みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

大河『義経』安宅の関

2005年11月30日 | テレビ
 日曜の放送はお稽古と食事会で見ることができないと思い、気になるので『笑点』と共に、録画予約して、やっと見ました。(我ながら、このラインナップはじじくさいチョイスだと思う^^;)
 巴が義経一行に宿を提供する樵の妻になっていました。私、小池栄子の巴は結構好きだったなぁ。9月に『勧進帳』を見たし、思い出しながら見ていました。元ネタのお能の『安宅』は歌舞伎よりも登場人物が多くて、迫力あって、こちらもとても面白いです。
 マツケン弁慶大活躍でした。タッキー義経は予想以上にボコボコでした(苦笑)歌舞伎とかがあっさりなんだろうけど。でも、かなり良かったです。いつもの様に変なキラキラCGとかなかったし(^^;。石橋蓮司さんの富樫も良かったですね。

 笑点も見ました。先週の木久蔵師匠の自分ネタのみの問題もかなり笑えましたが、歌丸師匠の司会は安心できます。「山田君、座布団差し上げて」と「差し上げて」がかなり新鮮かつ好感(^^)岡さんが出た月曜日のごきげんようもこれから見ます・・・(^^;。

舞台これから・・・

2005年11月29日 | 雑感~ひとりごと
 三月歌舞伎座は十三代目片岡仁左衛門追善興行。もちろん我當さん、秀太郎さん、仁左衛門さんで追善。昼の部にはどうやら『道明寺』がかかるらしい。となると4年振りの上演になるのかな?私は14年2月の菅原の通しで仁左衛門さんの菅丞相を見ました。楽しみです。個人的には筆法伝授の場もあるとよいなぁと思うのですが・・・。他の演目発表も楽しみです。

 そして、5月日生劇場では『エリザベート』が再演されます。Wキャストのトート閣下ですが、山口さんと・・内野さん・・・ではなくて、山口さんと武田真治です。どうなんだろう?!(^^;。でもこればかりは写真も見ないで何とも言うことはできない・・・。が・・・ヴァンパイア祭りを前に、この舞台があるとはぁ・・・くぅ・・・(爆)
 とチケットのことはもちろん、『田村』のお稽古のことが「どうしよぉ」状態ではあるんだけどね・・・^^;。
 
 画像は近所の神社の銀杏の落ち葉。銀杏の葉っぱの絨毯が綺麗でした(^^)

お稽古『清経』『田村』

2005年11月27日 | お稽古
 体調不良で休んでいたので、かなり久しぶりのお稽古となりました。今回は『清経』のみですが、来年3月に『田村』を打たせていただくことが決まったので、そちらのお稽古にも突入です。今までは独鼓のものでしたが、『清経』からいきなり長くなりました(爆)前回は『中之舞』の曲を想定して、そちらを少し覚えていたのですが、今回は『清経』のみということで、それはそれは覚えました!!!今まで10分には満たなかったですが、今回は約15分・・・。手は簡単だけど、覚えるのが大変です。能楽師の方達って・・・毎回違う曲を暗記してすごいなーと・・・鍛え方は我々素人とは違うとはいえ。
 結果からいえば、とりあえず一回でパスしました(ホッ)といっても、やっぱり曲の感じを掴むということは大事だと思いました。当たり前のことだけど。キリは修羅道の苦しみを表現します。うーん・・・難しいけど、ここが面白みでもあるのかしら?!って・・ここでショックな出来事発覚。iPodにiTalk(ボイスレコーダー)を装備して録音したのですが・・・・保存したつもりが、消えていた・・・。ガーーーーン(T_T)なぜか次に録音した翔(かけり)の稽古が二重に・・・。なんじゃいな?!ショックです。まだ慣れていないから、消去しちゃったのかな?!

