日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 甥っ子の結婚式・・ (感動編・長文) *

2008年08月24日 | 雑感

 

   青空には白い雲が・・昨日の灰色の空とはうってかわって、今日の日にはふさわしいお天気。
   福山市 『ロジェント』 
   近くに新幹線が走り、チャペル、ガーデン、ルームのあちこちがゆったりと素晴らしい式場だった。
   7年間愛を育んできた甥っ子と花嫁さん、とても可愛くてお似合いの素敵な夫婦。
   新婦のお母さんの胸には、昨年亡くなられたご主人の遺影がしっかりと抱かれていた。
   本当ならお父さんと一緒に歩くはずだったが・・、新郎新婦二人で歩いたバージンロード。

フラワーシャワー・・の後 

  
   披露宴の名前の書いた席のメッセージカードの横には、母手製の香りのふくろうの人形があった。
   カードには・・夫へは

       けんつくさんは、周りを明るくする存在ですね。 子供3人共明るいのも
   けんつくさんの影響を受けたからでしょうね。 次は孫の番です。
   これからもお体に気をつけ、いつまでも、明るいけんつくさんでいて下さい。

   私へは・・
   みくおばちゃんへ ○○家はみんな明るく、集まれば自然と和やかな空気になりますね。
   今年の盆は静かでしたよ。 お父さんも、なんだか寂しそうでした。
    いつまでも、みんなが集まれると良いですね。 お手紙ありがとうございました。
   
   
6月には長男が結婚、8月は次男だしとお盆は帰るのをやめたのだった。
   次男は親とは一緒には住んでいないのに、寂しそうだったと言う兄の横顔が浮かんだ。

   なつめには、お祝いに添えて手紙とポニョのキーホルダーを送ったので、ポニョの絵、
    一応 ポニョです。
   次女には・

   チエちゃんへ 会う度にお母さんの顔になって行くね。 
   なつめちゃんを見ると、自然と笑顔になるから子供って凄い! 温かい家庭なら、
   きっとなつめちゃんも優しい子に育つね。  本日は来てくれてありがとう。

   胸が詰まった。  それぞれにふさわしい甥っ子の言葉が溢れていて。
   受付をしたときも一番に、母の作ったふくろうの香り人形が並んでいてびっくり、男の子なのに。
   メッセージはたいてい花嫁さんが書いているが、新郎側は甥っ子が、新婦側はお嫁さんが書いていた。
           


   披露宴のスタートは会場のぐるりの白い壁全部がスクリーンとなって、二人の小さい頃からの写真が
   回り灯籠のようにぐるぐると映し出された。 長男も次男も自慢の美男子である。
   式の全てに、光がふんだんに使われ曲目とそれらが素敵なハーモニーをかもし出していた。

   TV『花より団子』を模写した『島の四人組』と題して、友人たちと俳優になりきって、真面目な顔で、
   役柄を演じてビデオ撮影した映像を、仲の良い兄(6月結婚)が見事に制作してTV顔負けのドラマ。

   花婿からは花嫁へ、花嫁から花婿へ・・微笑ましくも涙ぐましく、そして花嫁から母親へ
   感謝の手紙には、花嫁も言葉に詰まりまわりはそれに泣かされる。
   長い祝辞や長い歌が続くわけではなく、二人を育て見守ってくれた回りの人たちへの感謝が、
   色々な演出の行程に組み込まれていて、ハンカチがいるので・・写真など撮っていられない。 
       料理も年長者が多く、和洋折衷でお持ち帰りのツゲのお箸つき、見た目も味も満足だった。
   
   全ての人たちを感動の涙で包んだのは、花婿からおばあちゃんに、花嫁からも自分のおばあちゃんに。
   二人の手づくりの額や手紙や花束を、その席へ二人で出向いて手渡したこと。
   親への手紙は読めたのに、甥っ子も花嫁さんも感極まっておばあちゃんに言葉が出なくて、
   清らな涙が流れて・・ 母も花嫁のおばあちゃんも突然のことに、まさか孫たちから讃えられるなんて・・
   感激の涙はとまらない。 肩を抱き手を合わせる祖母たちの姿は、尊くて清らであった。


   親子三世代、た易くはなかったと思うけれど、義姉さんが母とうまくやってきてくれたからこそ。
   尽くしあう母親や祖母を見ながら育った甥っ子には、人としての原点『人の和・家族の和』
   そんな事柄が見事に浸透し、全ては義姉さんの子育ての答えとなっているのだろうと思った。

   長男もお嫁さんとは親と同居を選び、もし無理なようなら結婚を諦めてくれとまで言った。
   花嫁の仕事の都合で、お盆過ぎから同居になった、来年2月は親子四世代の誕生である。

   新郎の挨拶では、昨年亡くなられた花嫁さんの父親と少しはお酒を酌み交わす時間があったこと、
   しかし花嫁姿を見てもらえなかった無念の思い、府中で指物師をしている甥っ子の社長さんや
   友だちや、親へはもちろん親族へと感謝と礼を尽くした堂々とした挨拶にも感動した。                      


       
   お見送りの品は、義姉さんと花嫁さんがちりめんの布で作った玉手箱、中には花嫁さんの勤める
    お菓子屋さんのお祝いのお饅頭が入っている。 
   母のふくろうや義姉と花嫁の玉手箱60個を作る親子孫三世代の心のこもった手づくり・・愛のおすそ分け。     

       
        
    日曜なので、現地解散となるがあまりにも去りがたく、花婿側全員でお茶をし余韻を味わいながら解散。
    親を讃える、そのまた親を讃える・・まさに日本の心・・私の中では感動がいまだに続いている。
                                                 29日記