☆大雪の中、映画『L : change the WorLd』を、いつものMOVIX昭島に、姪っ子と観に行った。
車で行ったのだが、カウンターにて、「雪で車が動けなくなっちゃって、駐車場から出られなくなっちゃったらどうしよう?」と聞いたら、その受けつけ嬢は、私が、そう聞くにかこつけてナンパしていると思ったようだ^^;
明るい感じの娘で、「君、O型だと皆に言われるけど、実はA型なんだよね^^」と言うと、きっと打ち解けられるだろうタイプだった^^;
# # # #
名探偵・エルの活躍した映画『デスノート』二部作は、私は、マンガ『デスノート』で熱狂したくちなので、なかなか楽しめた。
しかし、今回の作品は頂けなかった。
とても悲しい出来であった^^;
思えば、先行の二部作も出来がいいとは言えなかったが、マンガの物語自体が、実に面白かったので、その展開を枠内で踏襲した映画作品も面白かった。
しかし、探偵・エル単体の、このスピンオフ作品は、物語が破綻しまくりだった。
そもそも、『デスノート』では「名探偵」だったエルが、この作品では全く推理などせず、また、天才的な直観力を示すこともないのだ。
ただただ、奇矯なあんちゃん、なのである。
ひたすらに「スイーツw」を好み、背を丸め、椅子の上にさえもウンコ座りするエルであった。
手応えとしては、傑作『羊たちの沈黙』の勢いで見た続編『ハンニバル』がクソつまらなかったみたいな感じだ。
しかし、唯一面白かったのが、その、松山ケンイチ演ずるところの「奇矯なあんちゃん」としてのエルなのである。
もはや、1キャラクター映画と化したこの作品は、私などは、そのエルの立ち居振る舞いのみを楽しみ、笑った。
アームチェアデティクティブ(引き篭もり探偵)のエルが、事件を解決するために、事件の鍵を握る子供たちと自転車でツーリングするのだが、エルが不健康な顔で自転車をこぐ、それだけで私は吹いた^^
# # # #
物語だが、まあまあ凝った話にはしている。
タイの寒村を絶滅に追いやった<殺人病原体ウィルス>を巡った、悪の環境団体とエルの対決の物語である。
筋だけを、今、思い返すと、頑張って作ろうとしていたんだなあ、とはわかる。
しかし、演出の表現が悪いので、作り手が、観る者に、驚いたり、共感したり、悲しんだり、なるほどと思ったりして欲しい箇所が、全て、観ているこちらに伝わってこないのだ。
何よりも、今度の事件の中心に<病原体ウィルス>を置いたのは、エルと言う探偵にそぐわないような気がした。
もうちょい突飛な事件ツールであることこそが、エルの物語には必要だったと思う。
「ウィルス」「抗ウィルス」、罹った/罹らないと言う行ったりきたりが、やや『デスノート』っぽくはあった。
また、悪玉のスケールの問題なのだが、『デスノート』のキラもヨツバグループも、やっていることはせせこましいのだが、<デスノート>と言うものの背後を考えると、やたらとスケールは大きく感じさせられた。
しかし、今回の作品での、<病原体ウィルス>を悪用しようとする集団たるや、バックボーンが全く感じられず、ちまちましていて寂しかった^^;
その主要メンバー五人を、ちょいとヨツバのメンバー風にしたかったのは分かるんだがね^^;
メンバーのメインを演じた工藤夕貴は可愛かった。
私が若い頃は、このすっきりした魅力がわからなかった。
演技も力を入れていたのだが、工藤夕貴の役どころの「矛盾に苦しむ姿」もまた、物語構成が悪いので、全く伝わってこない。
また、過激派グループの中に、ナイフで人をブスブス刺して殺しまくる若い女(佐藤めぐみ)がいるのだが、こいつがキレまくっていてやばかった。
そのキレ具合が、明らかに物語上、浮きまくっていた。
この過激派<ブルーシップ>のメンバーなのだが、そもそも、ただの小者の集団にしか見えない^^;
そして、最後、<病原体ウィルス>をアメリカに売り払おうと考えての機中で、計画が失敗し、メンバーは全員、ウィルスに犯される。
メンバーは、もはや、何を目的として行動するのか(しているのか)、本人達も(観ている私たちも)分からないのだが、飛行機を離陸させようとする。
そこにエルが乗り込んでくるのだが、一つしか完成していなかった<抗ウィルス>が、いつの間にやらいっぱい出来ていて、病気に侵されていた乗客が助かる^^;
一件落着し、飛行機を降りると、物語中盤から参加して、全く活躍しなかったFBI捜査官が、「あなたの指揮で動けてよかった」と感動している^^;
なんのこっちゃ^^;
# # # #
ヒロインの福田麻由子・・・、少女好きの私だが、好みではない。
でも、赤いノースリーブのワンピースを着たときの二の腕の華奢さがか弱くて良かった^^
このヒロインと、<殺人ウィルス>によるタイの寒村壊滅、その生き残りの少年がいる。
エルと二人の子供との触れ合いが、見ているこちらに「擬似家族」をつくるに至るエル、と言う感慨を抱かせようとの映画の作り手の思惑なのだろうが、それもまた、こちらには伝わらず、破綻していた。
また、物語の最後で、エルは、タイの生き残り少年を「二ア」と名付けた。
「二ア」は、マンガ『デスノート・第二部』のエルの後継者である。
マンガの「二ア」はいかにも白人の子供であった。
そのイメージを、強引にタイの少年に名付けるのは堪忍して欲しかった^^;
(2008/02/10)
