小島教育研究所

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教育現場でのタブレット端末配備が「世界トップクラス」の日本、授業変革は進んだか? 米巨大IT企業アップル、グーグルの幹部に聞いた

2022-06-15 | 情報教育
47newsより

 児童生徒に1人1台端末を配備する政府の「GIGAスクール構想」で、先進国の中で遅れていた日本の教育現場の端末整備は今や「世界トップクラス」(米グーグル幹部)に改善した。授業内容や教員の働き方が大きく変わる中、端末やソフトウエアを提供しているアップル、グーグルの両社幹部に情報通信技術(ICT)を使った教育の在り方を聞き、学校の授業の様子をのぞいてみた。(共同通信=吉無田修)

 ▽「小さい頃から親しむと違ってくる」【アップルの教育事業責任者、スーザン・プレスコット氏】

 ―アップルが考える教育の柱は何ですか。

 「一つ目は創造性です。プロジェクトベースの学びによって実現します。二つ目は協働。複数の生徒がアイデアを出し合い、複雑な問題の解決に当たります。三つ目は、生徒一人一人に個別化された学びです。四つ目は、オンラインというバーチャルな学びや、他の国の人とつながることです」

 ―日本の学校に275万台以上導入されたタブレット端末、iPad(アイパッド)の特徴は。

タブレット端末を使った東京都墨田区立錦糸中の地理の授業=3月

 「テクノロジーに慣れていない学習者にも、高度な技術を駆使できる方のどちらにも向いていて、創造性に満ちた学びを実現できます。生徒は学校の外に出かけて録画や録音機能を使って記録を作成しています。プログラミング教育にも対応しています」

 ―プログラミング教育の必要性や課題は何ですか。

 「プログラミングは、21世紀の必須の言語として学ぶことが重要です。問題解決や協働といった力を身につけられます。ハードルが高いのは教員です。当社は無償カリキュラムを用意しており、教員らも学べるようにしています」

 ―日本はものづくりが得意です。一方でソフトウエア分野は世界的なIT企業が育っていません。

 「(iPadを使った教育で)小さい頃からソフトに慣れ親しむと本当に違ってきます。(民泊仲介サイト大手の)米エアビーアンドビーといった新しい事業のアイデアも浮かんできます。ソフトの力を通じて世界を変える機会も増えるでしょう」
 ▽「活用して初めて変化が起きる」【グーグルの教育事業でアジア太平洋地域のマーケティング責任者、スチュアート・ミラー氏】

―グーグルが教育事業に力を入れる理由は。

 「誰もが素晴らしい学習体験を享受すべきであると考え、教育と学習の変革を支援するツールを開発しました。一人一人に最適化された環境を提供できるし、共同作業を通じて創造性も高められます」

 ―政府の「GIGAスクール構想」で、自治体が調達した端末の基本ソフト(OS)別のシェアは、グーグルの「クロームOS」が首位でした。

 「(教育機関は)ITの分析・表現力が高い人ばかりではありません。教員の不安に応えるため、無償研修を手厚く提供しました。海外での成功事例を伝えたことも好評でした」

 ―グーグルの収益源は広告だが、教育事業は。

 「教育向けツールでは広告を表示しません。無償版のほか、有償版があります。端末の『クロームブック』はメーカーから一定のライセンス収入を得ています」

 ―日本の課題は何でしょうか。

 「教育現場での端末普及は、日本が世界首位になったと言ってもいい。ただ、経験は浅いです。端末があるからと言って何かが変わるわけではなく、活用して初めて変化が起きます。学校の先生による端末やツールの活用アイデアを公開し、共有できるようにしました」

 ▽採点時間が5分の1に短縮

 東京都墨田区立錦糸中学校で社会科を教える古賀隆一郎教員は「端末を使う授業は生徒の意欲が高まる。自分で調べたり、他の生徒と対話したりして学びも深まる」と効果を語った。

