『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『地獄でなぜ悪い』を観た(短評)]

2013-09-29 08:50:46 | 物語の感想

☆どうでしたか、皆さん、これ?

 私は、あまり意味が分からなかった。

 話の流れはわかるんだけど、何が面白く、何をしたいのかが分からなかった。

 途中で、何度か、ブフッと吹き出すようなシーンがあるので、それで、私は良しとしたけど、

 かなりの製作費がかかっていると思われるこの作品、なんだか面白くないのにもてはやされている園子温監督、これまでのヒットでの稼ぎを、この作品で無駄にしちゃったような・・・、いや、金銭的だけじゃなく。

 話は、監督を目指す男を筆頭とする売れない映画サークルと、娘をタレントに持つ組長の組と、その敵対する組の抗争の10年が並行して描かれる。

 なんなんだろ?

 二つの物語が、10年後に交差するのだが、そこらへんはタランティーノ風にしたいのだろうか?

 クライマックスの敵対組織への殴り込みのシーンも、タランティーノの「任侠憧れ」描写に似ていよう。

 でも、見かけだけでも格好良くないし、あんましよく分からない・・・。

 いちお、ヒロインの二階堂ふみも、なあんか黒いし、せっかくの剣劇シーンの数々も、コメディなんだから、リアリティ無視で決めポーズでもして欲しいのだが、そんなものはない。

 体の部位が刀で斬られ飛ぶシーンも、意味が感じられず不快が募る。

 そもそも、ヤクザ側の現実感云々はさておき、映画サークル側の非現実感も、はなはだしい。

 町山智浩が、「パシフィック・リム」を評すに際し、ティム・バートンやタランティーノを、<日本のアニメの表層を真似ただけ・・・、ギレルモ・デル・トロを、日本のアニメ・特撮を研究し尽くしている・・・>云々と語ったそうだが、

 私は、この園子温監督も、なんか、「表層をなぞる人」に思えた。

 この人、私と同じ法政大学卒で、おそらく、あの不夜城「学館」でたむろしていた口だろう。

 でも、あの雰囲気が表層しか出ていない・・・。

 まあ、学生時代と言うのが、そもそも、「サーフェス(上っ面)」の年代なんだろうけど。

 美少女の「♪全力歯ぎしりレッッツゴー!」の踊りは可愛かったですよ・・・。

 私、数年前に、「邦画は國村隼に頼り過ぎ!!」と書いたものだが、

 偶然にも、直近に鑑賞した邦画にも三作連続で國村隼が出ていました・・・^^;

                                              (2013/09/29)



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