生まれ育った村の中学校(小学校からみんな一緒だった)の同窓会があった。行かないつもりでいたのだが、今年になって同級生が亡くなり、またいつ自分もと思うと何とか行こうに気持ちが変わってきた。還暦ということで初めての宿泊同窓会で、下呂温泉の有名な「水明館」であった。その前に同級生のお寺で物故者の供養があり、久しぶりに浄土真宗のお経を聞いた。宴会も飛騨地方のおめでたい席で必ずでる「めでた」が謡われ、あのころの村の風景が目の前に広がり、私はメルモちゃんの不思議なキャンデーを飲んで、幼い子供になったような気がした。(メルモちゃん=手塚治の漫画の主人公)