イングランドが試合を終始リードする
オーストラリアとニュージーランドが共催する「女子ワールドカップ2023」で8月16日、準決勝が行われ、オーストラリアとイングランドが対戦した。
イングランドが終始、試合をリードし、3-1でオーストラリアを下した。
イングランドは36分に先制すると、そのままの勢いで2点を加えて追いすがるオーストラリアを振り切った。オーストラリアは63分に1点取ったがそれまでだった。欧州女王が貫録を見せつけた。
8月20日(日)19:00に行われるスペインとの決勝戦では、ともに初優勝をかけて相手とぶつかる。試合はサイトFIFA+で生中継される。
イングランドは3-1-3-1-2でビルドアップする
イングランドのフォーメーションは3-4-1-2、オーストラリアは4-4-2だ。イングランドは3-1-3-1-2の形でアンカーが一列降りてビルドアップする。
3バックのイングランドが最終ラインからビルドアップする際、2トップのオーストラリアはミドルブロックを組み、時おり前を3枚にして数を合わせてくる。イングランドはこれを嫌い、思い切りロングボールを放り込むーー。虚々実々の駆け引きが行われている。
グラウンダーのボールでビルドアップするのはたいていイングランドだ。オーストラリアはそれを受けて立つ。カウンター狙いである。イングランドのポゼッション率は58%ある。しかし前半の立ち上がり、オーストラリアの方は伸び伸びやっているのだが、イングランドは様子がヘンだ。どこかおかしい。変調だ。
だがそれを吹っ飛ばしたのが36分の豪快な一発だった。
イングランドの左サイドのスローインからだ。まずFWローレン・ヘンプ(マンチェスター・シティ)がパスを繋ぎ、同アレッシア・ルッソ(アーセナル)がマイナスの折り返しを入れる。
これに合わせてMFエラ・トゥ-ン(マンチェスター・ユナイテッド)が、右足インステップでゴール右上スミに強烈な弾丸シュートをお見舞いした。先制点だ。
オーストラリアが強くて速いグラウンダーのパスを出す。すごいボールスピードだ。彼女たちはめいっぱい力を出している。だが、なかなか追いつけない。そうこうするうち前半が終わった。時間がたつのがとても速く感じる。
オーストラリアが63分に同点弾を放つ
後半が始まった。
1点リードしているイングランドは少し引き気味に構え、前半とは違いオーストラリアにビルドアップさせている。
そんな63分だった。オーストラリアのエースFWサム・カー(チェルシー)がハーフウェーラインから長いドリブルをし、ペナルティエリアの外から右足で豪快な一発をかます。同点弾だ。盛り上がる観客席。一気に雰囲気が変わった。
続く71分。自ゴール前でオーストラリアのDFがボールと敵アタッカーとの間にカラダを入れた。が、DFの態勢が一瞬崩れたのを見て、背後についたイングランドのヘンプがワンタッチでゴールを決めた。これでまたイングランドが1点リードする。
イングランドの選手のシュートは非常に正確だ。ほとんどがワクへ行く。
そして81分にオーストラリアは、DFポルキングホーンに代えて10番のMFエミリー・ヴァン・エグモンド(サンディエゴ・ウェーブFC)を投入する。勝負に出てきた。
だが86分だった。イングランドが痛烈なとどめを刺した。
ハーフウェイラインの手前から、ヘンプが延々ドリブルする。仕上げはライン裏へのスルーパスだ。これに抜け出したルッソは、右足インステップでゴール左スミに叩き込んだ。イングランドが突き放す3点目を取った。
試合は後半アディショナルタイムに入り、リードされているオーストラリアは立て続けにロングボールを入れてくる。そしてタイムアップ。イングランド、初の決勝進出だ。相手は強豪スペインである。
予言が当たった。
イングランドは決勝トーナメント1回戦・ナイジェリア戦の「踏みつけファウル」で、2試合の出場停止になっていたFWローレン・ジェームズ(チェルシー)が決勝で戻ってくる。
かくて舞台は揃った。