 で、続きまして、これから恐らく3〜5月のお舞台に備え、『田村』の稽古です。まず一人でカケリの稽古、『熊野』を打つ仲間と二人でサシのアシライの稽古をしました。カケリですが、短いとはいえ、今までと違い、謡でコミが取れるわけでもなく、大小の間で作っていきます。笛はアシラヒ笛だから、関係ないそうで(爆)ああ、こりゃ大変だわい(^^;。先生も「まだ無謀だ」と仰りつつも・・・「何とかなるか?」との返事に「何とかします!」と答えてしまったわたくし・・・・。とりあえず、今回は「手」だけ練習しました。といってもパターンは、前にお稽古した短い地のもののパターン「打ち放し」「ヌキ地」「ノル地」の繰り返しが基本です。でも、かなりしんどそうです。が、頑張って覚えます。この田村・・・ここにたどりつくまでのクセも長いんだけどね・・・(^^;。そして、かけ声も「ノル地」のプ・ポ・ツ・「ヨ」・ポ・ポ「ホ〜〜〜ォ」ポの「ホ〜〜〜ォ」のかけ声があまりにも間抜けすぎるんですよ、自分(笑)先生にも、「気合いをいれなさい」「お嬢様はやめなさい」と言われ・・・・なんか裏返る系っていうのかな?なかなかうまくできない。「吼えろ!!」というお言葉に対し、某氏(大鼓方)を思い出す私(笑)腹筋鍛えるか?!(笑)
 サシのアシライもなかなか(笑)理屈は理解しても、最後に合わせるのは・・・なかなか(^^;。うーん、本当に大丈夫なんだろうか?!
 とにかく、これから『田村』づけ。寝ても醒めても『田村』になりそうです。お稽古はいつも「壁」だらけ。だけど、今までの壁よりももっと分厚く、もっと高い「壁」にぶち当たる。でもそれを乗り越えたい。


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 お稽古後、先生の還暦祝い(お誕生日はもうちょっと後ですが)の食事会を・・・。仲間への言い出しっぺは私なのですが、心強い仲間と協力して、無事終了?!(私はただの言い出しっぺってだけで・・・^^:)でも何よりも、先生に喜んでいただけたのが、一番嬉しい。乾杯の挨拶、私がさせていただいたのですが、あれで良かったのかしらん?!と思ったり(^^;。まあいろいろ反省点はあるけど・・・「おめでとうございます」の気持ちを私たちなりに伝えることはできたと私は思っています。赤い(といっても真っ赤ではなく渋い赤)ちゃんちゃんこを着て参加してくださった先生、素敵すぎました!本当におめでとうございます!!

歌舞伎が世界無形文化遺産登録!

2005年11月26日 | 雑感~芝居関連
 最近、歌舞伎が世界無形文化遺産に登録されるのでは?!という噂は聞いていましたが、決定のようです。Yahoo!ニュースより
 能、文楽に続いての登録です。伝統を大事にしながらも、生きている芸能として、これからも楽しませて頂きたいですね。
 「芸」は無形だけれども、衣装(能ならば面や装束)など「有形なもの」から床山技術、お道具(楽器など)、目に見えないものから見えるもの(残るものか残らないもの)全てが財産だと思っています。そして何よりも「芸を伝える」ということ、芸だけではない内面的なものも財産。その全てを含めて無形文化遺産なのだと思います。

 「遺産」という言葉をgoo辞書でかけると、
 (1)死んだ人の残した財産。所有権・債権などのほか、債務も含まれる。
(2)前代の人が残した業績。

 とあります。もちろん先人の残してきた物、苦労や知恵を引き継いで受け止めていく芸能ですが、それを学び、次世代へ繋ぐだけではない、「生きた」芸能でもあることも忘れてはいけませんよね。
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 ところで・・・またまたお騒がせ狂言師がやってくれました・・・。一昨年に違反した駐禁の罰金一万円を支払わずに、「忙しい」のを理由に出頭していなかったんすか・・・。すぐに払っていれば大した問題にならなかったのにね。狂言師というか、もう社会人として痛いですよ・・・。もうネタ作りか?!もう、あまりにもばかばかしいので、この辺でやめときます。

女の一代記・瀬戸内寂聴

2005年11月24日 | テレビ
 フジテレビ系で3夜連続放送の『女の一代記』の瀬戸内寂聴が放送されていました。そうだ、勘太郎君が出るんだ!!と思い、途中他の番組(ブラザー★ビート)とか気になるんで、チャンネルを他のに回していたりした物の、見ていました。(^^;おいおい・・・。
 実在の人物の話というよりも、昔の文学作品の映像化(笑)と思いながら見ていました。勘太郎君は、晴美(寂聴)の夫の教え子で、年上の晴美と恋に落ちる青年の役。前半のいかにも好青年から、後半は晴美の原稿料を事業につぎ込み、別の女性と結婚したい・・・てもめるところなんか落ちぶれっぷりが良かったです。列車を追いかけるところなんか・・・今ではあり得ない風景だと思った。そして、前髪長いと、ふとした表情がおじの福助とか橋之助にそっくりだと思いました(^^;。
 で・・・このドラマでまたまたかっこいい!と思ってしまった阿部寛。着物姿が妙に色っぽいんですよね・・・
 前にも何かの番組で寂聴さんの壮絶人生っぷりを見ましたけど、だから小説が書けるんでしょうねぇ。私の寂聴さんのイメージは「折り込み広告の法話集」「源氏物語」「海老蔵のおっかけ」です(^^;。

岡さん、ごきげんよう!!

