我が師匠(?)の芭蕉観
令和3年3月9日(火)
私の今の師匠(?)の言。
「『おくのほそ道』を読んでいると、
一句一句味わって、
まるで極上の美味なる果物を
味わう心地がする。」
「前に戻り、後ろに飛び、
里に出たり、山奥に入ったり、
その楽しさは無類である。
歩いたり、馬に乗ったり、
山を登り、里に降り、己の眼が
移動することにより、絶えず
新鮮な作句の対象を得ることが
できる。」
そして、
「小説には物語があり、
それを順番に読んでいかねば
ならないが、俳句には順番がない。
好きな句を選び、すぐ読んで
楽しむ自由は素晴らしい
文学的贈り物だ。」
と。
うなづくのみ。
流石!流石!!我が師匠!!!
私も同じ歓びを感じたが、
ここまで的確に表現できず。
唯々芭蕉に感服すること多し。
「芭蕉の俳句は、簡潔で深甚。
自分の感じてみた世界を忠実に再現。
また、自分の目の前の世界を
膨らませて、永遠の別世界を
仕立て上げている。」
とも述べ、
凡百の俳人より抜きん出て
独創的で正確であると絶賛。
やっぱり老いて芭蕉に惚れている。
負けずに惚れ直そう!
さて、次は「滝篇」といこう。