抜けるように青い空だった。 始まったばかりのコスモスフェスタの丘には色とりどりのコスモスが、
爽やかな秋の風に揺れていた。 大勢の人たちの笑顔がコスモス畑に輝いている。
息子が休みなので、みんなでお弁当を持って行こうよと計画していたので、万博記念公園に出かけた。
私たち夫婦、長女、長男夫婦にひろと、次女夫婦になつめ、チビちゃん含め9人車二台に分乗。
三々五々、公園には家族連れやカップルが繰り出していた。 噴水の近くの大きな木陰を陣どった。
軽やかな風に吹かれながらみんなでお弁当を囲む。
男達は仕事から解放され、女達も家事から解放され戯れに時を過ごす。
子供たちはバドミントンや売店で買った紙グライダーに童心に戻り興じる子供たち。
笑い声を聞き楽しむ姿を眺めながら、孫を抱き、子供たちが小さい頃この場所へ来た頃が、
懐かしく思い出された。 パパになって・・、ママになって・・、そして来年には長女もペア、一人増える。
孫が少し大きくなったので、全員揃って出かけたのは初めてではなかろうか。
姉や妹も私同様、遠くに嫁いでいるが、有難いかな我が子はみんな近くに住まいしてくれている。
小学校の頃息子が「僕は長男やから親の面倒みるからね」等と真面目に言っていたが、近くに家を構えて、
このことがそんな思いなのであろう。 家族のこのような状態は、ずっと続くのではなかろうか。
子育てのこととでは信念を持ってやっていたことがあって、そのことで夫や兄に理解してもらえない、
そんなことがあって何度も衝突したし、別れ話になったこともあり、何度も泣いてきた。
まさかこのような時が訪れようとは、ごく平凡なこのような今がしみじみと有難く思えてくる。
ティータイムは、沸かしてきていたコーヒーと、愛ちゃんが作ってくれていたくるみの入ったケーキ。
一年先は、ひろともなつめもちょこちょこ歩いているんだろうな。 ケーキも食べられるね。
近くまで帰った頃西の空が赤く染まり始めていて、夫のひと言でみんなが大阪港へ。
息子達もなかなか見ることのないサンセット。 今日おまけかな。
いえ、おまけはまだまだ。
ちょうど釣りから帰った仲間が大漁でおすそ分け、息子の見事な包丁裁き、今日は夫はアシスタント。
夜はみんなで、さごしのたたき、鯵の刺身に塩焼きでいただく、美味しいの連発。
食事前に少し買い物に・・と出て行った息子夫婦、愛ちゃんから「早いですけれど」と、
花かごのプレゼント! 嬉しい! そうなのだ、明日は私たちの結婚記念日。
「早いけれど、11日のひろとの六ヶ月記念に」と、みんなで歩行器をプレゼントした。
思いは繋がっている。
ちなみに『ガーベラ』 花言葉:神秘・究極の美・究極の愛