みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『花よりも花の如く (13) 』 成田美名子

2014年09月11日 | 本・マンガ
1年ぶりの『花・花』新刊です!そして久しぶりの読書日記(記録?)デス(;´∀`)

能シーンよりも、人間関係(主に葉月との)がメインになってきたような感じです。以前のお見合い事件、偶然の鉢合わせといい…漫画ちっくです。(漫画ですから!!w)でも、その人間関係も成田さんらしく掘り下げてきていますね~。さて、葉月さんとはどうなるのか?

13巻を読んで気になったのは『平家物語』についてと・・・あと日本の標準子午線135°の街に行ってみたくなりました。(明石自体は船に乗るために通過…はしたことはあるはず…)

巻末には上演記録として、あらすじと成田さんのイラストで、作中で上演された曲の解説もあります。やはり、成田さんの描く能の絵(能面から装束まで)はとても綺麗です。

『ヒア・カムズ・ザ・サン』 有川浩

2013年11月10日 | 本・マンガ
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。


 この7行のあらすじから生まれた(あらすじを与えられて生まれた?)小説とのこと。

 有川作品は自衛隊モノに限らず、大好きなのですが(彼女の代表作『図書館戦争』は1冊目しか読んでないけど~)これは、いまいちのめり込むことができなかった・・・。物に残された記憶を見ることができるという能力は宮部みゆき作品にも出てきそうな特殊能力だな~(宮部作品は全部読んでいないけど)と思いながら、ちょっと読んでいると・・・若干物足りなくて・・・。
 
 無印(?)とパラレル、どちらも話の筋は嫌いじゃないのだけど・・・うーん・・・・有川さんらしいベタ甘恋愛であれ、離れて暮らした父親のことも・・どちらも私には不完全燃焼であった・・・。話の筋としては嫌いじゃないだけに、おしすぎるというか・・・・。

 また、これは演劇集団キャラメル・ボックスにより舞台化されているそうです。どんな感じなんでしょうね?

『日本人の知らない日本語 (4)』 蛇蔵&海野凪子

2013年11月02日 | 本・マンガ
 3巻の卒業編で終了かと思ったこのシリーズ・・・嬉しいことに続きが出ました!!1~3巻は日本の日本語学校を舞台にしたネタでしたが、この4巻は海外編ということで、ヨーロッパ各国(フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス、オーストリア、チェコ、スイス)の日本語を学ぶ機関(大学など)が舞台です!個人的には、この海外編がシリーズで一番お気に入りです。

 最近では、毎回は見ていませんが、所さんの番組でヨーロッパで日本語を学んでいる人たちが出ているコーナー(現地支局)があったりします。日本語を学びたいと思ったきっかけがアニメというのも、やはり多いですね!私たちが英語などを勉強したいと思うのは(テストだけではなく)やはり映画や音楽がきっかけというのも多いですからね!

 そして、やはり日本語は難しいなと思います。

 一番のツボは「日本のいりぐちは、なにじんですか?」という間違い。

 「日本の人口は何人ですか?」ですが、「人口」が「入口」に(似ている漢字)、「なんにん」が「なにじん」(読み方の違い)という間違いですね。

 外からみた日本語や日本文化だけではなく、その国々の文化や言葉などの豆知識もわかり、面白かったです!続きもあるのかな?

『ザ・万字固め』 万城目学

2013年10月30日 | 本・マンガ
 最新刊『とっぴんぱらりの風太郎』も気になるところですが、万城目学の最新エッセイを読みました。これで最新小説『とっぴん~』以外は全部読んだことになります。当然、既刊エッセイも読んでいますが・・・やっぱり万城目学は面白い!というか、今までのエッセイで一番面白かったです!!