2005年11月24日 | テレビ
 じいさまの隠居バリアフリーハウス建築(畑と藤棚をつぶして)をするのですが、今日は建前でした。もちつきしました。我が家は古い農家で、かまどがあります。そのかまどで餅米を蒸して、餅をつきます。昨日餅つきました。弟も帰省してくれました。私はかまどの番をしつつ、餅をまるめていました。気が付いたら顔がすすで黒くなっています・・・(^^;。こきつかわれている嫁みたいです(^^;。今は料理をする時もスイッチぽん!で火がつきますが、昔の女性は大変だったんだなぁと実感。火がつくまで大変なんです・・・。かまどですが、我が家は餅つき時しか稼働しません。いつもかまどでご飯焚いていたら、大変です(^^;。肝心の建前は私は参加できませんでした。祖父が気に入ってくれるといいなぁ・・。たぶん、本人はよく分かっていないと思うけど・・・・。

 で、今日(24日)から、岡幸二郎さまが『ごきげんよう』に出演します。岡さんのサイコロトークだけ生で見ましたが、後はこれからビデオで見ます。背が高くて素敵です、相変わらず・・・。小堺さんと来年『グランドホテル』で共演されるんですよね。背の違いが・・いや・・・岡さんが高すぎるんだ(笑)でも服装は黒で決めていて、岡さんワールドの私服じゃなかったのがちょっと残念(?)でもその衣装もかっこよすぎだ!!あと2回放送があるので、楽しみです!!

劇団四季『オペラ座の怪人』

2005年11月22日 | ミュージカル
 2月以来久しぶりのファントム。この日は2階席10列上手側の席です。全体を見渡すならやっぱり2階席が良いなぁと思いました。ハラハラドキドキキャスト発表の四季ですが、この日は高井ファントムでしたキャストチェックを怠っていた私ですが、先週までは高井さんは降板されていました。復帰されすぐの舞台に当たりました。ラッキーでした!!というか半年以上も間が空くと、キャストがよく分かりません(汗)特にクリスティーヌの女優さん(^^;。パンフも新しくなっていた。思わず購入(笑)ラウル役者さんも増えているのに、怪人役は相変わらず二人。そろそろ新しい人も見たいものである・・・。役者個人の負担軽減の為にも、人材発掘&登用のためにも。

 冒頭のオーヴァチュアと共にシャンデリアに灯りが点り天井へどんどん上っていくのはやはりゾクゾクしますね。一番好きな瞬間ってここかもしれません(^^)
 ハンニバルのシーンは、ついさっき見たリハーサルのことを思い出しながら見ました。クリスティーヌは高木さん。可愛いし、「どうぞ、思い出を〜♪」の第一声を聞いて、「うまい!」と思いました。ただ外国の方なので、台詞部分の訛が少し気になるけど、まあ許容範囲でしょうか?!結構好きです。北澤ラウルは見た目爽やかですが、まだまだ若造ラウルという感じ?!まあでもラウルって若造だから良いのかな?!といってもね、やはりどうしてもこの方の前では若手ラウルは霞んでしまうのか?!そう高井ファントムです。ミラーでは、私の席からは姿は見えませんでした。影が見えるのみでしたが、その影のみっていうのも良いですよね。『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』もうっとりしてしまいました〜1幕ラストのエンジェル像も今回はばっちりです!切ないですねー。だけど、やっぱり映画にはなかった「ゆけ〜〜〜!!わーはっっははははっっ!!!」があるのは良い(笑)久しぶりに拝見する高井さん・・・やっぱり痩せた!!かっこよくなった!!と思いました!
 2幕のマスカレードも、リハーサルを思い出しながら見ていました。「あ、ここは注意されていた動きかな?!」とね(^^;。まあ、見ても素人はよく分かりませんが・・・(爆)ここではクリスとラウルの動きやお猿さんあと怪人みたいな男と女の半々の衣装の人の動きに目がいき、マダムの動きは見逃したわ。どうやらマダムの謎も隠されているらしいから。映画のマスカレードも華やかだけど、やはり意味深な振り付けがされている舞台の方が好き。
 でもって、問題の(?)『ポイント・オブ・ノー・リターン』の高井さんですが・・・やばいっすよ、あの手(爆)映画はあれは露わな表現ですが、舞台は「秘すれば花」というのか(使い方ちと違うかも^^;)手だけ出ているのが、妙にエロティックなんですわ(笑)クリスが怪人と気づいてから、手を離さないでギューッと掴んでいたり、追いかけているのって、あれ・・・やばすぎです(^^;。
 ラストシーンは、最近ますます涙もろくなっているせいか、久々だったし、かなり泣いてしまいました。うん、良かったです。

