月曜の夜の予約だったが、いまいち調子が良くなくて、水曜に伸ばしてもらったら、院長先生は午前の曜日だった。
良くなかったらいっそ、診てもらえばいいものを。
少し無理をした先週だったから、普段にはない症状が出たりで心配したが、それは落ち着いた。
始まりは病院の送迎車で高齢者の方が次々と来られるので、11時頃にと思ったが、(まぁいいや本を読もう)
家では、長い時間座って読めない、他の事に気持ちが走ってしまうし、時間がもったいない気がして。
本を持参、案の定あふれていた待合室。 「今日は特に多いなぁ」 後ろの方から聞こえた。
血圧や体重、尿検査や血糖値、早々に終わった。 TVも見ずに黙って待っている人の忍耐力はすごい。
9時半に来て診察室に入ったのが11時半。 ゆっくり読めたから、貴重な待ち時間だった。
血糖値が73、低い。 だって朝食とって4時間、それも体重測定を考え食べ物減らしてるし。
待合室から、診察室の前へと場所移動になったとき、お隣に座られたご婦人が声をかけて来られた。
「あなたおいくつ?」 いくつに見えますか?とは言わない、絶対昔から。
TVで良く人に尋ねられたら「いくつに見えます?」と笑いながら言う人があるが、夫はそれを嫌う。
尋ねた方が若い目に歳を言う(気を利かして)と、大抵嬉しそうに「何歳です(歳とってるのに若く見えるでしょ)
思われたい言われたい症候群だと夫は言う。
「68歳です、12月で69歳になります」と言うと、「お若いわね~やっぱりね」びっくりしたように言われたが、
これは決して、若く見える・・ではない。
「私は90歳!」 そりゃぁ、若いわねって言われるはずだ。
私を呼ばれるまでずっと話した。 お一人住まいで、すぐ近所に息子さんご夫婦がいるようだ。
つい最近まで息子に隠れて自転車に乗っていたと言う。 そろそろ返納かなとおしゃる、車みたいに。
骨折して入院した時、1ヶ月で退院と言われたけれど、もとのように正座がしたいからもっと入院させて下さい、
リハビリさせて下さいと頼み、2ヶ月さらに入院したようだ。
以前、茶道をしておられ正座していたから、元のようになりたいと頑張ったらしいが、今も正座できるそうだ。
「羨ましいですわ、私なんか正座できないんですよ」 ご婦人は小柄だが、しゃきしゃきしていらっしゃる。
この方の色んな話を聞きながら、90歳にして逞しい生きる力を感じた。 すごいと思った。
友人が良く、無理をしないでよ、若い時とは違うのだから、年をとったのよ、それを思ってと、労わってくれる。
有難いといつも感謝している。 ついついその言葉に甘えてしまう私がいる。
今日私は、この夫人の話を聞くようになっていたんだなぁ・・、”出会いは必然”が私の生きるテーマなのである。
少なからず、自分に喝を入れられた気がした。 90歳・・68歳・・。
甘えているわ、自分に。 疲れやすくて、身体に併せた動きしてるわ。
ご婦人に「今日お会いできて良かったです、奥さまのお話を聞くためのお出会いだったのですね、有難うございます
力を頂きました、頑張りますね」両手で、ご婦人の手を握ってお礼を言った。
隣接された薬局で待つ間「ブログに今日は病院へ行きました用に、写真撮らせていただいていいですか?」
「わ~、すごいどうぞどうぞ」若い女性の薬剤師さんが笑顔で言った。
「ヘモグロビンA1C、このまま維持するように頑張って下さいね」イケメンの薬剤師さんがニッコリ笑顔で言った。
このニッコリに、こちらも笑顔をもらう。 2時間待ちも忘れた。
定期診察の日の帰りにはスーパーで、帰ってすぐに食べられる出来合いのおかずやデザートを買う、自分用に結構な量を。
めっちゃ嬉しい、そして楽しみな、内緒のお昼ご飯である。 昨日から控えめな食事、心ばかりの体重減らしのため。
だからやね、いつもは正常な血糖値が低い。 おなかすきすき。
9時半に来て、家に帰ると12時半。
おなかいっぱい過ぎたけど、長女が今日だけのお休みで・・と、午後は買い物にららぽーとへ。
孫のなつめは私と歩くとき、小さな手で背中を支え私に合わせて歩いてくれる。
今日の長女はさっさと歩く、そう振り返るわけでなく。 おなかいっぱいやし、膝痛いし・・(もう少しゆくり歩いて・・)
とは言わなかった。 自ら病院のリハビリに挑んで、正座できるように回復したご婦人を思うと、歩いたほうがいいんだから、
少々無理でもがんばれ私と思った。 「もう痛いん、これくらいで」そう思われたくないし。
「母さん、歩けなくなったら何処へも行かれへんよ」何処へでも連れて行ってくれる長女には、良く言われる。
本当にそうだ、愛のムチ、今日は。 娘と買い物、それでも楽しい感謝の時間だ。