 妄想ネタから旅ネタなど、くだらない中にも万城目さんの知性がちりばめられているくだらなさなので、どれも面白いものばかりでしたが、特に私のツボだったのは「わんちぇんむぅがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と「やけどのあと~2011東京電力株主総会リポート~」でしょうか。
 「わんちぇんむぅ~」は、「万城目」の中国語読み。台湾の出版社から招待され台湾でサイン会を行ったときの旅レポートです。「ホルモー」「しゅららぼん」など変な言葉が入っているタイトルをどう訳すかも面白かったですが、熱心な台湾のファンの方の様子も面白かったですね!

 話題の「やけどのあと~」は・・・万城目さんが、2011年3月11日の東日本大震災が起きる数カ月前に、安定した資産運用をと口車に乗せられて東京電力の株を買ったが・・・(以下略)というもの。損した額は約700万円・・・・もうご愁傷様としか言えない。まあ、その代わりに、株主総会に出席して、こうしてエッセイにしたのだから、ネタとしては申し分ないかもしれないが・・・。こちらは、かなり読み応えあるので、ぜひいろいろな方に(今まで万城目学作品を読んだことがない方にも)おすすめしたい。

 そして万城目さんは、大学卒業後の数年間を某繊維メーカーの静岡県内の工場で働いていたのですが、多分あそこだなというのは、分かる人には分かるな(笑)今回は、うなぎネタがありました。どこのお店だろう?と楽しませていただきました。もしかしたら、どこかですれ違っていたかもしれないな~と妄想しました(笑)

『舟を編む』 三浦しをん

2013年10月25日 | 本・マンガ
 最近、映画化されましたがそちらは未見。辞書編纂という題材も興味深いので、読んでみました。

 まず「舟」を「編む」とは何?????というような題名ですね。言葉という大海原を公開するための船=辞書。そして、編む=編纂するということなのですね。そんな辞書の世界、辞書に取り組む人たちの物語です。三浦さんの著書(小説)は、文楽の太夫が主人公の『仏果を得ず』、林業に従事することになった青年を主人公とした『神去りなあなあ日常』を読みましたが、あるお仕事に熱心に取り組む人を、独特の視点から描いていると思います。辞書は、私たちの生活にお馴染みのものですが、それを編纂している人や仕事のことを小説にする・・・なんて、やはり三浦さんの視点は素敵だな~と思います。その職業に対する取材も相当しているんだろうなと思いますが、その視点のセンスはもちろんのこと、仕事に対する不安や真剣さを描いているのも、三浦さんの作品に共通していることかなと思います。(全部読んでいるわけじゃないけど)

 辞書作りに心血を注ぐ編集者や先生、変わり者だけど言葉に対する感覚は鋭い主人公の“まじめ”君、そんなまじめ君の前に現れたかぐや、チャラいけど自分なりにがんばる西岡、など・・・登場人物も魅力的。そして、何よりも日本語や言葉が、こんなに素敵だとは・・・・。思わず手元にある辞書を手にとって、この言葉は、私の辞書にはどう書いてあるんだろう?なんて気になって引いてしまいました(笑)
 

 私は持っていませんが、最近は電子辞書も便利になりました。あんな小さいのに何冊分もの辞書や百科辞典がひとつに・・・。携帯性はとても優れているので、これはこれでとても良いと思います。電子辞書は持っていなくても、出先でわからない言葉があると、ネットで調べたりしたり・・・いろいろ便利な世の中になりました。けれど・・・やはり、ちゃんと調べたいときは紙の辞書でちゃんと引いて調べたい!!!そう改めて感じました。そして、特に若い学生さん(小学生から・・・大学もそうですが、とくに高校生までは)絶対に電子辞書ではなく、ちゃんと辞書で、国語も英語も言葉の意味調べをして欲しいと思いました。
 私は、学生時代に使っていた教科書の類はほとんど捨てましたが、辞書などは捨てていません。(ほかは、資料集的なものです)国語辞書、漢和辞典、古語辞典、英和辞典、和英辞典、英英辞典など・・・・いまだに使うもの、今は使わないもの・・もありますが、辞書は大事にしていこうと思いました。

 動画で予告を見て、良さそうだったので、映画版のDVDを借りて見てみようかな

『花よりも花の如く (12)』  

2013年09月13日 | 本・マンガ
 最近は、ネットでお買い物をすると貯めることができるマイルのポイント目当てで、本もネット通販で買うことの多い私。なので、これも書店ではなくネットで買いました。そして開けてびっくり!!!表紙のデザインが変わっているではありませんかー!!軽くびっくりしました(笑)他の「花とゆめコミックス」もそうなのかな?

