日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 公立高校入試の朝・・傑作 *

2022年03月09日 | 雑感



早朝の四時半、寒いのでコートを着込んで氏子である近くの神社に行った。 
受験日だからか、すでに自転車が三台止まっていた。 歩きで来ている人もいる。 女性ばかりなり。
一礼して大鳥居をくぐり、石畳の左端を左足から入り、本殿へ向かう。 

大抵の人はお焼香等の参列の場合、つい前の人の所作が気になるのと同じで、私も前の人の所作をつい見てしまう。
私は四番目。 
大きなお賽銭箱の右に、小柄な女性がうずくまっていた。 手を合わせているように見えた。 暗いのでそう言う風に見える。
一番目の人は拝んだ後、お賽銭箱の左側へ行き、しゃがんでまた手を合わせているではないか。 右の人と同じように。
(え!? ここはこうするの? 初めてやわ) 二番目の人も三番目の人も、左側へしゃがんで手を合わせてなにやら拝んでいる。
私の番、鈴はコロナ禍で房をとっているので無い。 お賽銭をいつもより奮発して二礼、二拍手、一礼・・
私は膝が悪くてしゃがめないので、左側に移動して立ったままで(どうぞ落ち着いて書けますように・・)

下がりしな、向かって右にしゃがんでいる夫人を見てしまった。じぇじぇ!!(もう古い?) 
なんと!! その夫人は拝んでいるのっではないのだ。 髪は乱れているし着るものも・・。 
 なんと、バスタオルを敷いて、寝込んでいたのである、昨夜から? まさか! 声をかける訳にもいかず。

参拝の方たち、皆さんもしかして・・私みたいに、拝んだあと、ああしてまたしゃがんで手を合わせるのかしらんって思って? もしかしてもしかして。 
右倣え・・ ?  私、こんなお参りみたことないし。 でももしかして・・私らのところはやりますよって方、いらっしゃるかも。

清々しい早朝の冷気にあたりながら・・思い出し笑いしながら帰宅。 お陰でいっぱい拝めたんで・それも良し!

四時前「ただいま!」 孫娘が受験から帰って来た。
「ご苦労さん! どうやった?」「理科がむつかしかったわ、みなむつかしい言うてたわ」
「でもな、休憩時間かわいい子にね、お友だちになってもらえませんか」って言われた! めっちゃ嬉しかった」頬を紅潮させて話した。
本当に嬉しそうだった。 と言っても、まだ二人とも合格するか分からないのに。

昨日夕食の時、「ダンスがしたいんやけど、もうひとつ、可愛い子とお友達になりたいねん」
その高校にまるで行けたかのように、わいわいにぎやかに話していたのだ。 現実になった出来事に、びっくり!
受かるよ、きっと! 明日は卒業式の予行演習、明後日は卒業式である。

 楽しみは 穏やかに過ごせし 受験生の 落ち着きと優しき 姿をみるとき

(画像は秋、夫と勝尾寺へ行ったときの)


* 団子より・・花なり・・ こればかりは*

2022年03月06日 | 雑感


日曜日の午前、大抵決まった時間にチャイムが鳴る。  「○○さんや」と夫は言いながらインターフォンで返事せず下へ降りる。
つけっぱなしなので、玄関先の話声が聞こえてしまうのに。 いつもそう。

老夫婦(私らより多分)が、和歌山から海遊館のそばのお家の場所を借りて、日曜日に出店をしているのである。
新鮮なそして田舎のお野菜やお花、果物など色々と・。 
夫の友人は毎週、仏さんのお花を買いに行かれ、「安いので」と帰りに届けて下さるのだ。 孫達へのものも。
「スーパーやったらこれだけ買うたらこれこれするで」と必ず言い、「花の持ちが違う」を付け足して。
小さい花束を三つ四つ下さるのだ。 まぁ嬉しい・・生花。 だけど毎週は恐縮、申し訳ないと思っている。

夫の友人はゴルフ仲間であり、麻雀仲間、長いおつきあいだが、どういうことことか、引っ越した今は目と鼻の先。
お料理一品のお届けができる~すごい。

娘時代かじっただけで、華道に心得のない私は、適当に花瓶に入れるが、ブリザードや造花が華やかでも生花には勝てない。
部屋のグレードがあがる。 私のテンションも。
申し訳ないけれど、嬉しいお届けものである。 感謝している、友人にも、そして夫にも。

