日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 雨の日は 雨の日のように・・ *

2018年05月07日 | 雑感

 

 昨日、夫に「そうや、今年は筍の木の芽和えしてなかったね」「そうやなぁ」
「玄関出た所の鉢に木の芽があるから、葉っぱみんな取ってきて」と頼んでいた。

 今日は雨、お仕事や学業の方たちは連休明けに大変だろうと思う。
 専業主婦には、と言うか老人の私には雨の日は落ち着いて家の用事が出来る利点がある。 
 あまりにいいお天気だと、咲き終わった花の花柄を摘まなきゃぁ、シーツ洗おうか何しようかと心があれこれ騒ぐ。

 晴れに越したことはないが、雨も嫌いではないのだ。
 ご近所さんが、「雨良く降るよね、嫌やね」と言うと「そうですね」と口を合わせるが嫌ではない。
 むしろ雨の日は、好きかも知れない。 

 昔から母は天候の不足を言わない人だった(間もなく95歳今も健在だけど)
 自営業は5年生までで、当時どの家も野菜など自給自足の暮らしの時代だった。 
 雨の日は畑に行けない分、母が家にいた。 縫物や編み物をしながら勉強を見てくれたりした。
 小さい頃は母といる時間がいっぱいあるから雨の日は好きだった。

  雨がふります 雨がふる 遊びにゆきたし 傘はなし 紅緒のかっこも緒がきれた

 おかっぱ頭の私は、母のそばで童謡を歌いながら いつも用意してくれていたわら半紙に クレヨンで絵を描いていた。
 「上手に書けたね」母はいつも褒めてくれた。 


 「晴ればかりでもいけん、雨が降らんと困る人もおる、じゃから晴れても感謝、雨が降っても感謝」 
 笑いながら言う母を、誇らしくすごいなぁと思っていた。 
 
 だから雨の日は、母の言葉を思い出してしまうし、そんな風にずっと生きて来れたことを嬉しく思う。
 落ち着いて、普段目の届かない場所や事柄にも心を向けられると言う楽しさや喜びがある。 

 

 

 夜は、定期検診の予約が入ってあったので早い目に夕食の準備をした。
 夫に採ってもらっていた木の芽、洗って葉っぱだけを小さいすり鉢に入れごりごりする。
 採ったときから独特の香りが漂う、今年は忘れていたから今日の献立の一つに加える。

 白みそと調味料を合わせて火にかけて、艶が出るまで混ぜた。
 茹で筍を角切りにし、下味をつける。 そうして緑色のすりつぶした木の芽を混ぜた。 
 お刺身用のイカに飾り包丁を入れ、筍と同じ大きさに切って混ぜ合わせる。
 今年最初で最後の? 木の芽和え、夫に喜んでもらいたい。 目新しい献立を、喜ぶから。

 なりゆきの献立だけど、新じゃが新玉ねぎの肉じゃが、ほうれん草の胡麻和え、筍とイカの木の芽和え、
 そして先日夫が友人と釣ってきて味噌漬けにしていた鰆、四日ほどで味噌から出して一切れづつを
ラップにくるみ、冷凍していた。
 後は、大根と胡瓜の浅漬け(エバラ浅漬けの素使用バリバリ食べられる)

 夫が帰宅した時料理を並べたテーブル(少し自慢げに)「木の芽和え作ったし」「おう、いいね」
「では病院へ行ってきます」 雨の中を自転車で出かけた。
 夫が一杯飲みながら喜んで味わっているであろう姿を想像しながら。

 ヘモグロビン、先月6・9だったのが、6.5に下がっていた。 嬉しい!

 雨の日は雨の日のように・・。
 天候の不足を言わない母の生き方を、私は自分のものにしているが、親から子へ・・子から孫へ・・
 私は母の様に伝えていないことに気づいた。 
 未だにいっぱいもらっている母の教え、生きているうちに少しでも伝えておかないと・・。