☆先日、彼女を連れて、二回目を観に行きました。
彼女は、テレビ版はチラホラと観ていたそうで、今回、私が、映画版「はじまりの物語」と「永遠の物語」を貸して、新作鑑賞前の復習として見てもらった。
本当は、彼女の家で、中年オタクのしつこい解説を加えて一緒に見たかったのだが、まだまだ、そこまでは仲良くない^^;
◇
確かに、再観してからこそ、心に染みる点がある。
結末を知っているので、特に、ほむらの一言・一言がグッとくる。
二度ほど、涙腺が緩んだ。
エンディングで、上条・仁美カップルに対するさやかの姿にも、二観目でこそ、泣けた。
もちろん、後で記すが、ほむらの一連の動きには、理解しがたい点もある。
まあ、作中で、「誰にも理解してもらわなくていい」云々とは言ってるのだけど。
◇
さて、彼女とのディスカッションを記す中で、それらを語っていこう。
おっと、まずは、彼女の見終えた後の第一声・・・。
『・・・やっと逢えたね・・・、とか、そんな事態じゃねえじゃん!!!^^;』
彼女は、充分に楽しんだのだが、幾つかのポイントで疑問を呈す。
一つに、こと、「願い」に関しては「全知全能」であるまどかが、なんで、最終的にほむらにしてやられたのかと言う問題。
二つに、ちょっと、「劇団イヌカレー」のイメージに飽きてくる、という問題。
で、私は、こんな風に答えた。
・・・俺も、そう思って、映画評で書いたよ。
「イヌカレー」のイメージは、あれは、あの世界が、全編「魔」の世界なので、普通人の俺らが見疲れするのは当たり前で、それでなくちゃならないんじゃん?
まあ、そんな不満を差っ引いても、それ以上に面白かったじゃん^^
ちょっと考えが及ばないような、世界でも稀な、完全完結した作品への、最高に強引な続編だからね。
・・・「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と言う完結した過去世界に、更に割り込んだ「PART2」みたいだったよね、「叛逆の物語」は、あれよりも数百倍大変な作業だ(彼女は、この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のたとえが分からないようだった^^;)。
ネットとかだと、失敗作と言う人もいるけど、批判やツッコミの余地があるからと言って、駄作とは限らないと思う。
好き/嫌い、許せる/許せないはあるんだろうけど・・・。
そういう人を見ると、二元論で決める必要はないから、提示されたものを、まず楽しめと言いたいよ。
何よりも、魔法少女メンバーの、新しい活躍を見れたのは、何ものにも代えがたい。
今回は、ほむらをまどかと「白」と「黒」の同格 表裏一体にすることと、全員が元に戻る(幸せになる) 一つの可能性を示してくれたんだな。
まどかを完全無欠にしたら、話が進まないからなぁ。
俺も、所詮は宇宙人のインキュベーターが、神であるまどかの力の及ばない不干渉エリアをなんで作れたのか? とか、
ほむらが、「やむなく悪魔的存在になった」のではなく、本当に悪女みたいになったことは嫌なんだけどね・・・。
ただ、あの「不干渉フィールド」みたいのが成り立たないと、そもそもの話も成り立たないからね。
ほむらも、物語の一番最初のイメージは、「得体の知れない、クールな事情通の魔法少女」だったから、それに戻ったとするべきか。
この、剣を差された、ほむらの砂時計の内部からの構図は凄い!!!
(2013/11/01)