ミューのガーデン日記

八ヶ岳南麓清里高原のペンション「ゲストハウスミュー」のブログです♪
庭の薔薇たちや猫のこと、清里暮らしの日々を・・・・

生きる 2

2013年03月16日 | 日記・エッセイ・コラム

2本目に見たのは重い映画だった。その事件があったのは私が中学生のときで、今でも新聞に載っていた記事を覚えている。原作本:東海テレビ取材班「名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀」となっていた。彼(奥西勝さん)は一審で無罪。しかし、二審で死刑判決。昭和47年、最高裁で死刑が確定。獄中から無罪を訴え続けている。何度も繰り返されている再審請求と棄却。「どうして!」という思いで見ていた。証拠とされている事・物を一つ一つ科学的に再検証して「おかしい」と訴える弁護団の人たち。
なぜ裁判官は再審の請求さえ何度も何度も棄却してしまうのか。疑わしきは罰せずではないのか。正義はどこにあるのか。犯人にされてしまう恐ろしさ。裁判所は正義の味方ではないのだ。裁判官は信頼できないのではないか。等々を思った。真実は必ずあるはず。
半世紀も拘置所に閉じ込められ、毎朝・毎朝、今日処刑されるのではないかという恐怖。86歳の奥西さんに一日も早く再審の道が開かれる事を祈る。彼の息子さんは62歳ですでに他界と。息子さんの人生もどんなにかと思う。
奥西さんが61歳の時に「一緒に再審請求をしましょう」と川村富左吉さんという支援者が現れた。この事件を調べていておかしいと思われたそうで、こう言う人が居られたことに安堵した。川村さんも平成17年に病に倒れて、奥西さんとの約束「塀の外で晴れて握手をしましょう」を果たすことなく亡くなられた。
私に何が出来るのだろう。取り合えず「一刻も早い再審開始・奥西勝さんの釈放を求める要請書」に署名をしてきた。