あとはやるだけだ。
オーストラリアとニュージーランドが共催する「女子ワールドカップ2023」で8月16日、準決勝が行われ、オーストラリアとイングランドが対戦した。
イングランドが終始、試合をリードし、3-1でオーストラリアを下した。
イングランドは36分に先制すると、そのままの勢いで2点を加えて追いすがるオーストラリアを振り切った。オーストラリアは63分に1点取ったがそれまでだった。欧州女王が貫録を見せつけた。
8月20日(日)19:00に行われるスペインとの決勝戦では、ともに初優勝をかけて相手とぶつかる。試合はサイトFIFA+で生中継される。
イングランドは3-1-3-1-2でビルドアップする
イングランドのフォーメーションは3-4-1-2、オーストラリアは4-4-2だ。イングランドは3-1-3-1-2の形でアンカーが一列降りてビルドアップする。
3バックのイングランドが最終ラインからビルドアップする際、2トップのオーストラリアはミドルブロックを組み、時おり前を3枚にして数を合わせてくる。イングランドはこれを嫌い、思い切りロングボールを放り込むーー。虚々実々の駆け引きが行われている。
グラウンダーのボールでビルドアップするのはたいていイングランドだ。オーストラリアはそれを受けて立つ。カウンター狙いである。イングランドのポゼッション率は58%ある。しかし前半の立ち上がり、オーストラリアの方は伸び伸びやっているのだが、イングランドは様子がヘンだ。どこかおかしい。変調だ。
だがそれを吹っ飛ばしたのが36分の豪快な一発だった。
イングランドの左サイドのスローインからだ。まずFWローレン・ヘンプ(マンチェスター・シティ)がパスを繋ぎ、同アレッシア・ルッソ(アーセナル)がマイナスの折り返しを入れる。
これに合わせてMFエラ・トゥ-ン(マンチェスター・ユナイテッド)が、右足インステップでゴール右上スミに強烈な弾丸シュートをお見舞いした。先制点だ。
オーストラリアが強くて速いグラウンダーのパスを出す。すごいボールスピードだ。彼女たちはめいっぱい力を出している。だが、なかなか追いつけない。そうこうするうち前半が終わった。時間がたつのがとても速く感じる。
オーストラリアが63分に同点弾を放つ
後半が始まった。
1点リードしているイングランドは少し引き気味に構え、前半とは違いオーストラリアにビルドアップさせている。
そんな63分だった。オーストラリアのエースFWサム・カー(チェルシー)がハーフウェーラインから長いドリブルをし、ペナルティエリアの外から右足で豪快な一発をかます。同点弾だ。盛り上がる観客席。一気に雰囲気が変わった。
続く71分。自ゴール前でオーストラリアのDFがボールと敵アタッカーとの間にカラダを入れた。が、DFの態勢が一瞬崩れたのを見て、背後についたイングランドのヘンプがワンタッチでゴールを決めた。これでまたイングランドが1点リードする。
イングランドの選手のシュートは非常に正確だ。ほとんどがワクへ行く。
そして81分にオーストラリアは、DFポルキングホーンに代えて10番のMFエミリー・ヴァン・エグモンド(サンディエゴ・ウェーブFC)を投入する。勝負に出てきた。
だが86分だった。イングランドが痛烈なとどめを刺した。
ハーフウェイラインの手前から、ヘンプが延々ドリブルする。仕上げはライン裏へのスルーパスだ。これに抜け出したルッソは、右足インステップでゴール左スミに叩き込んだ。イングランドが突き放す3点目を取った。
試合は後半アディショナルタイムに入り、リードされているオーストラリアは立て続けにロングボールを入れてくる。そしてタイムアップ。イングランド、初の決勝進出だ。相手は強豪スペインである。
予言が当たった。
イングランドは決勝トーナメント1回戦・ナイジェリア戦の「踏みつけファウル」で、2試合の出場停止になっていたFWローレン・ジェームズ(チェルシー)が決勝で戻ってくる。
かくて舞台は揃った。
あとはやるだけだ。