まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

りんごの絵本

2021-10-11 11:34:50 | 文庫のページ
  🍎🍏 りんごの絵本、楽しんでみませんか! 🍏🍎
             りんごがおいしいのは、もしかしてりんごの中で鈴がなっているからかもしれません。
🍎長谷川摂子さんの『たあんき ぽおんき たんころり』(降矢なな絵 福音館書店)という絵本を知っていますか。「りんご りんご りんご りんご/ りん りん りん/ りんごのなかで すずがなっている」というすてきな言葉に出会えます。
🍎『おほしさまのちいさなおうち』(渡辺鉄太/加藤チャコ 福音館書店)は、おほしさまの家を探しに行く男の子のお話です。お母さんは、おほしさまは扉も窓もない小さな赤いお家に住んでいるとヒントをくれます。りんごの季節になると、アメリカやイギリス、オーストリアなどの英語圏で語られるお話をもとに、ご夫婦で作った絵本です。さて、おほしさまのちいさなおうちとは何でしょう?
🍎『りんごがひとつ』(いわむらかずお 銀河社 1979)は、丘を転がるりんごを追いかけるなっちゃんと動物たちが愉快です。なっちゃんと動物たちが順番に一口ずつかじるりんごのなんとおいしそうなこと! 擬音語、擬態語がいっぱい出てくる楽しい絵本です。モノトーンの画面の中で、りんごと夕焼けの赤が印象的です。
🍎『りんごのき』(エドアルド・ペチシカ/ヘレナ・ズマトリーコバー 福音館書店)は、1954年、チェコで出版された絵本です。雪の積もった庭に一本のりんごの木があります。冬から春、夏、秋へと移り変わる季節の中で、りんごの木と豊かに触れ合う小さな男の子、マルチンのお話です。たった一個ですが、真っ赤なりんごを収穫できたマルチンの喜びが伝わります。
🍎『リンゴのたねをまいたおひめさま』(ジェーン・レイ 徳間書店)は、たった一粒のリンゴの種が奇跡を起こすすてきな物語です。お妃が亡くなって、悲しみに包まれた王国は荒れ放題です。王さまは3人の姫たちに、この国を治めるのにふさわしいことをやったものを跡継ぎにすると言います。上の2人のお姫さまがやったことは月や星まで届く高い塔を建てること。でも末のお姫さまはお妃の形見の箱に入っていた一粒のリンゴの種をまきます。やがて王国は以前のように木々の緑と花の香りを取り戻します。跡継ぎは末のお姫さまに決まります。絵が美しいです。
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今月の詩 10月

2021-10-11 11:21:47 | 文庫のページ
     かじる
             紅梅茂樹

 リンゴは丸ごとかじるのがよい
 芯まで思いっきりかじるのがよい
 やわらかくて赤いのを
 ザックリかじるのがよい
 ところきらわずかじるのがよい
 いやがって逃げるのを
 おさえつけてかじるのがよい
 汁をとばしてかじるのがよい

 リンゴをかじるとめまいがして
 僕はリンゴに巣くった虫になる
   (『詩のランドセル 4年』らくだ出版)

 りんごのおいしい季節になりました。
 今月は紅梅さんの「かじる」という詩を選びました。りんごを豪快に丸ごとかじる様子がコミカルに描かれています。
 りんごと格闘しているような愉快な詩です。りんごのさわやかなシャッキとした歯ごたえも伝わってきます。「ああ、おいしそう!」、りんごが食べてくなります。りんごは丸ごとかじるのがきっと一番なのだと改めて思います。もうしばらく丸ごとかじることをしていないなあと思いました。
 あなたは丸ごとかじったことがありますか。
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