早朝の四時半、寒いのでコートを着込んで氏子である近くの神社に行った。
受験日だからか、すでに自転車が三台止まっていた。 歩きで来ている人もいる。 女性ばかりなり。
一礼して大鳥居をくぐり、石畳の左端を左足から入り、本殿へ向かう。
大抵の人はお焼香等の参列の場合、つい前の人の所作が気になるのと同じで、私も前の人の所作をつい見てしまう。
私は四番目。
大きなお賽銭箱の右に、小柄な女性がうずくまっていた。 手を合わせているように見えた。 暗いのでそう言う風に見える。
一番目の人は拝んだ後、お賽銭箱の左側へ行き、しゃがんでまた手を合わせているではないか。 右の人と同じように。
(え!? ここはこうするの? 初めてやわ) 二番目の人も三番目の人も、左側へしゃがんで手を合わせてなにやら拝んでいる。
私の番、鈴はコロナ禍で房をとっているので無い。 お賽銭をいつもより奮発して二礼、二拍手、一礼・・
私は膝が悪くてしゃがめないので、左側に移動して立ったままで(どうぞ落ち着いて書けますように・・)
下がりしな、向かって右にしゃがんでいる夫人を見てしまった。じぇじぇ!!(もう古い?)
なんと!! その夫人は拝んでいるのっではないのだ。 髪は乱れているし着るものも・・。
なんと、バスタオルを敷いて、寝込んでいたのである、昨夜から? まさか! 声をかける訳にもいかず。
参拝の方たち、皆さんもしかして・・私みたいに、拝んだあと、ああしてまたしゃがんで手を合わせるのかしらんって思って? もしかしてもしかして。
右倣え・・ ? 私、こんなお参りみたことないし。 でももしかして・・私らのところはやりますよって方、いらっしゃるかも。
清々しい早朝の冷気にあたりながら・・思い出し笑いしながら帰宅。 お陰でいっぱい拝めたんで・それも良し!
四時前「ただいま!」 孫娘が受験から帰って来た。
「ご苦労さん! どうやった?」「理科がむつかしかったわ、みなむつかしい言うてたわ」
「でもな、休憩時間かわいい子にね、お友だちになってもらえませんか」って言われた! めっちゃ嬉しかった」頬を紅潮させて話した。
本当に嬉しそうだった。 と言っても、まだ二人とも合格するか分からないのに。
昨日夕食の時、「ダンスがしたいんやけど、もうひとつ、可愛い子とお友達になりたいねん」
その高校にまるで行けたかのように、わいわいにぎやかに話していたのだ。 現実になった出来事に、びっくり!
受かるよ、きっと! 明日は卒業式の予行演習、明後日は卒業式である。
楽しみは 穏やかに過ごせし 受験生の 落ち着きと優しき 姿をみるとき
(画像は秋、夫と勝尾寺へ行ったときの)