 能楽師が主人公というこの漫画。今は2013年でも、作中では2001年なんだなーと改めて思ったり、そうすると、今回のゴスロリお弟子さんも私と同じくらいかー・・・と、そんなことを思いながら読みました。
 
 さて、続きがどうなるんだろう?というラストですね。まあ、最近は憲人と葉月さんの二人の関係についてはこんなんばかりですが(笑)

 あと、巻末のおまけ(?)として、これまで漫画で描かれてきた能のイラストがありますが、改めて成田さんの描く能の絵は綺麗だなと思いました。

『神去なあなあ日常』 三浦しをん

2013年06月15日 | 本・マンガ
 今年『舟を編む』が映画化・公開されましたが、ほかにも映像化が相次ぎ話題作ばかりの三浦しをんの著書を久しぶりに読みました。『舟を編む』も気になってはいるので、そのうちに読みたいとは思っていますが、まずこちらを。「なんだ?このタイトル?」と謎に思いますよね。神去は、三重県の神去(かむさり)村のことで、「なあなあ」は、現地の言葉で「ゆっくり行こう」「落ち着け」などの意味で使われ、神去の人たちの性格も表す言葉でもあります。主人公の平野勇気は横浜の高校を卒業後、先生が勝手に就職先を決められて、神去村に林業研修生としてやってきたというところから物語が始まります。以前読んだ小説『仏果を得ず』は文楽の若手太夫を主人公にしていましたし、先日映画化された『舟を編む』は辞書編集者が主人公です。(こちらは原作本も読んでいませんし、映画も見ていませんが)作者の三浦しをんさんは、他ではなかなか注目されない職業にスポットを当てるのがうまいな~と思います。

 物語自体は、何か大きな事件が起こるわけでもありません。なんとなく過ごすつもりが陰謀で村に来てしまった勇気も劇的に変化とまではいかなくても、林業を通じて、少しずつたくましくなっていきます。お世話になっている村の人たちも個性的だけど「なあなあ」な感じがしますが、自然との向き合い方やたくましさが魅力的です。
 

 林業の仕事、神隠し、祭り・・・独特の世界を、さらっと楽しく読ませてくれるのは、三浦さんの手腕ですね!

 そして、来年には、こちらもまた視点が独特な矢口史靖監督によって映画化が決定とのことで楽しみ!!ヨキは、伊藤英明ということですが、ピッタリだと思いました!!

『十八代勘三郎』 中村勘三郎

2013年06月09日 | 本・マンガ
 最近、図書館ユーザーにまたなっています(笑)新刊本(?)コーナーをなにげにみていたら、見つけたので借りてしまいました。今年3月に発売されたばかりの本ですが、2005年の襲名時に出版された『襲名 十八代』を改題・加筆したもの(巻末の勘九郎と七之助のインタビューなど)です。表紙の写真は、本葬儀の遺影に使われたものですね。・・・襲名の何かで撮ったものらしいですが、「らしい」といえば「らしい」ような・・・切ないような・・・。
 
 勘三郎さんの本(エッセイ?聞き書き?)は、これまでも何冊か読んでいますし、どれも面白く読みました。改めてこれを読んでいると、やりたいと思っていた夢(平成中村座、中村座のNY公演など)を思うだけではなく、しっかり実行して・・・・新しいことにもたくさん挑戦しているけれど、守るところも守り・・・。そして、天真爛漫で・・・本当に惜しい人を亡くしたと改めて思いました・・・。
 勘三郎さんのことは好きな役者さんのひとりですが、大の贔屓というわけでもなく、たくさん見ているわけでもないですが、勘三郎襲名の舞台と平成中村座で歌舞伎を見ることができたのは、本当に素晴らしいことだと思いました。まだまだ信じられませんが・・・私と同世代のお子さんたちのことはこれからも応援していきたいと思いました。

