雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

悲しくて冷たい夜。

2011-02-14 20:27:18 | …and so on
今朝、ワタクシが利用している大江戸線で人身事故がありました。当分動きそうになかったので、副都心線経由で事務所にたどり着き、ボーっとした頭で今日するべきことを思い出そうとメールチェックをしているところに、同期の友人から「ご連絡」というメールが届きました。ワタクシは、武者修行(?)のために5年ほど前から以前とは全然違う部署に異動しており、元の部署の情報に全く疎かったりするのです。嫌な予感がして慌ててメールを読んだところ、つい2,3年前に定年退職され、今は再任用職員として元気に過ごしていらっしゃるとばかり思っていた先輩の訃報を知らせてくれるメールでした。そのメールがあまりにも意外だったために、思わず「えっ」と声を上げてしまいました。今の部署ではその方を知る人はいないわけで、ワタクシが思わず声を出したのにみんながびっくりしておりました。

以前の部署でその先輩を知らない人はもぐり扱いをするほど、業務にも精通されていたし、何よりも先輩・後輩の区別なくみんなから慕われている方でした。ワタクシも、その方には可愛がっていただいた人間の一人でした。10年ほど前に、わりと異動希望者が多いポストに、他部署で3年間の武者修行をして帰ってきたばかりのワタクシが配属されたことがありました。からかい半分やっかみ半分に「いいよねぇ」と言われることが多く、ワタクシ自身は希望した部署でもなかったために、結構厳しい状況に立たされておりました。その部署に異動して1か月ほど経った時にふっとその先輩に出くわしたので、「希望者を貼り付けてくれればよかったのに」と思わず愚痴ったのです。その時に「やりたい人とやれる人は違うんだよなぁ」と言われて、少しだけ救われたことがあります。別に、ワタクシが「やれる」人ではなかったのですが。

今日の東京は、夕方から冷たい雨が雪に変わりました。悲しくて冷たい夜というのもあるのだなぁと思いながら帰ってきました。先輩、ありがとうございました。ゆっくりお休みくださいますよう、心から願っております。