夕食の準備中、私室の冷蔵庫に野菜を取りに行った啓子さんが、慌てて飛んできました。 ミミじゃない三毛猫がホットカーペットの上で寝ているというのです。見に行ってみると、数日前近くの草原でカラス二羽に狙われていた三毛猫でした。カラスを追い払い、お出でと言ったのですが私たちを振り返りながら逃げていきました。その後車で帰ってくると、道の真ん中にいて動こうとしません。一緒に乗っていた友人が降りて、傍に行くとまたどこかに行ってしまいました。
痩せて薄汚れたその猫が丸まって眠っていました。幸いキッキもミミもいないので、チュールをお皿に入れて傍に置くと食べました。とても弱っているようなので、友人に来てもらい病院につれて行ってもらいました。私はお客様ありで夕食の準備中で行ける状態ではありませんでしたので。
病院では低体温・脱水症状・栄養不良・疥癬(ダニがいる)と言われ、皮下輸液と注射をしてもらい帰ってきました。友人にそのまま預かってもらい、翌日会いに行きましたが少し元気になっていました。でもその夜中に天に帰って行ったと知らされました。
もっと早くに来れば、助かったかもしれないのにと思いましたが、よく家に入って来れたと感心しました。必死で力を振り絞ったのでしょう。子猫のように見えましたが、1歳ぐらいにはなっていたようです。ナナのお墓の傍に葬りました。