 筆者が今年3月に見学した地理の授業では、生徒が南米の地域経済などの特色を紹介するニュース番組をアイパッドで作っていた。キャスター役の生徒は原稿を文書作成ソフトで表示しながら読み上げ、他の生徒が別の端末のカメラで録画する。教員が一方的に話をする授業ではなく、生徒が共同作業で課題に取り組んでいた。

 教員側の負担も軽くなった。千葉県の船橋市立飯山満中学校では、グーグルのアンケート作成や分析サービスを定期試験に活用。試験の採点時間が「5分の1程度に短縮し、早く帰宅できる」(理科教員)。生徒に間違えた問題だけ個別に解説などを示すことができ、試験後の授業で全問を解説しなくて済むようになった。

 グーグルの端末が配備された高知市立浦戸小学校の藤田由紀子校長は「端末を使えないと、今後は学校教育をやっていけない」と話す。20代の若手教員が講師役となって研修会を毎週開き、授業での活用方法を共有している。

 文部科学省は端末1台当たり最大4万5千円を補助。昨年7月末時点で96%の自治体で整備が完了した。端末の基本ソフト(OS)別のシェアは台数ベースでみると、グーグルが4割と最大で、マイクロソフト、アップルが各3割だった。日本を参考にしたとみられる端末の整備政策はシンガポールや韓国などにも波及している。
 ▽万能だから難しい

 グーグルは今年4月、教育関係者向けに「1人1台の環境と、これからの教育」とのテーマで、日本の専門家を招きオンラインセミナーを開いた。東京学芸大の高橋純教授(教育の情報化・情報教育)は「生徒それぞれが際立ち(授業が)楽しくなったとの(前向きな)アンケート結果が出ている」と評価した。

 東京大の越塚登教授(コンピューターサイエンス)は、端末について「新しい万能文房具だ。どんなことにも使用できるから、逆に難しい」と述べ、何をしたいかを考えることが大事だと指摘した。

 東京大の山内祐平教授(教育工学・学習環境のデザイン)は「いろいろなものをコピーして加工すれば、それなりの発表になってしまう。学習をどれだけ深められるかがポイントだ」と強調した。生徒の話し合い内容をソフトで共有し、教員が適切に介入することで議論の質が高まるとも説明した。

 ▽取材を終えて

 ファミコン世代の私にとって、小学生のころからパソコンは憧れだった。クリスマスにサンタさんに手紙を書いて頼んだが、高価すぎたのか、翌朝、届けられたプレゼントは本だった。進学した山口県の中学校のコンピューター室には、アップルコンピューター(現アップル)のデスクトップ「マッキントッシュ」があった。マウスを使って絵を描いたり、ファイルを捨てる際に「ゴミ箱」までドラッグしたりしたことを鮮明に覚えている。

 今回の取材で、生徒たちが各自に配備された端末を笑顔で使っている様子を見て、うらやましく思った。複数の学校関係者が「生徒の方が使いこなすのが早いので、分からないことは逆に聞いている」と話していた。

 今後、型通りの仕事は機械に任せる流れが加速するだろう。人間に求められるのは発想力とされる。将来を担う子どもたちの可能性を広げられるように、「万能文房具」の端末をフルに活用できる環境を整えるべきだろう。ファミコン世代の大人たちも子どもたちに負けないように学び直す必要がありそうだ。


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必修化から2年、進まぬ小学校プログラミング教育の底上げ目指す「Type_T」とは