 ところで泣きながらも、冷静な自分が思ってしまったのですが、あの仮面って・・・スペアがあったりするのかな?あの時にああなったよね、仮面が。だけど、最後にあるのって・・・・何ですか?!(^^;突っ込んではいけない質問かもですが(爆)

 カーテンコールもかなりありました。最後は高井さんが上手に去りながら手を振っていましたその姿が妙に怪人とは真逆で可愛かった(笑)

 今回は初めてリハーサル見学会に参加して、本番の舞台を見るという体験をしました。なので、そこで質問に丁寧に答えて下さった林さん小林さんの支配人コンビやカルロッタ&ピアンジやアンサンブルにも注目して見ました。なかなか貴重で、楽しい一日になりました。そして、ふと思ったこと・・・オペラ座出演者に、謡を謡わせたい(笑)

『オペラ座の怪人』リハーサル見学会

2005年11月22日 | ミュージカル
 歌舞伎座幕見の後、銀座をぶらついてました。その後、四季の会会員向けのイベントのリハーサル見学会に参加するために汐留海劇場まで。2月以来久々です。ここ最近はY・Y氏出演のミュージカルにお金をかけていたのですが(爆)映画DVDを見たら舞台が見たくなり、せっかくイベントがあるんだから・・と思いこの日のチケットを購入しました。受付は4時からですが、3時頃から並んでいました。もの凄い行列になっていました。(私は早かったけど・・・)

 受付をして客席に入ると、もうすでにリハーサルは始まっています。客席前方に指導される方が座っているので、私たち見学者はちょっと後ろに座っています。私はその2列目中央にて見学。入った時は既に『ドン・ファンの勝利』の練習場面のリハーサル(ややこしいなぁ)の最中でした。緊迫感でいっぱいです。その後は『ハンニバル』『マスカレード』の場面のリハーサルでした。役者さんが演技指導の役者さん(公演委員会)の指示に従い「はい!」とか「おねがいします!」とか返事するあたり・・さながら体育会系みたいだなぁと思いました。勉強キャスト(入団間もない新人)さんの練習とかあって、同じところを何度もやっているのも、大変だなぁと思いましたが、こうやって耐えられない人は辞め、残って頑張り続ける人が舞台に上がれるんだなぁと思いました。ハンニバルでは種子島さんや半場さんのオペラ班(?)の歌が本番に備えセーブしながら歌っていてるのが印象的でした。普段は見ることができませんし。マスカレードの稽古風景も面白かったです。普通にジャージ姿だと、華やかさはさすがに減るものの面白かったです。

 その後、小林克人さんの司会で、役者さんへの質問コーナーがありました。この日の演技指導担当の小林さん、林さんの支配人コンビと、ダンス指導の石野さん、カルロッタ役の種子島さん、ピアンジ役の半場さん。アンサンブルの孔さん、小泉さん、岸さんが答えて下さいました。私もせっかくなので、前々から聞いてみたかったことを質問してしまいました(笑)緊張していて、頭の中で言う言葉を繰り返していました・・・(^^;
 私が質問させて頂いた事は「素の自分から役に入り込むのはいつか?」という質問です。某ファントムさんに特に伺いたかったのですが、いらっしゃいませんでした。残念!!(^^;。
 種子島さんは「ミーティングが終わって、メイクしていると段々」
 半場さんは「舞台袖で、出番を待っていて、マントを持っていると、もう役になる」
 孔さんも同じく舞台袖にいる時だそうです。
割と、歌舞伎とかでも顔をしていくうちに(顔をする=化粧する)役に入るという方と幕が開く瞬間とか袖にいる時とかという方とかいらっしゃいますし、それは人それぞれなんだなぁと思いました。だから・・・やっぱり怪人が気になるけど、ああいう風なメイクをする役だと、メイクをしながら・・・なのかな?!(やっぱり伺いたかったわ!)
 みなさん、質問された方の方を向いて答えて下さったのですが、もう丁寧で感激です!!小林さんも誠実な司会っぷりと回答に好感度大幅アップ(笑)その後の舞台も気になって動きを追ってしまいましたよ(笑)

