☆パッとしない映画を二作観た・・・。
どちらも、妙なテンポが、最初は格調高く感じるのだけど、後半、次第におバカに感じる点が似ている・・・。
◇
先ずは『二流小説家 シリアリスト』だ。
原作は海外ミステリー、それが邦画で作られた。
猟奇連続殺人犯人(死刑確定)が、拘置所の中から、とある二流小説家に、自分の実録小説を書くことを依頼する。
そこから、その売れない小説家の周囲に、更なる殺人が頻発する。
そもそも、私は、首を切断するような作品が嫌いで、「占星術殺人事件」くらい突き抜けていたらいいのだが、今回の作品は、なーんか表面上、猟奇をなぞっているだけで、全然 凄みも嫌悪も感じない(もしかして、傑作『パヒューム』を目指していたのかな^^;)。
上川隆也が作家を演じ、そのいまいち冴えないながらもの事件に巻き込まれていく様は、なんとも、妙にフランス映画的な画面作りで良かった。
なので、この作品は、そのような傾向なのかと思った。
奇矯な連続殺人犯を武田真治が演じていて、この人は、まだまだ大きな可能性を秘めた役者だと思うけど、物語の謎解きがつまらなかったので、その飄々として底知れない演技が、全く活きてなかった。
なーんか、謎解きがトンデモで、作品が、個々の人間をイメージとして捉えている点は良かったけど、本来 驚かせるべきトリックをリアルに感じさせる雰囲気作りは全くなかったな・・・。
片瀬那奈は、私の大学一年の姪っ子にそっくりだった^^
◇
続いて、『アフター・アース』だ。
序盤から、陽性のイメージのウィル・スミスが、厳格な宇宙の戦士である父親を演じ、親子共演の息子と作品上 接していて、非常にお堅いイメージだった。
お堅いイメージ以上に、なーんか、やたらと親子関係の家族の回想のカットバックが入り、未開の惑星の冒険物語と言う胸躍る展開に深みを増すというよりは阻害する。
ウィル・スミスの、やや、親子の愛情を語ることに重点を置く「親バカ」映画であることは差っ引いても、ウィル・スミスの今回の演技や、
例えば、母親役の女優の顔立ちや雰囲気が、妙にハリウッド的ではないな、と考えつつ、
なんか、拘らなくいてもいいような回りくどい展開に眠気を感じつつの鑑賞の末に、
エンドクレジットを眺めていたら、
[監督 M・ナイト・シャマラン]
の文字・・・。
私、なんか、全てが納得いきました^^;
未開の惑星には、ウリ坊やヒヨコなど、可愛い動物がいたので、そこは良し!
それから、酸素吸入薬を服用する時の「プシュッ!」と言う音も良かったかな^^
(2013/06/22)
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尻つぼみ監督のシャマラン。エンドクレジット観たときは「ああ、やっぱり!」でした。でもウィル・スミス原案という痛い演出で相殺されたかな?眠かったけど・・
シャマランは『シックス・センス』の後の『アンブレイカブル』までかなぁ・・好きなのは。終わるの早すぎw
このようなアクション大作だと、平凡さが直にわかっちゃいます^^