軽井沢は今紅葉が見ごろになっている。先週末にはNHKのニュースで、雲場池の紅葉が見ごろになっていると報じられていたが、たしかに少し前まではやや黒ずんで見えていたモミジやドウダンツツジも真っ赤に色づき美しく池に映えるようになった。
雲場池の紅葉(2016.11.9 撮影)
同上
同上
雲場池周辺の別荘地の庭のモミジも、池を訪れる観光客に美しい景観を提供している。
雲場池に隣接する別荘の庭のモミジ(2016.1.9 撮影)
池の周囲にはコナラの木も見られるが、こちらは黄~褐色に色づいている。
黄褐色に色づいているコナラの葉(2016.11.9 撮影)
長野県の紅葉人気ランキングの上位には、軽井沢プリンスホテルや碓氷峠見晴台などの名前が見られる。
軽井沢プリンスホテルの紅葉はまだ見たことがないのだが、軽井沢は町全体にモミジの木も多く、またそれ以外にもカラマツやコナラなどの木々の紅葉もあって、今の季節は町全体がとても美しく見える。
今回は、このほか私が見て歩いた軽井沢の紅葉を少し紹介させていただく。
追分宿辺りでは、9月にはすでに色づき始めていた(2016.9.11 撮影)
軽井沢市街の南側、発地のモミジ(2016.10.27 撮影)
中軽井沢、星の温泉の紅葉(2016.10.31 撮影)
ただ、例年に比べると今年の紅葉はあまり美しくないとの声もよく聞かれる。夏からの天候不順や台風の影響もあったのだろうと思う。モミジの葉がきれいな赤に変化するには気温、日照、湿度などさまざまな条件がうまく重なることが必要だといわれる。
一本のモミジの木でも、部分的に真っ赤になっている葉のすぐ横にはまだ緑の葉があったり、また一枚の葉でも部分的に真っ赤になっているのを見ることがある。なかなか、微妙なものだ。
南軽井沢の別荘地で見かけた部分的に紅葉したモミジ(2016.10.27 撮影)
全国的にみると、やはりモミジの名所が多いのは京都だろう。長年にわたり人の手が加わった寺院などのモミジには自然の中のものとはまた違った歴史の重みや完成度の高さといったものが感じられる。
数年前に、その名所のひとつである東福寺に行き、大混雑の中で紅葉を見たことがあるが、確かにすばらしくて一見の価値があった。
大混雑の京都東福寺の通天橋と紅葉(2012.11.24 撮影)
苔の上に散り敷いた様子が美しい東福寺の紅葉(2012.11.24 撮影)
東福寺石庭とよくマッチした紅葉(2012.11.24 撮影)
ところで、軽井沢の我が家の狭い庭にもモミジの木が4本もある。大きい2本は15mくらいの樹高があり、残る2本も10m前後である。
見上げる大きさの庭のモミジ(2016.11.4 撮影)
これらは、数年前に土地を購入したときにすでにこの場所に生えていたものであり、大きい2本ともう1本はイロハモミジ、もう1本がヤマモミジである。
イロハモミジは赤く、ヤマモミジはやや黄色に変化する。
庭のイロハモミジの紅葉(2016.11.4 撮影)
庭のヤマモミジの紅葉(2016.11.4 撮影)
この4本のうち2本が、家の建築予定場所にひっかかり、伐るか移動するかの必要に迫られた。
設計士のMさんに相談すると、これくらい大きい木の移動となると、とんでもない費用が発生しますよとのことで、どうしたものか悩んでいたところ、土地購入でお世話になったI さんが友人の造園業のSさんを紹介してくれた。
Sさんによると、移動はそんなに難しいものではなく、費用もMさんから聞いていたものの1/10くらいで済むというし、準備して進めれば絶対に枯れることはないと太鼓判を押してくれた。
すぐに、Sさんに2本のモミジの移動をお願いし準備に入った。
まず最初は、木はそのままにして太い根を切り、1年程度かけて新しく細い根が成長するのを待つことから始まった。
そして、翌年家の建築が始まる時期に合わせて、これらを所定の場所に移動してもらった。
この移動から今年で2年半、おかげで移動したモミジも根付いたようで今年も紅葉を見せてくれているのだが、さすがに元から隣にある木に比べると、枝先の葉の数は少なく、落葉も早い。
近いうちに、2本の木が元通り同じように葉を茂らせ、美し紅葉を見せてくれることを願っている。
移動した庭のイロハモミジ(左側)と元からあったイロハモミジ(右側)の落葉の様子(2016.11.4 撮影)
この大きな2本のイロハモミジは2階の窓からも見ることができ、春の新緑から秋の紅葉まで楽しませてくれている。Sさんには感謝である。
2本のイロハモミジの木がピクチャーウインドウになっている(2016.11.1 撮影)
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