貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

吉野郡吉野村: 吉野神宮 吉野にて我もひとりかな!

2024-07-16 10:14:12 | 日記
令和6年7月16日(火)
吉野郡吉野村:  吉野神宮             
 難行苦行の吉野山の径を
低速で無事下山。
 乾坤無住同行二人。
 我はひとり也。 

「よし野にて 
  桜見せふぞ 
    檜の木笠」                 
 「よし野にて 
  我も見せふぞ 
     檜の木笠」            
 脇の駐車場にバス停があり。

 女子大生がひとり吉野神宮を参拝し、
バスの時刻表を調べ、
後からまた参拝している。
 一般の参拝客は
地元の人も含め十数名いる。
 何か思いがあっての参拝だろうが、
女子大生ひとりは
やはり気になるものだ。
 ひとり旅は気楽でよいし、
研究には欠かせない。
 日常からの解放でもあろうが、
拝礼の仕方で、
礼儀もわきまえて…
古式ゆかしいと感じ入る。
<社殿>

 さて、吉野神宮の由緒。
 明治22年、
明治天皇は後醍醐天皇の偉業を
深く偲び、
吉野神宮の創立を命じる。
 明治25年に
執り行われた鎮座の際に、
霊代の奉納と共に、
それまで吉水神社に奉安されていた
後醍醐天皇の尊像も
吉野神宮の本殿に奉還される。
 大鳥居を潜り、
こんもりとした桜や楓の林を
抜けると境内。
 明るく広い台地が目の前に広がる。
 祭神は後醍醐天皇。
 摂社は日野資朝、児島高徳など
7人の功臣たちを祀っている。
 社殿は約10年を費やし、
昭和7(1932)年に改築される。
 古今の神社建築の粋を集めた
総桧造りの見事な建物。

 この地は、
大塔宮(後醍醐天皇の皇子、護良親王)
が吉野に挙兵されたおり、
北条幕府方に占拠され本陣になった
と伝わっている。
 正北面を向く本殿は、
京を恋しく思われた後醍醐天皇の
心情を映したのだといわれている。
 展望がよく、
ここから葛城、金剛の山並みが
見渡せる。
 御朱印を賜る。
 残念ながら芭蕉句碑は見当たらず。