2022-06-13 | 情報教育
東洋経済 Educatin×ICT より

 
 2020年度より、小学校でプログラミング教育が始まった。プログラミング言語そのものを学ぶわけではなく、「プログラミング的思考」を学ぶこと、身近な生活でコンピューターの仕組みが利用されているのを知ることを目的としているが、「教科とプログラミングをどう関連づけて教えればよいのか」など、いまだ手探りの状態が続いている学校が多い。そんな中、埼玉県の公立小学校教諭・鈴谷大輔氏は、プログラミング教育関係者によるコミュニティー「Type_T(タイプティー)」を発足。「子どもも先生も、ワクワクしながらプログラミング教育に取り組める国にする」をミッションに、プログラミング教育関連の研修会、子ども・親子向けのワークショップ、情報発信、交流などを行う。鈴谷氏に、小学校のプログラミング教育の現状と今後、授業事例、「Type_T」の活動などについて聞いた。

プログラミング教育は「あまり進んでいない」
――2020年度より、小学校でプログラミング教育が必修化されました。学校現場の現状についてお感じになることを教えてください。

プログラミング教育の取り組みは、残念ながら、「あまり進んでいない」状況といえると思います。

公教育のプログラミング教育を推進するNPO法人「みんなのコード」が21年、全国の小学校教員1037名に「過去1年間で『プログラミング』に関する研修をどの程度受けたか」をアンケート調査で聞いたところ、「受けていない」と答えた教員が22.2%、1時間未満が11.2%、1〜4時間未満が39.5%でした。

プログラミング教育が必修化されたにもかかわらず、「4分の3の教員が、研修を受けた回数は2回以下」ということが明らかになりました。


原因として考えられるのは、GIGAスクール構想の実現が20年度に前倒しされたことにより、「1人1台端末をどのように使うのか」「トラブルが起きたとき、どのように対応するか」など、まずは“GIGAの整備”が最優先され、プログラミング教育が後回しになってしまっていることです。

必修化から2年経ちましたが、プログラミング教育の優先順位が低いままの状態が続いており、「教科とプログラミングをどう関連づけて教えればよいのかわからない」など、いまだスタートラインに立てていない学校や先生も見受けられます。教育界全体で、プログラミング教育の底上げを図る時期に来ていると思います。

――22年4月に行われた「2022年度全国学力テスト」では、小学6年生の算数で、プログラミングを題材とした問題が初めて登場しました。

正方形を描くためのプログラムが例示され、正三角形を描くための誤ったプログラムを正しく書き直す問題が出題されました。授業でプログラミングに触れていない児童は、問題文を読んでも、何を聞かれているのかが理解しにくかったと思います。学力テストにこのような問題が出たことで、学校は、ICT機器を日常的に使い、必要に応じてプログラミングを取り入れるよう授業改善していくことが求められていると受け止めています。

プログラミング教育の教員コミュニティー「Type_T」
――鈴谷先生は、プログラミング教育の教員コミュニティー「Type_T(タイプティー)」を発足し、プログラミング教育の研修会、ワークショップ、情報発信や交流などの活動を積極的に行っています。


鈴谷先生はプログラミング教育の研修会、ワークショップ、情報発信や交流などの活動を行う「Type_T」を主催している
もともとICTが好きで、12年くらいから、クラブ活動や学級活動の時間を利用して学校のコンピューター室で、子どもたちと文部科学省のプログラミングのコンテンツである「プログラミン」で遊んだりしていました。

17年に告示された新学習指導要領において、20年度から小学校でプログラミング教育が必修化されると知り、自身のブログでプログラミング教育について発信するうちに教員や教育関係者とつながり、19年3月、IT企業サイボウズ本社を会場に、先生だけのプログラミング勉強会「WATCHA!? プログラミング」を企画しました。その会が大盛況で、「今後もプログラミング教育について考えたり、広めたりする場をつくっていこう」と。当時の有志メンバーと立ち上げたのが、「Type_T」です。

同年の12月、小学6年生理科の「電気の利用」単元に、プログラミングを取り入れた模擬授業イベントを開催しました。その後も、さまざまなプログラミング教育の実践について、主にオンラインで定期的に交流しています。21年10月に「NPO法人 タイプティー」として認証され、現在は、小学校教員を中心に全国で約100名の会員がいます。本団体の趣旨に賛同してくださる企業さんは、準会員として新しいプログラミング教材を会員に試してもらったり、意見交換などができる仕組みになっています。


