貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

夏の句、忍ぶ摺は?

2021-03-15 17:25:16 | 日記

夏の句、忍ぶ摺は?

令和3年3月15日(月)

 羽村の小作の堰の桜が開花。

やはり早い!

 散歩の楽しみも倍加!

 気が早いか、芭蕉の夏のく句。

 早苗とる 

  手もとやむかし 

     しのぶ摺

  「しのぶずり」は、福島で産出

した染色の布。

 布を石の上に当てて、シノブグサ

の汁をすり込んで染めたそう。

 ここで、忍ぶ摺が行われたのも

昔のこと。

 せめて早苗とる早乙女の手つきに

その当時の所作を偲ぶとしようの意。

 元禄二年おくの細道での作。

 古今集の源 融の歌 

「陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに

  乱れむと思ふ我ならなくて」

が芭蕉に影響。

 曽良が書きとどめた最初の一句は、

早乙女に 

 しかた望(のぞま)ん 

    しのぶ摺

 どのように推敲されていくか、

乞うご期待!