『旅猫リポート』 有川浩

2013年06月03日 | 本・マンガ
 これも珍しく図書館で借りてきました。主人公は、猫と旅をするのか・・・と、最近猫(元野良猫)を飼い始めたので、文庫になる前に・・・読みたかったのです。(結果としては・・・これは“買い”な本になりましたが・笑)そして、またまた猫だけでなく・・・私の大好きなアレが登場することになるとは思わなかったので(笑)もう夢中になって一晩で読んでしまいました。

 のっぴっきならない事情で飼い猫のナナを手放すことになってしまった主人公のサトル。友人に「突然で申し訳ないけど、僕の猫をもらってくれませんか?」と連絡を取り、猫のナナと新しい飼い主候補のお見合いをさせるために旅に出る・・・というお話。

 以下ネタばれあり未読の方で、読んでみたいけれど、結末を知りたくない方はご注意を!!そして、これも忠告しておきます!これからこの本を読む方は、特に動物好きの方は、絶対に電車や職場や学校など公共の場で読まないように!自分の空間で読みましょう!
 
 その飼い猫を手放さなくてはならない事情とは何?リストラ?と思わせておいて、ああ・・・そういう事情か・・・と中盤で分かってしまいます。病気で余命短いという、ある意味、泣かせるには欠かせない設定です。ある意味ずるいけど、でも前向きでした。そう、だから、サトルはかつての友人のもとを訪ねてナナと旅をしています。でも、ナナを引き取ってもらいたいという理由だけではないのです・・・。

 これを猫のナナや読者に教えるのが、主人公の友人夫婦に飼われている甲斐犬の“虎丸”です。富士山が見えるペットOKのペンションで飼われています。「甲斐犬」の文字を見つけ、あわわ~~~甲斐犬キタよ!!と、ここで私は小さな感動を覚えました。『阪急電車』でもおばあちゃんが昔飼っていた犬が甲斐犬で・・・というエピソードがありました。(映画のほうは残念ながら甲斐犬ではなく柴犬が使われましたが・笑)またまた有川作品に登場した甲斐犬という単語。有川さん・・・甲斐犬が好きでしょ?ていうか絶対に飼っていたことあるでしょ?と思ってしまいました(笑)(ついでに言うと、有川さん、児玉清さんのことも本当にお好きですね♪)この甲斐犬の名前が虎丸で、ご主人のスギには「トラ」と呼ばれている。ウチの猫もトラだ。そしてこのペンションでは猫も飼われている。なんでしょうか、このデジャブ感(笑)
 この虎丸の描写が、甲斐犬を飼っている、甲斐犬が好き、または詳しいという人にしか書けないような描写なんですよね~・・・。お客さんに対して無礼になるかもしれないけれど、主人のために吠えまくる!猫目線ではいやかもしれませんが、うん、いいね~、これこそ甲斐犬だね~~~!!とニンマリしながら読んでいました。

 あ、もしこれを映像化することになったら、今度はちゃんと甲斐犬を使ってね!(どうやら舞台化はされたようですね)

 と・・・甲斐犬話はおいておいて・・・これは本当に泣けた・・・泣いたでは済みません。嗚咽しながら読んでました。主人公はきっと私くらいの年代でしょう。この主人公の生い立ちについても、いろいろ出てくるのですが・・・不幸なんて思っていない、明るく生きるサトル。サトルは、とても幸せな人。周りの人たちもとても素敵。最後は悲しいけれど、悲しくはない。でも人間は・・・生き物は必ず通る道。特別なことではない。トオルはそれが人よりも早かったかもしれないけれど。そして、自分がもし同じ立場なら?何度も考えました。

 絶対に我が愛する紅に会いたい!!!トラにも!まろにも!