他の質問(覚えている限り・順不同)は・・・
Q・演じる役柄は声質などによって決定されるのか?
   これは、容姿なども多いに関係あるそうです。半場さんのコメントが面白かったです。「クリスティーヌを経験豊富な女優さんが演じてもおばさんじゃ困るし、ラウルがおっさんでもねぇ・・・僕がラウルの歌を歌えても、できませんから(笑)」と仰っていましたが、ある意味見てみたいかも半場ラウル(笑)ていうか歌ってくれるだけでもいいから・・^^;。

Q・これからの季節、気を付けることは?
 やはり手洗いうがいだそうです。あとインフルエンザの予防接種は劇団内では義務だそうです。でもみなさん、普段から風邪をひかないようにすることは気を付けていらっしゃるそうです。

Q・大変な所に入ってしまったな!と思いますか?
 一瞬「シーン」とした空気が(笑)小泉さんは「大変です。皆さんレベルが高いから・・・」という答えです。うーん、まあ大変だろうなとは思いますけど、好きだと大変も楽しさに変えられますよね!!

Q・舞台以外で言ってはいけない呪い(縁起が悪い)フレーズはあるか?
 『マクベス』では舞台以外ではマクベスと言ってはいけないそうです。そういうような言葉はないそうです。

Q・くしゃみやしゃっくりが出そうになり困ることはあるか?
 しゃっくりはないそうです。皆さん、くしゃみが出そうになっても我慢したり、鼻水が出ていても、舞台に上がると止まったりするそうです!!

Q・稽古着は特に決まり事はあるか?
 特にないそうですが、オペラ座の怪人をイメージして、みなさん黒っぽい物を自然と着けているとか・・・。


はっきりと覚えていることはこれくらいでしょうか?あとまた思い出したら、書き足します。舞台本編感想は、また後日・・・・

熊谷陣屋(歌舞伎座顔見世)

2005年11月22日 | 歌舞伎
 幕見で『息子』『熊谷陣屋』のセットを見てきました。もちろんお目当ては仁左衛門さんの熊谷です。

『息子』
 登場人物が3人の短い台詞劇です。これは思っていたよりも良かったです。(正直あまり期待していなかった^^;)でも新歌舞伎(といのか?)独特の効果音は元々あまり好きじゃないのですが、、雪の降る風の音の「ヒュ〜〜」というのってちょっと苦手だな^^;しかもシンプルな舞台だっただけに。雪の中の小屋が舞台で、なかなか良かった。

『熊谷陣屋』 
 初めて仁左衛門さんの熊谷を見ました。前から見たい見たいと思っていましたが、やっと見ることができました。(襲名の時は見ていないので・・・)熊谷は腹が難しい役だなぁと思います。前半は「敦盛」との戦の様子を語り、首実検は我が子の首を敦盛として義経に見せる。妻の相模も、敦盛の母も表向きは敦盛ということで、小次郎の首と対面する。わがこの首を、相模に渡す熊谷の胸中はやりきれないものがあるでしょうが、これが親子三人の最後の姿・・・。我が子の首を抱きながら嘆く相模がとても悲しいです。熊谷も出から、悲しみをぐっとこらえている・・・。生きながらにして修羅の苦しみを味わっている・・・。出家して、陣屋を後にする幕外の演技は、幕見だからあまり見えなかったが、涙をいっぱいの目に、、、私もうるっとしてしまった・・・。
 仁左衛門さんの熊谷は、やはり実も花もあると思いました。(贔屓目多いにあり・笑)首を差し出すところ、制札の見得なんかゾクゾクものである。そして、やはり涙にこちらもうるうるとしてしまうのですよ・・・。
 そして、藤の方の秀太郎さんも良かったです。私、女将だけじゃなく、こういう渋い役の秀太郎さんも好き。雀右衛門さんも良かったですが、所々動きに不安が(爆)愛之助さんは・・・とても仁左衛門さんに似ていた堤軍次。いつか愛ちゃんの熊谷も見てみたいと思いました。左團次さんも、前に見た時と同じく弥陀六。こういう役はもうぴったりですね。梅玉さんの義経は気品ある、頭が良さそうな義経でした。