「Type_T」は小学校教員を中心に全国で約100名の会員がいる
――「Type_T」の活動で大切にしていることを教えてください。


プログラミング教育の教員コミュニティー「Type_T」
「Type_T」は、「と(T)にかくや(y)ってみるプ(p)ログラミング教育(e)ティ(T)ーチャーズ」の略です。

全国各地でICT機器活用による教育改革に取り組み、小学校でのプログラミングの普及において多くの実践を重ね、本団体にも協力いただいている平井 聡一郎先生(情報通信総合研究所 特別研究員)は、日本中の学校や先生に、「(まずは)つべこべ言わずやってみろ」と呼びかけています。このメッセージをアレンジし、団体の名称に取り入れさせていただきました。

学校の先生はまじめで、「まず自分がたくさん知識を得ないと子どもたちに教えられない」と、自らハードルを高く設定してしまう傾向にあります。何のサポートもない状態で踏み出すのは勇気が要りますが、周りに仲間がいて、困ったときには質問できる状態であれば、「まずはやってみようかな」と思うものです。

校内や地域でプログラミング教育を学ぶ機会がなかなか得られないけれども、興味があったり「授業で実践してみたい」と思ったりしている先生は、このようなコミュニティーに参加して仲間をつくることで、実践を聞いたり学んだりしながら自身の知識を深め、子どもたちや周りの教員に広めることができるのではないでしょうか。

「micro:bit」を活用し、理科×プログラミングの授業を
――プログラミング教育によく使われる教材は?

自分の描いた絵と「メガネ」と呼ばれるツールで絵を動かしたり変えたりするプログラムを作る「Viscuit(ビスケット)」、画面上のブロックを組み合わせてプログラムを作る「Scratch(スクラッチ)」がよく知られています。イギリスのBBCが主体となって作成した小型のコンピューター「micro:bit(マイクロビット)」も、少しずつ使われるようになりました。

“はじめの一歩”としてお薦めの教材は、「Hour of Code(アワーオブコード)」。サイトにアクセスするだけで、ゲームや映画、アニメのキャラクターを画面の中で動かしてプログラミングに取り組むことができます。「プログラミングは苦手」という先生も、「まずは子どもたちと一緒に触ってみよう」くらいの気持ちで取り組んでみることが大切だと思います。

――勤務校では、どのような実践を行っているのですか?

昨年度は6年生の担任だったのですが、25個のLED、2個のボタンスイッチ、明るさセンサー、加速度センサー、温度センサーなどが搭載された「micro:bit」を使用した授業を行いました。「micro:bit」のプログラミングは、パソコンのブラウザー上でカラフルなブロックを組み合わせて行うもので、プログラミングが初めての児童も簡単に扱うことができます。

まずは、2学期の図工の「きらめき劇場」の単元でプログラミングを取り入れました。LEDライトにペットボトルを置いたりなど自分の好きな形のランタンを作り、「micro:bit」をつなげてLEDの色や明るさを変化させる授業を行いました。


「micro:bit」を使った授業についてのワークショップ
これを踏まえ、3学期に理科の「電気の利用」の単元で、人感センサー拡張モジュールを接続した「micro:bit」を活用しました。前回の授業で手回し発電機を使って電気をつくり、エネルギーが蓄えられることや変換されることを理解したうえで、「電気を効率よく使うための方法」について学ぶ授業です。導入で、「電気の消し忘れでおうちの人に注意されたことはありますか?」と問いかけ、節電への意識を持たせました。その後、「micro:bit」を活用したプログラミングをどのように作ったら、電気を効率的に使えるのかを考えました。

