様々な分野でコンピュータが利用されている。今後もますますその利用範囲は拡大の一途をたどるだろ。
「ユビキタス」という言葉がいわれ始めて久しい。あらゆる分野、場所で組み込み型のコンピューターが互いにネットワークにつながり、協調して機能してくれる。そういった時代がもう直前に迫っている。いわゆる「高度情報化社会」の進展が図られている。
今年、7月25日の地上波デジタル放送への全面切り替えは多分に政策的な面が大きかった。経済的には、専用テレビへの切り替え需要により、一時的ではあるにせよ、大型液晶テレビの売り上げが見込め、疲弊した国内メーカーの支援が可能かに見えた。ところが、その後におこったことは、ソニー、パナソニック、シャープ等のテレビ工場撤退現象であった。急速な韓国メーカー製品の市場席捲により、日本メーカーは窮地に立たされている。そこに、今回の急速な円高が重なり、超優良企業といわれるトヨタ自動車までが、生産を海外にシフトしようとする動きにでている。ますます産業の空洞化が懸念される。
そこで、日本の今後の産業に関して、これまで以上に付加価値の高い商品を開発、販売して行く必要がある。
魅力ある商品、サービスを開発する人材を育成することが、教育界、産業界の急務だろう。