車で行ったのだが、カウンターにて、「雪で車が動けなくなっちゃって、駐車場から出られなくなっちゃったらどうしよう?」と聞いたら、その受けつけ嬢は、私が、そう聞くにかこつけてナンパしていると思ったようだ^^;
明るい感じの娘で、「君、O型だと皆に言われるけど、実はA型なんだよね^^」と言うと、きっと打ち解けられるだろうタイプだった^^;
# # # #
名探偵・エルの活躍した映画『デスノート』二部作は、私は、マンガ『デスノート』で熱狂したくちなので、なかなか楽しめた。
しかし、今回の作品は頂けなかった。
とても悲しい出来であった^^;
思えば、先行の二部作も出来がいいとは言えなかったが、マンガの物語自体が、実に面白かったので、その展開を枠内で踏襲した映画作品も面白かった。
しかし、探偵・エル単体の、このスピンオフ作品は、物語が破綻しまくりだった。
そもそも、『デスノート』では「名探偵」だったエルが、この作品では全く推理などせず、また、天才的な直観力を示すこともないのだ。
ただただ、奇矯なあんちゃん、なのである。
ひたすらに「スイーツw」を好み、背を丸め、椅子の上にさえもウンコ座りするエルであった。
手応えとしては、傑作『羊たちの沈黙』の勢いで見た続編『ハンニバル』がクソつまらなかったみたいな感じだ。
しかし、唯一面白かったのが、その、松山ケンイチ演ずるところの「奇矯なあんちゃん」としてのエルなのである。
もはや、1キャラクター映画と化したこの作品は、私などは、そのエルの立ち居振る舞いのみを楽しみ、笑った。
アームチェアデティクティブ(引き篭もり探偵)のエルが、事件を解決するために、事件の鍵を握る子供たちと自転車でツーリングするのだが、エルが不健康な顔で自転車をこぐ、それだけで私は吹いた^^
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物語だが、まあまあ凝った話にはしている。
タイの寒村を絶滅に追いやった<殺人病原体ウィルス>を巡った、悪の環境団体とエルの対決の物語である。
筋だけを、今、思い返すと、頑張って作ろうとしていたんだなあ、とはわかる。
しかし、演出の表現が悪いので、作り手が、観る者に、驚いたり、共感したり、悲しんだり、なるほどと思ったりして欲しい箇所が、全て、観ているこちらに伝わってこないのだ。
何よりも、今度の事件の中心に<病原体ウィルス>を置いたのは、エルと言う探偵にそぐわないような気がした。
もうちょい突飛な事件ツールであることこそが、エルの物語には必要だったと思う。
「ウィルス」「抗ウィルス」、罹った/罹らないと言う行ったりきたりが、やや『デスノート』っぽくはあった。
また、悪玉のスケールの問題なのだが、『デスノート』のキラもヨツバグループも、やっていることはせせこましいのだが、<デスノート>と言うものの背後を考えると、やたらとスケールは大きく感じさせられた。
しかし、今回の作品での、<病原体ウィルス>を悪用しようとする集団たるや、バックボーンが全く感じられず、ちまちましていて寂しかった^^;
その主要メンバー五人を、ちょいとヨツバのメンバー風にしたかったのは分かるんだがね^^;
メンバーのメインを演じた工藤夕貴は可愛かった。
私が若い頃は、このすっきりした魅力がわからなかった。
演技も力を入れていたのだが、工藤夕貴の役どころの「矛盾に苦しむ姿」もまた、物語構成が悪いので、全く伝わってこない。
また、過激派グループの中に、ナイフで人をブスブス刺して殺しまくる若い女(佐藤めぐみ)がいるのだが、こいつがキレまくっていてやばかった。
そのキレ具合が、明らかに物語上、浮きまくっていた。
この過激派<ブルーシップ>のメンバーなのだが、そもそも、ただの小者の集団にしか見えない^^;
そして、最後、<病原体ウィルス>をアメリカに売り払おうと考えての機中で、計画が失敗し、メンバーは全員、ウィルスに犯される。
メンバーは、もはや、何を目的として行動するのか(しているのか)、本人達も(観ている私たちも)分からないのだが、飛行機を離陸させようとする。
そこにエルが乗り込んでくるのだが、一つしか完成していなかった<抗ウィルス>が、いつの間にやらいっぱい出来ていて、病気に侵されていた乗客が助かる^^;
一件落着し、飛行機を降りると、物語中盤から参加して、全く活躍しなかったFBI捜査官が、「あなたの指揮で動けてよかった」と感動している^^;
なんのこっちゃ^^;
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ヒロインの福田麻由子・・・、少女好きの私だが、好みではない。
でも、赤いノースリーブのワンピースを着たときの二の腕の華奢さがか弱くて良かった^^
このヒロインと、<殺人ウィルス>によるタイの寒村壊滅、その生き残りの少年がいる。
エルと二人の子供との触れ合いが、見ているこちらに「擬似家族」をつくるに至るエル、と言う感慨を抱かせようとの映画の作り手の思惑なのだろうが、それもまた、こちらには伝わらず、破綻していた。
また、物語の最後で、エルは、タイの生き残り少年を「二ア」と名付けた。
「二ア」は、マンガ『デスノート・第二部』のエルの後継者である。
マンガの「二ア」はいかにも白人の子供であった。
そのイメージを、強引にタイの少年に名付けるのは堪忍して欲しかった^^;
(2008/02/10)