球際で競るプレー強度がほしい
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は、オーストラリアとニュージーランドが共催した女子ワールドカップ2023で健闘した。結果、8強で終わったが、「ある要素」さえあればもっと上まで行けたように思う。
もちろん彼女たちには勝つための技術がある。敵を打ち負かす一定レベルの戦術もある。だが広い意味でのプレー強度(インテンシティ)で他国に見劣りした。
これはこの記事でも指摘したのだが、強度が足りないと球際で強く競れない。デュエルで劣る。カラダを自分から敵に押っ付けて競るような激しい接触プレーに弱くなる。プレス強度が落ちる。結果、きわどい場面でボールを支配下に置けなくなる。
これでは、強度がますます高まるばかりの現代フットボールで勝てない。もちろん女子と男子とでは違うにしても、である。
プレー強度を上げるには、ひとつはなでしこが世界に劣るフィジカルを上げる必要がある。アスリート化だ。特にスウェーデン女子代表やオーストラリア女子代表などを見ると、その波を感じる。またボールを強く競ることにも日常的に慣れなければいけない。
これはなでしこジャパンが世界で勝つための大きなハードルだろう。
ボールスピードが足りない
もう一点、なでしこジャパンを観て感じることがある。それはボールスピードだ。
これもプレー強度と関係あるのだが……たとえば女子ワールドカップ2023では、特にイングランド女子代表やスウェーデン女子代表、オーストラリア女子代表がものすごい速さでパスを繋いでいた。ヘタをすると男子より速いくらいだった。
それが端的にあらわれるのがインサイドキックだ。彼女たちが蹴るインサイドキックのボールスピードはとんでもなく速い。スパン! と来る。だからインサイドキックで、かなり離れた味方選手にもボールがつなげる。
これもなでしこジャパンに欠けている点だ(というより日本人男子にも欠けているのだが)。もちろん、なでしこジャパンやスペイン女子代表のボールスピードが他国と比べそう速くないのは、ひとつにはショートパスを多用することとも関係しているが。
プレー強度の向上は一朝一夕には難しいだろうが、なでしこジャパンはこうした点をテーマに取り組み「世界」をめざしてほしい。
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は、オーストラリアとニュージーランドが共催した女子ワールドカップ2023で健闘した。結果、8強で終わったが、「ある要素」さえあればもっと上まで行けたように思う。
もちろん彼女たちには勝つための技術がある。敵を打ち負かす一定レベルの戦術もある。だが広い意味でのプレー強度(インテンシティ)で他国に見劣りした。
これはこの記事でも指摘したのだが、強度が足りないと球際で強く競れない。デュエルで劣る。カラダを自分から敵に押っ付けて競るような激しい接触プレーに弱くなる。プレス強度が落ちる。結果、きわどい場面でボールを支配下に置けなくなる。
これでは、強度がますます高まるばかりの現代フットボールで勝てない。もちろん女子と男子とでは違うにしても、である。
プレー強度を上げるには、ひとつはなでしこが世界に劣るフィジカルを上げる必要がある。アスリート化だ。特にスウェーデン女子代表やオーストラリア女子代表などを見ると、その波を感じる。またボールを強く競ることにも日常的に慣れなければいけない。
これはなでしこジャパンが世界で勝つための大きなハードルだろう。
ボールスピードが足りない
もう一点、なでしこジャパンを観て感じることがある。それはボールスピードだ。
これもプレー強度と関係あるのだが……たとえば女子ワールドカップ2023では、特にイングランド女子代表やスウェーデン女子代表、オーストラリア女子代表がものすごい速さでパスを繋いでいた。ヘタをすると男子より速いくらいだった。
それが端的にあらわれるのがインサイドキックだ。彼女たちが蹴るインサイドキックのボールスピードはとんでもなく速い。スパン! と来る。だからインサイドキックで、かなり離れた味方選手にもボールがつなげる。
これもなでしこジャパンに欠けている点だ(というより日本人男子にも欠けているのだが)。もちろん、なでしこジャパンやスペイン女子代表のボールスピードが他国と比べそう速くないのは、ひとつにはショートパスを多用することとも関係しているが。
プレー強度の向上は一朝一夕には難しいだろうが、なでしこジャパンはこうした点をテーマに取り組み「世界」をめざしてほしい。