相変わらず外は暑いので、今日は家に篭って本を読んでいました。昨日から読み始めた橋本治の「これで古典がよくわかる」を読了したところです。自慢にも何にもなりまりませんが、古典というと学生の頃の受験勉強でも英語より嫌いでした。英語は何となく分かっても、古文は何を言いたいのかさっぱり分からなかったのです。これが漢文になると、また何となく意味が分かるので試験でもそれほど苦にはなりませんでした。当時の受験国語は、現国:古文:漢文の割合が7:2:1ぐらいではなかったかと思います。なので、古文は全くあきらめて現国と漢文だけで勝負しても、そこそこいい成績が取れていました。英語もそうなのですが、意味が分からない言語については努力して覚えなければならず、ワタクシはそういう努力が本当に苦手な受験生でした。同じ暗記物でも、興味があった日本史などは全く苦にしなかったのですが。
なので、源氏物語や枕草子などという素晴らしい古典の名作も、実は橋本治の「窯変源氏物語」や「桃尻語訳枕草子」でやっと読めた次第なのです。「これで古典がよくわかる」は、そのくらい古典を毛嫌いしているワタクシのような人間にはうってつけの入門書だと思います。この本は、基本的には難しい文法などの話は出てきません。中国から輸入された漢文とカタカナ(男性が主に使っていた)、ひらがな(こちらは女性が使っていた)の文章が、兼好法師の徒然草でようやく和漢混淆文になるまでを、橋本治にしては分かりやすい言葉で平たく教えてくれる本です。今見れば古典ということになるけれど、当時は、当時を生きていた人たちが書いているのだから、あまり身構えずに、まずは文章に慣れることから始めようという趣旨で書かれています。この本を読んだからといって、すぐに古典がすんなり読めるわけではありません。っていうか、それは当たり前のことなんだということを教えてくれます。特に、若い人にお勧めしたい1冊です。
なので、源氏物語や枕草子などという素晴らしい古典の名作も、実は橋本治の「窯変源氏物語」や「桃尻語訳枕草子」でやっと読めた次第なのです。「これで古典がよくわかる」は、そのくらい古典を毛嫌いしているワタクシのような人間にはうってつけの入門書だと思います。この本は、基本的には難しい文法などの話は出てきません。中国から輸入された漢文とカタカナ(男性が主に使っていた)、ひらがな(こちらは女性が使っていた)の文章が、兼好法師の徒然草でようやく和漢混淆文になるまでを、橋本治にしては分かりやすい言葉で平たく教えてくれる本です。今見れば古典ということになるけれど、当時は、当時を生きていた人たちが書いているのだから、あまり身構えずに、まずは文章に慣れることから始めようという趣旨で書かれています。この本を読んだからといって、すぐに古典がすんなり読めるわけではありません。っていうか、それは当たり前のことなんだということを教えてくれます。特に、若い人にお勧めしたい1冊です。