☆かなり面白かった。
前作(『容疑者Xの献身』)の時も思ったのだが、
この『ガリレオ』映画版の作り手たちは、どっちが上と言うわけではないが、テレビシリーズとは厳然と異なる作品作りをしている。
例えば、冒頭の、「トンネルを抜けると・・・」のシーンの暗闇に火花を散らせるパンタグラフの図からして、その、映画版への意気込みを強く感じさせられた。
果たして、その内容は、前作とかなり似通った構図に帰結するのだが、
その、「他者を愛するが故の秘密や嘘」が永遠のテーマと定められるのならば、繰り返し語られるべき普遍なテーマなのであろう。
前作のほうが、より悲劇の見せ方があざとかったが、
今作は、全体的に抑えめな見せ方が、却って、観ている私の感情を揺り動かした。
今作のヒロインとも言うべき、海の開発反対派の女性を杏が演じているのだが、焼けた肌がとても健康的で、その素材の素朴な端正さが美しくも悲劇を助長する。
秀逸だったのが、子供嫌いの湯川が、殺人事件の舞台となる旅館に夏休みで泊まりに来た少年と次第に仲良くなっていくのが、
その設定が後半になって活き始める。
それは伏線ではなくて、もっと、その少年の人生が事件に係わりが合ったときに、なんとも、指揮者が生演奏で
・・・すいません、寝て起きたら、続きを書きまする・・・。
・・・吉高由里子、アイメイクが変わってなかなか可愛い^^
(ここから書き足し)
いやはや、忙しくて、いつも半分寝ながら書いているので、たまに、意味の分からない文章が混入する^^
消したけど「独占、トカトカ」や、「その少年の人生が事件に係わりが合ったときに、なんとも、指揮者が生演奏で」などと意味不明の文章を書いている。
さて、これだけは書いておきたい「真夏の方程式」の感想を書き足しておく。
・・・「ぼくの夏休み」・・・、最後の最後である。
ガリレオこと湯川は、知らずに犯罪に加担していた人物に、言葉で諭すのだ。
とてもとても、言葉で癒せる相手じゃないのだが、それを「言葉」でやらなくちゃいけない。
私は、「このシーン凄いぞ!」と、身を乗り出して湯川(福山雅治の演技)を見守った。
湯川は淡々と、でもきっちりと教え諭す。
(抑えるべき要旨)
・世の中には、すぐに答えの出る出来事ばかりではない。
・日々を生きていこう。
・君は一人じゃない。
・自分も一緒に考え続ける。
心に染みて、泣けました・・・。
(2013/06/30)