☆どうでしたか、皆さん、これ?
私は、あまり意味が分からなかった。
話の流れはわかるんだけど、何が面白く、何をしたいのかが分からなかった。
途中で、何度か、ブフッと吹き出すようなシーンがあるので、それで、私は良しとしたけど、
かなりの製作費がかかっていると思われるこの作品、なんだか面白くないのにもてはやされている園子温監督、これまでのヒットでの稼ぎを、この作品で無駄にしちゃったような・・・、いや、金銭的だけじゃなく。
話は、監督を目指す男を筆頭とする売れない映画サークルと、娘をタレントに持つ組長の組と、その敵対する組の抗争の10年が並行して描かれる。
なんなんだろ?
二つの物語が、10年後に交差するのだが、そこらへんはタランティーノ風にしたいのだろうか?
クライマックスの敵対組織への殴り込みのシーンも、タランティーノの「任侠憧れ」描写に似ていよう。
でも、見かけだけでも格好良くないし、あんましよく分からない・・・。
いちお、ヒロインの二階堂ふみも、なあんか黒いし、せっかくの剣劇シーンの数々も、コメディなんだから、リアリティ無視で決めポーズでもして欲しいのだが、そんなものはない。
体の部位が刀で斬られ飛ぶシーンも、意味が感じられず不快が募る。
そもそも、ヤクザ側の現実感云々はさておき、映画サークル側の非現実感も、はなはだしい。
町山智浩が、「パシフィック・リム」を評すに際し、ティム・バートンやタランティーノを、<日本のアニメの表層を真似ただけ・・・、ギレルモ・デル・トロを、日本のアニメ・特撮を研究し尽くしている・・・>云々と語ったそうだが、
私は、この園子温監督も、なんか、「表層をなぞる人」に思えた。
この人、私と同じ法政大学卒で、おそらく、あの不夜城「学館」でたむろしていた口だろう。
でも、あの雰囲気が表層しか出ていない・・・。
まあ、学生時代と言うのが、そもそも、「サーフェス(上っ面)」の年代なんだろうけど。
美少女の「♪全力歯ぎしりレッッツゴー!」の踊りは可愛かったですよ・・・。
私、数年前に、「邦画は國村隼に頼り過ぎ!!」と書いたものだが、
偶然にも、直近に鑑賞した邦画にも三作連続で國村隼が出ていました・・・^^;
(2013/09/29)