しかし、フィルターの機能については確認ができていませんでした。
フィルターが機能しなければ、ベンチ内の清浄性は確保されず、播種作業でカビ等のコンタミが発生することになります。
銘板記載の型式から、日立製のKCV-750APG3であることが判明しました。
フィルターを交換すればOKなのでメーカーにフィルターの部品の有無を問い合わせたところ、本体は2008年に製造中止となり、2017年には全ての交換部品の供給も終了したとの回答を得ました。
フィルターを交換すればOKなのでメーカーにフィルターの部品の有無を問い合わせたところ、本体は2008年に製造中止となり、2017年には全ての交換部品の供給も終了したとの回答を得ました。
したがって現在取りついているフィルターが機能するかどうかの検証をすることにしました。
取り寄せた取説には
「HEPAフィルタはじん埃の蓄積とともに圧力損失が高くなり、その処理風量が減少し清浄度が保たれなくなります。風速が02m/sec以下になりましたらサービスセンターにフィルタを交換するように連絡してください。」
「HEPAフィルタはじん埃の蓄積とともに圧力損失が高くなり、その処理風量が減少し清浄度が保たれなくなります。風速が02m/sec以下になりましたらサービスセンターにフィルタを交換するように連絡してください。」
との記載がありますが、02m/secを計測するための風速計など持ち合わせている筈もないので、以下の方法でフィルター機能の検証をすることにしました。
① 加熱殺菌した寒天瓶を1週間ほど放置しカビが生えないことを確認する。
② ①でカビが生えてなく無菌状態を確認した寒天瓶をクリーンベンチに入れて、瓶蓋を開けて10分~20分放置する。
③ 瓶蓋を閉めて1週間放置し、カビが発生しないことを確認する。
これでカビが生えなければ、現時点でのクリーンベンチ内の清浄度は保たれている、すなわちフィルターは機能していることが確認できます。
① 加熱殺菌した寒天瓶を1週間ほど放置しカビが生えないことを確認する。
② ①でカビが生えてなく無菌状態を確認した寒天瓶をクリーンベンチに入れて、瓶蓋を開けて10分~20分放置する。
③ 瓶蓋を閉めて1週間放置し、カビが発生しないことを確認する。
これでカビが生えなければ、現時点でのクリーンベンチ内の清浄度は保たれている、すなわちフィルターは機能していることが確認できます。
ちなみに、仕様書記載のフィルター本体の集塵効率は「0.3μm粒子にて99.99%以上」とのことです。
いずれ、じん埃の蓄積により使えなくなる日が来ます。
その時は、無菌箱に改修して使おうと思います。