子どもたちは、人感センサーを使って「周りに人がいなくなったら電気を消す」「人を感知したら電気をつける」というプログラミングや、明るさセンサーを使って「明るくなったら電気が消える」「暗くなったら電気がつく」というプログラミングに取り組みました。また、それらを組み合わせたり、違う生活の場面に置き換えて考えたりしました。

プログラミングで電気の働きを制御すれば、電気を効率的に活用できること、身の回りの多くのものにコンピューターが内蔵され、プログラミングによって制御されていることを学ぶことができました。

やりたいことの実現、課題解決のための“手段”としてプログラミングを
――プログラミングを取り入れた授業で、子どもたちの反応は? また、ほかの教科ではどのようにプログラミングを取り入れることができるのでしょうか。


鈴谷大輔(すずや・だいすけ)
埼玉県川越市立新宿小学校教諭 生徒指導主任、学年主任
NPO法人タイプティー代表。NPO法人みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営などに多数携わる。MIEE(マイクロソフト認定教育イノベーター)。共著に『事例と動画でやさしくわかる!小学校プログラミングの授業づくり』(学陽書房)、『手づくり工作をうごかそう! micro:bitプログラミング第2版』『これならできる! 学校DXハンドブック小・中・高・特別支援学校のデジタル化を推進する「授業以外のICT活用事例」』(ともに翔泳社)がある

大多数の子どもたちは「プログラミング、楽しい!」「面白い!」という反応です。吸収力もすごいですし。とくに高学年になると、やり方を自分のパソコンで検索してどんどん進めていく子も多いですね。子どもたちは、プログラミングに取り組んでいるとき、目がキラキラ輝いてるんですよ。その様子を目にすると非常にうれしいですし、皆さんにも見てほしいと思います。

プログラミングは「多角形の作図」や「電気の利用」など、算数と理科で取り入れやすいですが、例えば国語だったら、読み取った情景を「Viscuit」を使って表したり、5年生の社会では「これからの時代の車」の学習でロボット教材を取り入れ、プログラミングで自動運転ができるよう取り組んだりできます。低学年でも、図工の授業で「Viscuit」を使って好きな模様を作り、それをプロジェクターに投影してみんなで見たりなど、各学年でさまざまな授業が可能です。

――小学校のプログラミング教育を通して、子どもたちのどんな力を育んでいきたいとお思いですか?

プログラミング教育で大切なのは、「授業でプログラミングに取り組んだ。楽しかった」だけで完結するのではなく、取り組みを通して身の回りのさまざまな場面でプログラミングが活用されていることを自覚したり、「もっとこうなったらいいのに」と改善策を考えたりなど、プログラミングを通じて社会の見方や考え方を育てていくことだと思います。

GIGAスクール構想が進み、子どもたちがICT機器に触れる機会が増えています。小学生時代からさまざまなプログラミングに慣れ親しみ、ゆくゆくは、自分のやりたいことを実現したり、課題解決のための手段としてプログラミングを使えるようになるような感性を育んでいきたいですね。


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速報 「蒲蒲線」地方負担で合意 東京都3割・大田区7割 2035年開業へ 総事業費は1360億円

2022-06-06 | 日記

東京のJR・東急蒲田駅と京急蒲田駅をつなぎ羽田空港まで伸ばす「新空港線」、いわゆる蒲蒲線の整備計画について、大田区が、午後2時から臨時の記者会見を行った。その中で、松原区長は、事業費用の地方負担の割合について、東京都が3割、大田区が7割で合意したことを明らかにした。

総事業費は1360億円にのぼり、そのうちの3分の1ずつを、国と東京都・大田区、第三セクターが負担するという。第三セクターは、大田区と鉄道会社などが出資する。会見で、松原区長は「区の悲願であります新空港線整備に向けて、大きな第一歩を踏み出しました」と述べた。2035年開業を目指すという。


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大滝詠一、佐野元春、杉真理によるアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』8/3にSuper Audio CDでリリース決定