夫には色んな友人がいる。 卓球仲間、ゴルフ仲間、麻雀仲間、釣り仲間、昔からの仕事仲間、飲み屋の・・とか。
若い時から、多趣味で良く遊ぶ・・と、時には不足に思ったりした事もあったが、年を重ねるほどにそんな友達とのおつきあいは
日々の活力でもあり、人生を潤している訳で、それは楽しい仲間たちで多趣味で良かったと思っている。
人を大切にしてきた夫の生きた答えの気がしている。 間違いない。

人を大切にするから。 そしてそれは都合よく付き合っている訳ではなくて、結構言ってあげた方が、と思うことは言う夫である。
それは相手を思えばこそであり、そこには信頼関係が成り立っているからだと思う。  
そばにいてはらはらするときもあったが、瞬間嫌な思いをさせるかもしれないが、相手の為を思う夫なので・・むしろ感心している、今は。
下手に上手ばかりを言いその場を取り繕う人よりも、私は尊敬する。
相手が気を悪くしたらとか自分も嫌な思いをしたくなくて、言えないでいるわたしよりずっとすごい。

我が家のリビングは、その友人のお陰でとても潤っている。 いかに花を長持ちさせるかが、私の腕。
ガーベラの花はきれいで勢いはいいが、すぐに茎がしなる。 そんな時は短くしてコップに挿したり、時にはガラスの鉢に移し替えて
長く花の命を楽しんでいる。

本来、花より団子・・な私であるが、こればかりは・・団子より花なり。
日曜のチャイムを心待ちするわたしである。

 
今回、珍しい小さな花束がひとつあった。
わ・・ネコヤナギ!
嬉しい・・!   春、到来!


 たのしみは 日曜の朝の ピンポーン 花と友の 笑顔見るとき



* ほろよい お雛様・・ *

2022年03月03日 | エッセイ


母は行事ごとを大切にする人だった(現在98歳今は兄嫁さんのお世話になっているので) 昔の人は皆そうだったと思うけれど。
お正月、節分、ひな祭り、端午の節句・・等など、四季折々、思えば決して裕福でもない時代に、手まめなそれらは最高の幸せだった。
祖母がいて、両親、5人の子供達。 行事ごとのご馳走は子供にとったらもうそれは・・きらきらと目が輝いていて最高だった。
美味しいものがいつでも食べられる、今の時代の子供達の嬉しい・・とは大きな違いがあると思う、有難さが違う。  

私は、家族を繋いでいたものは、ちゃぶ台を囲んでいた頃からの行事ごとと、日常での食であったろうと思う。
皆が一堂に会して「いただきます」 ご飯粒を残したら目がつぶれる、食べてすぐ横になったら牛になる・・目がつぶれた人いないし、
牛になった人はいないのに、子供心に親の言う事には説得力があり、そうなったら嫌だと、言いつけを守ったものである。
それに母はなぜかいつも「家族の和が大事」を日常から口にしていた。 そんな信念と食の歴史が我が家を作ったのかな。
身内やご近所の大きな子供たちは、親子や嫁姑、夫婦・・喧嘩して「おばちゃん・・」と言って、駆け込み寺的な我が家だった。

ひな祭り、小さな段飾りのお雛様は、値打を知らない子供たちの格好のおもちゃで遊ばれ、私は妹たちと赤い毛氈敷いてひな段を作り、
家にあるありったけの人形で段飾りのお雛様を作り楽しんだものである。 昭和のおままごと? それでも充分に楽しかった。
母はひな祭りもバラ寿司を作り家族で祝った。 昔、我が家のエンゲル係数は間違いなく高かったと思う。

ひな祭りだから、思い出して書くことが出来た。ブログ再開しなければ、思い出の引き出しを開けることは無かったかも知れない。
70歳を過ぎた頃から色々あったことも加え、もう過去を懐かしむ時間はない? 
それよりもこれからを如何に生きるかを考え暮らすことが大切、そう思っていたから、でも書くことは母への感謝になるかも知れない。