 この幕の後、食事をして、歌舞伎座のおみやげ屋さんに寄りました。熊谷の舞台写真(首桶を持っているのと、制札の見得)二枚と、仁左さまカレンダーを買ってしまった(爆)いやぁ・・・どうしようかなぁと思ったのですが、三五郎のあまりにの色っぽさにやられました(^^;

MOA美術館定期演能会『景清』

2005年11月19日 | 能・狂言
 MOA美術館、今年最後の定期演能会を飾るのは関根祥六師の『景清』です。これが良かったです!!語り物って私は苦手かな?!と勝手に思っていましたが、最後は涙が止まらなかったです・・・。この日は久々に着物でお出かけしました。着物って暖かい(^^)実は着物でお能を見に行くのは初めてだったりするのです(笑)

能楽ミニ講座・・・浅見重好(解説)
 今日の『景清』の演出について解説がありました。景清の登場の仕方(藁屋からの現れ方)や面などこういうパターンがありますよ。という説明だけでなく、今日はどういう風になるかご覧下さいという導き方でした。そして、今日人丸を演じるのは子方の祥丸君です。小学校六年でお能が大好きです!という紹介をされていました。普段は大人がツレの人丸(景清の娘)を演じるのですが、本日は祥六師のお孫さんの祥丸君。トモの従者は祥人師と親子三代の舞台になりますという紹介をされていました。

狂言『栗焼』
 すみません・・・・記憶がございません・・・・。気が付いたら、もう終わりだった・・・(==;。またここの能楽堂での居眠り率を高めてしまった私(爆)

仕舞『班女』『山姥』
 山姥が印象的でした・・・。とその途中で隣りの騒がしいおばさん集団が、指輪の見せ合いっこを始める・・・私キレそうになるも、終盤でテンポが速くなるとおばさんたちもさすがにおとなしくなった。このおばさん達に後々もイライラさせられることになるとは・・・。

観世流能『景清』松門之出
 冒頭でも述べましたが、私は勝手に動きがない語り物って苦手かな?と思ってしまっていましたが、それは喰わず嫌いのようでした^^;。反省。景清の娘の人丸役の祥丸(よしまる)君が良かったんですよ!!うーん泣かせる。従者の祥人師も相変わらず声素敵だし、良かったです。日向の国(宮崎)に流された父景清を探し求め相模から二人で旅立ちます。私はこれを普通に大人が人丸を演じる方のものを見ていないので、何とも言えないのですが、子方の方が「お父さんを捜している」というのは説得力あるかなと思いました。
 この「松門之出」の小書きは、藁屋の引き回し(布)が落ちるタイミングが違うのと、あとシテ謡の前に笛の演奏が入ります。この笛がなんとも切なくて、良かったです。改めてお囃子の効果というものを感じました。
 娘が尋ねてきたのに、盲目になってしまった自分を恥じ娘のためにも「そういう人はきいたことあるけど、盲目だから見たことがないので知らない」と追い返す景清。その後出会った里人(ワキ)にあのあばら屋にいた者こそ景清と教えられます。ここで、人丸が景清の側へ行き名乗る所で涙。そして、屋島の合戦の様子を語り、私の亡き跡を弔いなさいと返すのですが、さらばと言いつつも、娘の肩に手をかけ思わず引き留めてしまいます。ここでもう号泣してしまいました。本当は、娘と一緒に居たいという気持ちがあると思うのです。今でも神奈川から九州って遠いのに、昔はもっと遠かっただろうに・・・。でも、娘を思うが余り最初は名乗らなかったし、返したんだろうと思うのです。でも、感情がどうしても出て、手を・・・。でも人丸は返っていきます。シテの退場の時、盲目杖をつきながら、去って行かれたのですが、いつもなら拍手が起きるところですが、この日は拍手がなく、静寂の中「コツ、、、コツ、、、」という杖をつく音のみが響いて、それがまた余韻を誘い涙が出ました。うーん・・・素晴らしかった。たぶん私、お能を見てここまで泣いたことはたぶん今までなかったと思います。小鼓は源次郎先生でしたが、ご自身のHPの日記で直接触れてはいないものの、仰りたかったことはこういう事かな?と感じました。

