フィルターの機能の検証を行う前にクリーンベンチの改修を行う事にしました。
取扱説明書には前にも述べた通り
「HEPAフィルタはじん埃の蓄積とともに圧力損失が高くなり、その処理風量が減少し清浄度が保たれなくなります。風速が02m/sec以下になりましたらサービスセンターにフィルタを交換するように連絡してください。」
との記載があります。
ここで「清浄度が保てなくなります。」の意味するところについて、メーカーに下記①②の質問をしました。
① 目づまりにより、風量が保てなくなり作業開口部からの汚染された空気が逆流入してしまいベンチ内の清浄度が保てなくなるのであって、
② フィルター本体の集塵効率の「0.3μm粒子にて99.99%以上」のスペックが低下する訳ではない。
② フィルター本体の集塵効率の「0.3μm粒子にて99.99%以上」のスペックが低下する訳ではない。
メーカーより
①はご指摘通りですが
②は目詰まりによって風速の低下と合わせて集塵効率の低下にも影響する
②は目詰まりによって風速の低下と合わせて集塵効率の低下にも影響する
との回答を得ました。
②の対策はフィルター交換しかありませんが、既に部品供給は終了しています。
①の対策として作業開口部にアクリル板を張って目詰まりに伴う風量低下による逆流を防ぐ事にしました。現時点でできる対策はこれぐらいです。
(この対策はメーカーには一切関係はありません。当方の勝手な判断と責任で行うものです。)
最近のクリーンベンチは前面のガラス窓を上下して開口部の高さを調整出来るようになっていますが、このクリーンベンチは開口部の高さは37cmでその上面が固定式のガラス窓になっています。
ガラス越しの作業というよりも、開口部を広くして風量でクリーンカーテンを作り、作業性を良くした設計と思います。
今回、開口部を20cmにする様に固定式のガラス窓の下部に透明アクリル板を脱着出来る様にしてみました。
<before>見にくいですが上部はガラス板が固定されています。
<after>固定したガラス板の下に着脱式の透明アクリル板を取り付けました。
もっとも、前使用者がフィルターの交換をいつ実施したかも不明の為、もしかすると今現在の風量は十分にあるかもしれません。実際、FAN SWをONにすると強すぎると感じるくらいの風量があります。
であれば、追加のアクリル板は当面は不要ということになります。
要はやってみなけりゃ、カビ(可否?)もわからんと言う事でした(笑)