 まだまだ年齢的にも私が先に死ぬわけにはいかないけど・・・もしものときは・・・

 君も、ナナのように抜け出して来てくれるかな?


 そして、有川さん・・素敵なお話をありがとう!

『偉大なる、しゅららぼん』 万城目学

2013年06月02日 | 本・マンガ
 久しぶりに読書ネタです。基本的には本は文庫を買う派ですが、久しぶりに立ち寄った近所の図書館で、たまたま見つけてしまったので単行本を借りてきました。万城目学の小説は全部読んでいるし、これも映画化されるということで、読んでみました。

 今までの小説の舞台は、京都、奈良、大阪でしたが、今回は滋賀です!!滋賀といえば琵琶湖ですが、その琵琶湖のほとりに住む不思議な力を持った一族と、一族に生まれた少年たちの物語です。
 今作も万城目ワールドらしく、歴史がある土地で生活する、不思議な力を持った、不思議な言葉を放つ人たちが出てきます。各登場人物がとても個性的なのも万城目ワールドの特徴。不思議な力はともかく、お城に住んで、自分たちだけ赤い学ランで・・・という時点でおかしいですからね。でも、これはグレート清子とパタ子さんたち女性陣が魅力的(個性的?)です。
 途中、少しダラダラしてしまいましたが、終盤は一気に読ませてくれます。最後はちょっと切なくなりますが・・・うん、この終わり方いいね!

 今のところ、一番好きな万城目作品は『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』ですね~。万城目作品は、かなり映像化されますが、こちらはもし映像化されるなら、ぜひアニメで作っていただきたい・・・と思っています。 

『自衛隊おでかけぴあ』

2013年04月02日 | 本・マンガ
 ネットニュースを見ていたら、「ぴあ」からこんなムック本が発売されたという記事を見つけたので、さっそく買ってみました。航空祭&駐屯地イベントを楽しむおでかけガイドということで、陸海空自衛隊のイベント、陸海空の各広報館についてなどが紹介されています。陸自の駐屯地祭や航空祭単体の本は見かけたことはありますが、こんなのも出るようになったんですね(笑)
 
 総合火力演習や駐屯地祭には何度か足を運んでいるし、情報だけなら今の時代ネットで収集できますので、本のみならスルーしたかもしれませんが、DVDが付録についていたので、そちら目当てに購入しました。で、このDVDですが、60分で陸海空の各イベントであるブルーインパルス、観艦式、富士総合火力演習、音楽祭(いずれも昨年の映像)がダイジェストで収録されていて、見ごたえたっぷりです!これは、まだイベントには行ったことがないけど興味があるという方から、マニアの方まで楽しめるんじゃないかな?(超マニアはどう感じるかわかりませんけど)
 
 航空祭の映像は昨年の入間基地のものです。私自身は、航空祭はまだ浜松基地にしか行ったことがないのですが、ブルー以外の展示を見ると、やっぱりこういうのは基地によって違うんだな~と感じました。ブルーもやっぱりかっこよすぎ!(でも、昨年の入間はバードストライクで途中で中止になっちゃったんでしたっけ・・・)絶対にまた行こう!と思いました!

 観艦式は、3年に一度のイベント。一般人も当選すれば船に乗れるのですが・・・応募したけど外れたので、一般公開だけ見てきました(笑)やっぱり、これも一度は行ってみたいですね。
 総火演は去年も行きましたし、ケーブルテレビの地域チャンネルでフル放送がありましたので(さすが地元・笑)それを録画したのが我が家にはありますが、昨年の充実した内容を思い出すことができました。(ただ、私が見に行ったのは予行の日ですが)

 そして、毎年秋に武道館で行われる音楽祭も収録されていました!!一昨年の音楽祭には実際に行きましたが、とても感動しました。DVDでも太鼓演奏が紹介されていますが、あれだけ大人数が集まっての自衛隊太鼓はやっぱりすごいな~。実際に見る(聴く)のは何でもすごいですが、自衛隊太鼓は音楽祭の中でもオススメのひとつです!

