3日目にして最終日の日曜日。
マチネの観劇は『ANYTHING GOES』。
2011年度のトニー賞リバイバル作品賞、主演女優賞を獲った作品である。
同じ作品をご覧になったうつぼさんの感想はコチラ♪
街のサインも「SUTTON FOSTER主演」ということをイチオシ!
上演はソンドハイム。
最近リノベーションされて名前も変わった新しい劇場。
ウインドウでもサットンをプッシュ!!
メガヒヨもサットンのファン。
『THOUGHLY MODERN MILLIE』、『YOUNG WOMEN』、『YOUNG FRANKENSTEIN』も観ている。
トニー賞でのパフォーマンスも最高だったので期待が高まる。
ちなみに席はココ。
通路から役者さんが舞台に上がるハシゴのすぐ横だった。
すごい臨場感!!
席は良けれど、気になるのがキャスト。
入場したときにもらったプレイビルには代役の紙も入っていない。
やったと思いつつも、何か違和感。
よく見て見れば、主要キャストにはサットンの名前も写真も無かった。
実はサットンはテレビの撮影のためにこの時期のみ降板していたのだ。
代わりに主役リノを演じたのは、『PIRATE QUEEN』主演のこの方、STEPHANIE J BLOCK。
すごい!! 代役にこんな主役クラスの方を持ってくるなんて豪華!!
もともと姉御属性が強い女優さんなので、リノ役にはぴったり。
文句なく歌って踊れるしね。
![]() |
Anything Goes: The New Broadway Cast Recording (1987 Broadway Revival) |
RCA Victor Broadway |
メガヒヨは87年のPATTI LU PONE盤を持っているのだけど、サットンよりステファニーの方がイメージが近いかも。
ところで物語なんだけど、メガヒヨはよく分からなかった(笑)
単純な話と決めつけて、ちゃんとあらすじを調べていかなかったんだよね。
まぁアメリカからイギリスに向かう豪華客船でのドタバタ劇といったらそれまでなんだけど。
二幕半ばに集中力が途切れ、【♪Goodbye, Little Dream, Goodbye】でホープ嬢の優しい歌声を聴いているうちに睡魔に襲われちゃったり
そうそう。ホープ・ハーコートを演じていたのはERIN MACKEY。
昨年の『SONDHEIM on SONDHEIM』で注目していた彼女。
鈴をころがしたような歌声にぴったりの役どころだった。
後はアメリカの人間国宝、JOEL GREYを拝めたのが良かった。
御歳79歳でいらっしゃるのに、こうしてロングランに出て歌って踊ってるのは素晴らしいなぁ。
しかしプリンシパルに『WICKED』関係者の多いこと。
あ、ビリー役の人もフィエロ出身だ(笑)
後は、イブリン卿を演じたADAM GODLEYもキャラが立ってて面白かった。
枯れたおっさんみたいに見えていたのが、【♪THE GYPSY IN ME】のナンバーでは豹変!!
リノのガウンの帯をつかみ、「あ~れ~」方式で脱がす振付があったりして。
あれって日本独自の技だと思っていたけど。
それともKATHLEEN MARSHALLが時代劇を見て参考にしたのかな(笑)
劇場のお客さん達は明治座かと思うほどの年齢層の高さだったんだけど、すごく受けていたよ。
メガヒヨもこのシーンでは、目を覚まして大いに楽しんだ次第。
少々の中だるみはあれど、ステージ狭しと繰り広げられた古き良きソングアンドダンスを堪能して劇場を後にしたのであった。
(でもやっぱりサットンが観たかったな)
おまけ: ソンドハイム劇場の横にある小道。
常に拍手の音が聞こえる。
シューバート小道に対抗する新しい名所なのかな?
ちなみに劇場に入場するときにはここに並ぶことになってるよ。