令和6年11月2日(土)
那須郡 那須 : 殺 生 石
那須湯本温泉の源泉
となっている「鹿の湯」の西方に、
山肌がむき出しで
草木の絶えた谷あいがあり、
この奥に、
殺生石が鎮座していた。
<神社への鳥居>
殺生石の周辺からは、
硫化水素や亜硫酸ガス、
砒素などの有毒ガスが噴出し、
昔ほどではないと言われるが、
今でも異臭のするガスが
吹き出している。
<殺生石>
ちょっと異様という光景である。
いわれにも納得。
古人は、
この場所で人や動物が
死亡することを、
石に宿る霊の仕業と考え、
石を特定して「殺生石」と名付けた。
さらには、
さらには、
その石に、
全身を金色の毛で覆い
9本の尾をもつという
「白面金毛九尾の狐」
の物語を添加したことにより、
殺生石は、
恐怖の石として世に広く
伝播するところとなった。
物語ることの素晴らしさか。
しかし、
物語ることの素晴らしさか。
しかし、
青々と山に勢いのある時と
木々の葉が落ち、
樹木が裸のまま枯れ木のように
冬を越す時季とでは
その怖さも違うような気がする。
『奥の細道』には、
『奥の細道』には、
「殺生石は温泉(いでゆ)
の出る山陰にあり。
石の毒気いまだ滅びず。
蜂・蝶のたぐい、
真砂の色の見えぬほど
かさなり死す。」
と記されており、
その頃は今よりも激しく
噴出していたと推測される。
~つづく。
~つづく。