 本のほうも、初心者の方はとくに参考になることばかりではないかと思います!(私もまだまだ初心者ですけどね)私はこれを読んでブルーの演目名を覚えなきゃ(笑)

 そして、今月からついにイベントシーズンが始まります。最近、半島情勢がきな臭いので心配ですが・・・・こうしてイベントを楽しめる状況というのは、とても平和な状況であると実感することになったここ数年。(4年前や昨年は、某国しょーぐんさまがじんこーえーせーをうちあげるっていうんでイベントが中止や延期になったり、一昨年は震災のために中止になりましたからね)こうしたイベントに行って楽しむことはもちろんですが、平和についても改めて考えてみるのもいいかなと思います。

 ということで、今週末も近隣の某駐屯地へ行く予定です!あとはブルーインパルスのスケジュールも発表されたので、そちらもチェック!!さっそく来月の某基地航空祭ブルーに会いに行く予定です!

『空飛ぶ広報室』 有川浩

2013年02月20日 | 本・マンガ
 昨年夏に発売されて、基本文庫待ちの私にしては珍しく表紙に惹かれてハードカバー版を買ったのに積読になっていました(暑くて読書する気にならなくて、そのままに・・・笑)直木賞候補にもなったり、春からドラマにもなるということで慌てて読みました。自衛隊に興味を持ってから、有川さんを読むようになりました。有川作品の自衛隊モノでは、自衛隊三部作といわれる『塩の街』『空の中』『海の底』や自衛官の恋愛を描いたベタ甘な作品『クジラの彼』『ラブコメ今昔』も読みました。三部作にも「ベタ甘要素」はあったので、今回もそんなのを想像していましたが、今までで一番甘くありませんでした。多少あるけれど、今までの作品に比べたら、ないに等しいです。

 不慮の交通事故でP免(パイロット罷免)になり、内定していたブルーインパルスのパイロットになることへの夢を絶たれる。そんな彼は新米広報官として、航空自衛隊航空幕僚監部広報室に勤務しているのが主人公の空井2尉です。そんな彼は、自衛隊を長期取材することになった自衛隊嫌いの女性テレビディレクターの担当になります。
 
 そんなキャラクター設定もあるので、この作品自体が「自衛隊の広報」小説となっていて、うまいな~と思いました。このブログを読んでくださっている方たちは私がアンチの立場なんて思われないでしょうし、マニアまではいかなくても自衛隊ファンなな今の私ですが・・・白状すると、過去に空を飛んでいる自衛隊装備品(陸自ヘリとかも)は全部空を飛ぶから「航空自衛隊」だと思っていたことがありました(笑)全く知らない人、自衛隊嫌いの人(は、そもそもこれを読むのか疑問ですが)に読んでほしい!と思いました。私の周りにも実際にリカみたいな人はいますし、リカはそんな人たちを代表するキャラクターでしょう。そんなリカがだんだんと自衛隊のことを勉強したり、理解を示していく様子は、こちらも読みながらホッとしますし、リカみたいな人たちが増えれば、「広報」な小説として成功でしょう!

 何をやっても色々叩かれがちな自衛隊の広報としての広報活動の裏が少しでもわかりました。(きっともっといろいろあるでしょうがね)アイドルがブルーインパルスに乗るって・・・キムタクが乗った時のかな?(たまたまリアルタイムで見ていたけど、平然と余裕の笑顔で5番機に乗っているキムタクはすごかった!)と想像してしまいました(笑)

