における学習指導等の取組状況について」)。
他社サイトからの引用となりますが、「ハフポスト日本版」が行った東京都内23区について行ったオンライン授業に関するアンケート調査によると、オンライン授業を行う予定があると回答したのは港区だけでした。ほかの区は検討中、あるいは予定なしです(「【東京23区調査】オンライン授業、導入は港区のみ。セキュリティ対策や家庭環境の差に苦慮」、2020年4月21日配信)。
港区は、各小中学校に1台ずつスマートフォンを配布して教師が動画を撮影。簡単にできる運動の紹介や教科書に掲載されている問題の解説などをYouTubeで限定公開しました。4年かけて準備していた構想を前倒しし、生徒1人にiPadを1台ずつ、計1万1000台を早急に導入する計画です。

デジタル機器利用率が、OECDの調査で最下位
経済協力開発機構(OECD)は、2018年に79カ国・地域約60万人の15歳(日本の高校1年生)の生徒を対象にデジタル機器利用率の調査を実施しました。
「1週間のうち、教室の授業でデジタル機器をどのくらい利用しますか?」に対する結果を見ると、「国語」の場合、日本は「利用しない」が83.0%です。
OECD平均は48.2%なので、大きな開きがあります。調査対象国の中で、日本は最下位でした。
「数学」「理科」「外国語」「社会科」「音楽」「美術」についても、同様の結果となりました。

学校外でPCなどを使って宿題を「毎日」「ほぼ毎日」する生徒の割合も、日本は3%で、加盟国平均の22%を大きく下回っています(OECD「生徒の学習到達度調査(PISA)」、2018年調査補足資料P4)。

日本でオンライン教育の導入が進まないのは、公立校の状況です。
私立校の取り組みは早く、一部の私立高校ではすでにオンライン授業が定着しつつあります。
「LINEリサーチ」が4月中旬、全国の高校生約900人に実施したアンケートによると、オンライン授業が取り入れられている比率は、国公立が9%だったのに対し、私立は26%でした(「【LINEリサーチ】オンライン授業への対応率は高校生で1割強、大学生も5割弱にとどまる」、2020年4月28日配信)。

 私立の幼稚園では、園児を対象にZoomのミーティングをやっているところもあります。
このように、学校間のデジタル格差が広がっています。

 デジタル格差は、教育そのものの格差です。そして、未来の社会における生活の格差につながります。
もちろん、基礎教育がオンラインだけで済むわけではありません。学校に集まることによって集団生活・社会生活の訓練をするのは、重要なことです。
したがって、オンライン教育に、新型コロナウイルスの時代の特殊事情があることは事実です。
しかし、オンライン教育は、新型コロナウイルスの時代においてのみ必要なものではありません。
オンライン教育は、地域格差を是正する重要な役割を果たせるはずです。

 例えば、図書館がないような僻地の学校の生徒でも、ネットで書籍を読めます。
あるいは、外国語の勉強で、ネイティブの発音などを簡単に聞くことができます。
日本は、もともと進めるべきオンライン教育を進めてこなかったのです。前述のOECDの調査結果は、それによってもたらされたものです。
なぜ日本で進まないのか?

 日本でなぜ基礎教育のオンライン化が進まないのでしょうか?
前述の「ハフポスト日本版」の調査で、港区以外の区で検討中、あるいは予定なしとなっている理由は、「端末の用意ができない」「家庭環境に差がある」「セキュリティー上好ましくない」「ノウハウ不足」などとなっています。
そして、「オンライン授業を行わなくても対応可能」とした区はありませんでした。
つまり、「オンライン授業が必要ないから行わない」というのではなく、「必要だが行えない」ということです。

 こうしたことはしばしば指摘されるのですが、完全に納得できるわけではありません。
「すべての家庭がPCやスマートフォンを持っているわけではないし、インターネットに接続できない家庭も多い」というのはそのとおりだと思います。
しかし、日本はスマートフォンも買えないほど貧しい国でしょうか? 1人当たりの所得でみれば日本よりずっと低い中国が、前述のように簡単にオンライン教育に移行しているのです。

 要は、日本人の意識がいまだにインターネット社会に移行しておらず、紙と電話の時代にとどまっているということにあるのではないでしょうか?
「オンライン教育を行うインフラがない」とか、「セキュリティーの問題がある」と言うのですが、港区がやったようにYouTubeで動画を公開することなら、今や小学生でもできます。

「教員にノウハウがない」と言うのですが、オンライン教育は「ノウハウが必要」というように技術的に高度なものではありません。
要はやる気があるかどうか、熱意があるかどうかです。

 文部科学省のネット環境も整備してほしい
文部科学省は、7月10日、「2019年度文部科学白書」を公表し、全国の学校や児童生徒のネット環境を整える「GIGAスクール構想」を加速するとしました。
この構想は昨年末に打ち出されたもので、小中学生に1人1台のデジタル端末を整備することを目標にしています。

 一斉休校を受けて、目標達成の時期を2023年度から今年度中に前倒しすることを決定。新型コロナ対策の補正予算に2292億円を盛り込みました。
しかし、PC整備の予算を確保すれば、それで問題が解決できるとは思えません。

第1に、なぜ公的な補助がないと機器が整備できないのでしょうか? すでに述べたように、日本の1人当たり所得は、PCが買えないほど低いとは思えません。
第2に、1度機器を購入すれば済むわけではありません。維持やサポートが必要です。通信費も必要になります。これらについても、国が補助することになるのでしょうか?
第3に、単位認定の仕組みも、オンライン授業を想定したものになっていません。例えば、学校教育法施行規則は、通信制を除く高校においてオンラインで取得できる単位を、全課程の修了要件の5割弱と定めています。

 要は、上で述べたように、関係者にやる気があるかどうかではないでしょうか?
ところで、各省庁の白書は、普通は公表されればウェブで全文が読めます。ところが、上記の白書については、簡単な「概要」が公表されているだけで、全文はウェブでは読めません。「令和元年度文部科学白書の公表について」という発表文には、「令和2年7月下旬 刊行予定」と書いてあるだけです。
学校のネット環境を整えることも重要ですが、文部科学省のネット環境も整備してほしいものです。

以上




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数研出版のマスコット、数犬チャ太郎のプロフィール

2020-03-06 | 学習一般

名前: 数犬チャ太郎
年齢: 不詳
生年月日: 3月14日
犬種: 柴犬
性別: 男の子
出身地: チャー都
言葉: 標準語
長所: 好奇心や探究心が旺盛で元気いっぱい!
短所: 1を「わん」と読んでしまうこと
  (1,2,3を「わん、にー、さん」と読んじゃう)
好きな食べ物: イ(πにちなんでパイが好き!)
愛読書: チャート式参考書
好きな教科: 数学
趣味: 船旅 (「チャート式」の「チャート」は、「海図」という意味だよ。)

以上

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