今日は、珍しく午前中から本を読んだ。ずいぶん前に借りたのだが、読みかけのままにしていて、返してほしいと言われてあわてて読んでいる。日中何もしないで本を読むなんて、ほんとに久しぶりで、貧乏症の私は何か落ち着かない。「たまにはいいのよ」と自分に言い聞かせながら「いいな~こんな時間」とも思う。 読んだのは2003年に初版の「ラダック 懐かしい未来」。言語人類学者のスウェーデン人女性が書いた本である。帯に「ラダック(インド北部)に脈々と受け継がれてきた、自然と調和した合理的な生活、それを支えている知恵を再発見した著者は、開発、発展、近代化の持つ危険を読み取り、巨大な流れを越えて行くための道を探りはじめた。グローバリゼーションによる環境破壊、地域共同体と地域経済の崩壊は、今の日本に生きる私たちにも切実な問題であり、本書は、もうひとつの未来を模索していくための指針となる。」と書かれている。夜、テレビのニュースで、「昭和のくらし」を記録した映画が上映され、人を集めていると言っていた。水や物を大事にし、おはぎなども、隣り近所に配る分も作る暮らしが、記録されていた。見ていた年配の人は懐かしいと、若い人はなにか今の暮らしに取り入れられるのではと、アナウンサーはおはぎを隣の分まで作る暮らしが続いていたら、孤立なんてなかったでしょうと言っていた。