 そして、東日本大震災で被災した松島基地のことを書き下ろしで描いた「あの日の松島」は、まるでノンフィクションを読んでいるような感じでした。空井もリカも出ているけれど。震災直後、松島基地の取材に対応していた松島の広報の方が、津波に流された救難ヘリを目の当たりにし「これ(救難ヘリ)が飛んでいれば・・・・たくさんの人たちを助けられたかと思うと・・・」とカメラの前なのに悔し泣きしているのを見て・・なんともいえない気持ちになりました。自分たちだって被災者なのに、被災地を助けるために被災地を復興するために行動している姿には、感謝の言葉しか出てきませんでした。(そういえば、津波で流されて格納庫に突っ込んでいるF-2をブルーインパルスと言っていたニュースがあったなぁ・・・・テレビの前でツッコミを)
 「自衛官が冷たい缶飯を食べていることばかりクローズアップしないでほしい、自衛隊がいたら被災者は温かいごはんをたべっれるということ(被災者に温かいごはんを届けることができる能力がある)を伝えて欲しい」と空井がリカにお願いするのが最後のページにありますが、これは自衛官たちの本音なんだろうなと思います。そして、リカやオッサンが入った残念な美人の柚木の仕事のことはもちろん、生理問題(『海の底』でもあったね~)をさらっと書けるあたり、やはり有川さんは女性だと思いました。(私もあの震災以来、常に買いだめはしています)

 空には不思議な生物もいないし、でかいザリガニも出てこない、ベタ甘もないですが、だからこそ、私は有川さんの自衛隊作品の中では一番好きな作品となりました。いろいろな人はいますが、私も賛美はしなくても、自衛隊さんたちには感謝したいですし、これからも応援しようと思います。

 さてさてドラマはどうなるのかな?ブルーインパルスなんかも取り上げるのかな?なんて期待もしてしまいますが、この小説同様に実直に描いて欲しいですね。

『花よりも花の如く (11)』 成田美名子

2013年01月08日 | 本・マンガ
 能楽師が主人公のマンガ『花よりも花の如く』最新刊が発売されました!!最近は、テレビ出演の話に逸れてしまっていたけれど(それも後々には要所要所でよいエピソードになりますが)、ようやくお能に戻ってきたという感じですね。成田さんの作品はキャラクターがとても魅力的であります。楽ちゃん、芳年さん、さらにはゴッホ先生がツボですが・・・またまた私のツボなキャラ登場!望さんです!

 夜中に高尾山で酔っ払って迷子になった憲人を助けたのがきっかけで親しくなった望さんは全盲です。見えないからこそ見えるものがある彼は、憲人が「弱法師」を演じるにあたって、大きな影響を与えてくれそうです。そして、普段はマッサージ院を営んでいますが、バイオリンが上手ということで、ピアニストの葉月さんとセッションしたり・・・となんだか新たな展開も生まれそう。

 「家のしがらみがなくて楽しそう」だから「また天王寺に戻ってしまうかも!」なんていう解釈(?)には笑ってしまいました。

 続きが楽しみです!!!

『ラブコメ今昔』 有川浩

2012年07月01日 | 本・マンガ
 『クジラの彼』に続いて、有川さんの書く自衛隊ラブコメ第2弾(?)です。前作は『海の底』『空の中』のスピンオフ作品もあったので、そちらも読んでから読んだほうがより楽しめるのかな?という感じでしたが(私は2冊を読んでから読みましたので)、こちらはスピンオフはありませんので、今まで有川作品を読んだことがない人でもこれだけでも楽しめると思います。スピンオフ的なものはないし、前作同様短編集ですが、最初のエピと最後のエピがナイス構成です!!

