夫は卓球の試合で近くのスポーツセンターへ出かけて行った。
会社対抗の野球、奈良で開会だった展君は昨夜来の雨で中止になり、次女一家はお昼前出かけた。
台所を見まわし(よし、模様替えしよ)と思い立ったときに、田舎の友人からメールが入った。
同級生の訃報だった。 びっくりして電話をかけた。
高校時代の同級生の男性、今朝ゴルフに行き、プレー中倒れてそのまま亡くなったと言う。
絶句である。 突然な・・それって・・何・・朝元気に出かけたのに一瞬にして帰らぬ人に・・。
奥さんの悲しみを思うと辛い。
その奥さんも同じ同級生で、私とは同じ地域なので小、中学の頃は良く家に行って遊んだりした。
ご夫婦は高校で一緒だったけど、結婚したと言うのを聞いた時(どんな縁だった?)聞いてみたかったくらい驚いた。
旦那さんはがっちりした体型で柔道部だった。 3年だったか同じクラスの時何人かが謹慎になったときがあって
おせっかいな私は困るだろうと1週間分の授業をノートして、電話の友人と一緒にお父さんが勤めていたお店に
届けたことがある。 ちょっと好感を持っていたかも知れないが、彼からはなんのアプローチもなかった。
我が夫とは高校が違うが、付き合っている事は公認で大抵は知っていたと思うから。
奥さんとは還暦の旅行で会ったが、旦那さんとは卒業後会った事は無かったから学生服を着た姿が懐かしく浮かぶ。
友人は、訃報の連絡が入ったところなので詳しい事は分からないが、多分心筋梗塞ではないだろうかと言っていた。
つい先日2人が家に来たそうで、その時旦那さんはゴルフの話の中でシングルさんだと言っていたようだ。
突然で無言の帰宅した夫を迎える奥さんは、どんな思いでいるだろうか。
誰も明日の事は分からない、今この後の事も分からない、台風の災害にしても2分や5分で人生が暗転に・・。
そんな悲しい話をTVや新聞で目にすると、太刀打ち出来ない自然の猛威には背筋が凍る思いである。
台風12号の被害が特にひどい奈良や和歌山の災害状況を見ながら胸が痛み、死者や不明者、そして避難者の数が
世帯数の倍の人数が目につき、(一人住まいや夫婦世帯が多いのだろうなぁ)老いた方たちの多くを想像しながら、
友人の突然死にショックを覚えながら、(今年はどれだけ自然は人を痛めつけるのだろうか)そんな事が悔しい。
私は色んな事がらを考えながら、目の前の事だけに精を尽くし、完璧にパソコンの存在を忘れてしまっていた。
夫の帰りが遅い、きっと成績が良くってみんなで飲んでいるのだろうとそう思いながら皆で先に食事をした。
港区のコミニュティの大会だったが、我が地域準優勝だったそうでメダルをもらっていた。
夫は健在ではあるが、何年も前に突然にご主人を亡くされた知人が言っていた言葉が思い出された。
「明日夫がいなくなったらと思って今日を尽くすのよ」そう言っていたのにね・・それでも悔いが残る。
そう思いながらも、ついつい可愛くない言葉が出る自分の日常に(駄目な私やわ・・ほんとに) 情けないと思った。
毎日が反省、毎日が努力。