親がしてくれた事柄は、見よう見まねで出来るものである、だから節分には必ず巻き寿司を沢山巻くし、柊に鰯の頭も刺して玄関に。
ひな祭りは・・やはり皆で寄って祝う、出来る限り。
都会仕様のケースの雛飾り、部屋が狭くなった分今年は出さなかった。 今時ちらし寿司も孫たちはもひとつらしい。
でも、私も一応女の子だしお寿司大好きだし、今は大阪組は女の子4人、欠かすわけにはいかないし・・作った。 雰囲気雰囲気。
過去のような勢いはないけど。
   
コロナ禍故に受験生に気遣い、長女は仕事帰りにお寿司のお持ち帰り。

私が結婚して四季を通じて行事をこなしてきたのは、娘が2人いたからで、お嫁に行った先でこうして欲しいと言う願いからだった。
けれど娘達は、みな近くに住まいして事あるごとに我が家に集合し、楽にも私の手作りを楽しんでくれている。 

そんな今日のお昼時、ひな祭りに色を添えてくれた贈り物が京都より届いた、私宛に。
2月の間ブログのトップを飾ってくれた金閣寺、寒い雪の中を写真撮りに行って下さった夫の大切な友人である。 

包みを開いて思わず・・なんて可愛い!! *ほろよい お雛様*
小さなお菓子には甘酒が・・ 娘時代5年間京都で過ごした私である、俵屋吉富さん、あの大好きな雲龍で有名な京菓子の老舗のお菓子。
酒器・梅の花、そしてお内裏様とお雛様である。 食べるのがもったいないくらい。 京都らしい・・美の遊び心が溢れている。

  あかりをつけましょぼんぼりに おはなをあげましょ  もものはな・・・ きょうはたのしい ひなまつり

お洒落なはからいに・・私はちょっとほろよい

   たのしみは やはりお寿司の ひな祭り ほっこり食する 笑顔を見る時 


* 令和のおままごと・・ *

2022年03月02日 | 雑感


出かけた時 友人に会った。 
私よりずっとお若い方・・お孫さんが幼稚園。 春、小学校に入学されるそうである。

「お元気でしたか?」 まんえん防止のコロナ禍、マスク、距離を置き立ち話に花が咲く。 
今時の女の子のおままごと・・である。 変わったね、令和、時代はデジタル。

《 お買い物風景 買い物客とレジのお姉さん 》

「お買い上げありがとうございます、お支払いはクレジットですか?」
「いいえ」

「袋はいりますか?」
「持っています」

「2030円です、現金ですね」
「いえ、ペイペイで」

「こんなことやってんのよ~、もう笑った笑った。 私も・・その場面を想像するたびに笑えて仕方ない。
私達の頃は・・如何に? 私ペイペイ良くわからないのに。
温かい日の昼下がり、可愛い女の子たちのきゃっきゃ言う声が聞こえてきそう。

平和・・、有難い。

 たのしみは 出かけて出会った 友人の ご無沙汰の善きを 聞いている時 


* どこかで春が・・ *

2022年03月01日 | 雑感


弥生(三月) きっぱりと冬から春へと、季節はバトンタッチをする。
もう寒いとか・・思うよりも、どこかで春を見つけて・・音を聞いて・・待っていた春を楽しみたいと思う。

掃除機をかけながら、ブログに最初どうかこうかと思いながら鼻歌交じりにでたのが、どこかで春が・・の歌である。

    どこかで春が 生まれてる どこかで水が流れ出す 
   どこかでひばりが鳴いている どこかで芽の出る音がする
  山の三月 そよ風吹いて どこかで春が 生まれてる 

記事を書こうにも、写真がない  過去の三月の記事を見た。 思わず笑った。
10年前のおついたち、この歌を書いていて。

三月は我が家にとって、思いの深い月になりそうだ。

鹿児島と我が家の孫は、中学を卒業する、鹿児島と我が家の下の孫は小学校を卒業する。
高校入試を控えた二人と、六年間の長きを終えようとしている二人、いよいよ最終章、四人とも。

孫でも、こうして一段大きく成長するのだ、私を含め周りの大人たちも少なからずステップアップしないとね。
三月、緊張と感動の日を過ごすことになるであろう。
卒業の後は・・高校、中学と・・輝く春を迎える。 

 たのしみは 季節が変わる カレンダー たいてい桜の 色をみるとき