 エピソードは「ラブコメ今昔」「軍事とオタクと彼」「広報官、走る!」「青い衝撃」「秘め事」「ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編」の計6編です。いずれも自衛官の恋愛(結婚)を描いた物語です。

 やっぱり有川さんはベタ甘です。読みながら何度キュンとしたことか(笑)現実にありそうだけれども、でも現実だったら甘すぎるかもしれないし、ここまで奇麗事ではないかもしれない。(隊内結婚者の離婚率の高さなど現実的なことにもちらっと触れていたけれど)有川さんの書くお話は、みんな不器用でまっすぐで純粋で真面目で・・・「こうありたい」と思う理想かもしれない。だから、有川作品が好きなのかなと感じました。まあ、安心しながら読めるというのもありますし、最近自衛隊マニアになりつつある私にとってもツボなお話ばかりというのもありますけれど。

 さて、どのエピソードも面白かったですが、とくに「軍事とオタクと彼」と「秘め事」には泣いてしまいました。泣いたポイントは、甘さの部分ではなくて、自衛官さんたちの使命感や覚悟について・・・。「軍事と~」はオタクな年下の彼は海上自衛官で、海外派遣され、「秘め事」で上官の娘と付き合っている彼は・・・というよりも、二人の内緒の恋を応援してくれていた彼の仲間がヘリコプターの事故で亡くなってしまいます。よく夫婦ケンカをしても、絶対に翌朝はそのことは忘れて(?)「いってらっしゃい」と声をかけるというのはよく聞きます。(自衛官だけではないけれど。)私の身の回りにも、ご主人が自衛官という方が何人かいるけれど・・・そういう気持ちでいるんだろうな~なんて思いました。ただのベタ甘ではなく、こういったこともちゃんと書いているのが有川作品の良さですね!!

 それぞれのエピソードの若い主人公たちもよいのですが、「ラブコメ今昔」の今村二佐や「秘め事」の水田三佐など、ガンコで不器用だけど、一本気でまじめで、ザ・自衛官という感じのオジサマが萌えツボです(笑)

『三匹のおっさん』 有川浩

2012年05月18日 | 本・マンガ
 続編も単行本が発売されましたが、『三匹のおっさん』の文庫を読みました。久しぶりに有川さんの小説。というか読書自体も最近あまりできなかったな~。いろいろ(というと大げさですが)

 還暦で、定年退職して今はゲームセンターに嘱託で働いている剣道の達人キヨ、柔道の達人で居酒屋の元亭主シゲ、機械工場経営のノリの3匹のおっさんが自警団を結成して、町で起こった問題を解決するという物語、というか短編集で6話収録されています。還暦でジジイ扱いするなというところから始まった自警団。確かに還暦といっても、今は若いですよね。私の両親ももうすぐ還暦ですけど、二人とも見た目が若いし(娘だからってわけじゃなくてね)、周りの還暦過ぎの人も若くて元気ですよね。
 さて、物語の内容も、有川さんらしい道徳観(?)に溢れた内容で、3匹のおっさんたちには、スカッとしますね。核家族化も進み、世代間の隔たりというものもあるかもしれない昨今、いろいろうるさく言ってくれる年配の人がいるというのも、そのときは「うるさいな~」と思っても、ありがたいことなんですよね。私なんて未だにそうですよ、とほほ。でもありがたいです。
 変な事件が多い世の中・・・この3匹のおっさん(または『阪急電車』の時江さん)が各町にいてくれたら、少しは平和になるかもしれませんね。でも・・・職質を受けたらヤバイものを持っているのは問題ですが(苦笑)

 おっさん衆だけでなく、孫と娘(二人とも高校生だけど)の展開も有川さんらしいですよね。一見、チャラチャラしているようで結構いい奴の祐希のキャラは結構いいですね~。もちろん早苗ちゃんもかわいいですけどね。続編も楽しみです・・・文庫化が(笑)。もし映像化されるなら、これは映画というよりも、どちらかというと、連続ドラマが合いそうな気がします。

 有川浩『三匹のおっさん』特設サイトなるページがありましたので、興味のある方はこちらを~。「おっさんLOVEを語る」は、面白かった!・・・う~ん・・・私もキヨさんかな(笑)あと、私はあくまで“おっさん”好きではなく、“ダンディなおじさま”(欲をいえば着物または某J隊制服が似合う)萌えなので、そこのところは誤解ないようによろしくお願いします(笑)