夕方屋上で洗濯物をとり入れていると、西の空は美しく赤く焼けていた。
「!!」(行こ!) 「お父さん!!内祝い、 天保山、夕焼けバックに帆船!」助詞はなし!
日曜定番ゴルフ仲間と打ちっ放し、後の飲み・・で大いびきの夫をたたき起こした。 半分寝ぼけているが、昨夜は時間も遅かったのでほっておいたが一人で二日帆船は忍びなく、妻心。
友人のところへも用事があり自転車を飛ばす、(夕陽落ちちゃう~)自転車漕ぎ断然私が早い。
あっと言う間夕日は落ち・・。 出かけていた次女夫婦はUSJに行っていた息子夫婦から電話で
TV番組用のライブやっているとかで合流してるし・・夕食はいらないかな?
ではゆっくり二人でイルミネーション点灯待って撮ろっと、うまく撮れなかったのでリベンジ?
昨夜風がなかったので、気づかなかったのだが老眼鏡もないものだから古くなった国旗かな?
いえいえ、こう言うことだった。 暗くて船を撮るしか気づかなくて。
立て札の左に太陽光を取り入れる装置があり、この蓄積帆船のイルミネーションが点灯しているようだ。
”エコアートフェスタ大阪”の一環で古着に蛍光・畜光のペインティングしてあってそれが翻っているのだ。
なるほどシャツやパンツブラもある~!
昨夜撮ったペットボトルの造形物、これらがこのイベントに繋がっていることに遅ればせながら気づいた。
昨夜は何気なく(何?)魚は分かるが・・興味も示さず(消灯も前だったし・・)見て通り過ぎた。↓良く見ると、これは魚の形をしているが廃材利用で出来ている。
夫が写真を撮っていると、「ありがとうございます」と撮影していた感じのいい青年が話しかけてきた。
このアートの製作者、”淀川テクニック”の松永さん、ユニットの柴田さん。
淀川を歩き釣りを楽しみながら釣れるのは魚ならずごみ! 海や川の廃材でその生き物たちを
市が保管したものも利用しながら、造っているのだそうだ。 『淀川テク日記』
タイトルは魚の”チヌ” 。 タイヤを主体とした廃材ごみ仕様、目が生き生きとしていて可愛いと思えた。
しかし・・彼らのHPを少し拝見したが、この魚は一つの作品、形として甦って幸せには違いないが、
優しい顔した魚をじっと見ながら色々なことに思いを馳せると、少し悲しくなって涙が出そうになった。
私も大阪市の一市民・・こんな大阪湾でいいのだろうか、淀川がこんなでいいのだろうか。
楽しくアートで造り上げる彼らの心は? 形に変えて訴えているのではないか、とても尊いと思う。
彼らのコンセプト理解したわけではないが、もしもこれが作品を通した訴えであるならば、
アートによって感じて行動する人がどうか増えて欲しいと願いたい。
一人一人が倫理観を持ち、心がければなんでもないことなのだから。
ごみばかりでなく、世の中全て今見える悲しく空しく腹立たしいような事がらは。
大阪湾クルーズ、サンタマリア号が行く。 海の中は見えないよね。
昨日の帆船イルミネーションのリベンジと思って日の暮れるのを待ったが、点灯されたとき、
次女から食事しないで帰るから・・と電話があった。 (帰らなきゃ・・)
イルミネーションリベンジなど、もうどうでも良かった。 それよりも大切なものをもらえたような気がしたから。
何気なく見ていた前夜のアート”チヌ” 爽やかな青年との出会いであった。
かれらがTVや色々な場所で受賞や活躍されているのを拝見すると驚き。
そんな彼らが、写真を撮っていた夫に「ありがとうございます」と言った、そんな姿に心地良いアートの心が見えたような気がした。