2022-06-06 | 音楽の楽しみ

1982年3月21日に大滝詠一の主宰するナイアガラレーベルから発表されたアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』が、CD以上の高音質で記録した次世代CD規格のひとつ「Super Audio CD」(SACD)で8月3日(水)にリリースされることが決定した。

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』は大滝詠一の構想のもと、当時大きな注目を集めていた佐野元春と杉真理に参加を要請して制作され、シングル曲「A面で恋をして」はスマッシュヒットを記録。40年を経た現代でもシティポップの代表作として高く評価されており、発売40周年を記念して3月21日にリリースされた『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』は、オリコンデイリーアルバムランキングで1位を獲得した。

また、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』にも収録されている「A面で恋をして」のミュージックビデオも公式YouTubeチャンネルで公開されており、映像はナイアガラレーベルの大ファンで、世界的にも人気の高い日本を代表する漫画家&イラストレーターの江口寿史のイラストを使用したアニメーション作品に仕上がっている。

ミュージックビデオの制作は、シンガポール在住のインドネシア人映像クリエイターArdhira Putraが担当。Ardhira Putraは、同じくインドネシア出身のシンガーRainychと組んで「真夜中のドア」を全世界チャートNo.1に導いたほか、世界規模でシティポップブームをブレイクさせた日本のバンドevening cinemaの最新アルバムのジャケッデザインやプロモーションビデオも手掛けるなど、日本のポップミュージックに造詣が深い。大滝詠一など日本のシティポップは東南アジアでも非常に人気があり、本人も大滝詠一作品の大ファンでもあることから、40周年を華やかに彩るコラボレーションとなっている。なお、「A面で恋をして」は、大滝詠一の名曲「夢で逢えたら」とともに、8月3日に7インチレコードとして2枚同時発売されることも決定している。



さらに、大滝詠一の代表曲「君は天然色」のミュージックビデオYouTube再生回数が1,000万回を突破した。「君は天然色」は発表から40年以上経った現在でも、CM、アニメーション、映画のテーマソングなどに使用され、多くのアーティストからカバーされており、世代を超えて愛されている楽曲。また、「君は天然色」が収録されているアルバム『A LONG VACATION』のジャケットは、海外でも人気の高いイラストレーターの永井博が手掛けており、既に世界的ブームとなっているシティポップの象徴的なマスターピースとして認識され、高い評価を受けている。また、『A LONG VACATION』の発売40周年を記念して制作された「君は天然色」のミュージックビデオも永井博のイラストで構成。映像の制作は『君の名は。』や『天気の子』の予告編演出で知られる日本を代表する世界的アニメ映像ディレクターの依田伸隆が担当している。



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情報教育充実を要請 文科省、全国の教委に

2022-06-06 | 情報Ⅰ
令和4年度から高校でのプログラミング教育が必修化される中、文部科学省が高校での情報教育の充実を求める事務連絡を全国の教育委員会に出していたことが6日、分かった。深刻な専門教員不足の環境改善が進んでいないことを重く見た文科省が一層の対策を各教委に促した。

高校では4年度、新たな学習指導要領に基づくカリキュラムがスタート。必修科目の「情報Ⅰ」ではすべての高校生がコンピューターのプログラミングを学ぶ。新要領で学ぶ高校生が初めて臨む7年度の大学入学共通テストでは出題対象に情報を追加。国公立大も同年度の受験に関し、情報を加えた6教科8科目の共通テスト受験を原則とすることを決めた。

一方、文科省の2年度の調査によると、全国の公立高校の情報担当の5072人の教員のうち、1210人が情報の免許を持っていないことが判明。文科省は今年度も教員不足が解消されていないとみて、4月に具体策を例示した事務連絡を発出。①情報免許保有者の計画的な採用の実施や配置の工夫②専門外の教員の情報免許取得促進③外部人材の活用④遠隔授業による複数校指導-などで環境整備を図るよう求めた。


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