シテ:関根祥六 ヒメ:関根祥丸 トモ:関根祥人 ワキ:宝生欣哉
笛:松田弘之 小鼓:大倉源次郎 大鼓:安福建雄

(以下・愚痴など・・・・・読みたくない人は読まないでね)
 ただ・・・ものすごく良いお舞台でしたが・・・それだけにそれだけに・・隣のうるさいおばさん軍団にはほんとーにむかつきました!!仕舞の時にもうるさく嫌な予感がして、囃子方が舞台に出てきた時もおしゃべりを止めなかったので「演能中は私語を慎んで下さい」と注意したのですが・・・所々でおしゃべり。シテの語りでは「聞こえない」「言葉が分からない」としゃべりはじめる始末。「私はお前らのせいで台詞が聞こえづらいんじゃ!!どアホ!」と心の中で思い、血管切れそうになり、前のおじさんも私も注意したのですが、聞こえないのか止めず(私も大声出して注意したくないので)、「あの外人さんもつまらなそうにしているわ」という一言で私・・・キレました声を出さず・・・おばさんと目を合わせ・・般若の如く睨み付け、人差し指を口に「シーッ」という仕草で注意。若造に言われてはたまらないでしょう・・その後は静かになりましたが・・・ああ・・・もう!!!舞台が良かっただけにとても残念。もちろん感想や受け止め方は人それぞれ。そのおばさんが「つまらなかった」と思っても、それは感じ方の違いだから何も私は言うことはない。しかし、お能であろうが何であろうが、何かを見る時、公の場でのマナーは守ろうよ!!自分がつまらないからって、しゃべるのは他の人に迷惑だし、目の前で演じている方達に対して失礼極まりない!ああいうおばさんにはなるまい!と心に堅く誓うのでした・・・。

(以下・嬉しい独り言)
 その後、帰りに熱海駅ではんぺん(美味しいのよ!!)をいくつか買って券売機で切符を買おうとしたら・・・私の後方で先ほど舞台で拝見した祥人師に遭遇!!撤収早い!と思いつつも(私がバスを待っていた時間が長かったとはいえ)、偶然の出来事に嬉しくなりちょっと興奮!!その後まもなく祥六師が。お知り合いのお客さんにご挨拶されていて、私もじーっと見つめていたら祥人師がニコニコしてくださっていて(面識は全くございません、ニコニコもその別の方にかもしれません!)、これはきっと神の思し召しと思い、私のような若造が声をかけて失礼になりはしないか?とちょっと思ったものの、目が合ったことですし、勇気を出して祥六師に声を掛けさせていただきました。といってもきっとお忙しいでしょうし、「先ほどのお舞台を拝見した者ですが、とても感動いたしました。」とだけ声を掛けさせていただきましたが、とても素敵な笑顔で「そうですが、それはありがとうございます。また見に来て下さい。」と丁寧なお辞儀までして頂き、お返事を頂きました。お疲れの所、またお忙しい所、ありがとうございました!!ああ、もう嬉しいやら有り難いやら。ほんの少しのやりとりですが、やはり凄い方は違う!と感じました。(生意気な事言ってすみませんが)初めて見たお能も祥六師の『阿漕』でとても良かったし、前から好きなシテ方の方達でしたが、一気にますますファンになってしまいました^^;<ミーハー?!。そして、ますますお能の魅力に取り憑かれてしまいました。見れば見るほど、知れば知る程新たな発見がある能・・・。うーんますますはまってしまうのがちょっと恐くもあるが、たまらない。

茂山千五郎家 狂言への招待(DVD)

2005年11月18日 | DVD(映画以外)
 図書館で見つけて、借りて見ました。(なぜか萬斎さん関係と茂山家の映像が結構あるんです、地元の図書館。喜ばしいことです!!)
 まず第一部では、千作さん、千五郎さん、正邦さんが、茂山家の歴史や狂言を紹介してくれます。貴重映像満載です!!先代千作師の映像を見るのは初めてですし、正邦さん、茂さんの少年時代の映像豊富!!特に印象的だったのは、川(鴨川だと思われる)の両岸に千五郎さん正邦少年がいて、稽古をしているんですよ。お互いに聞こえるように。いやー「狂言の星」って感じですね(爆)<巨人の星みたいってこと・・^^;。正邦さんも茂さんも宗彦さんもあまり変わっていない!!^^;。千三郎さんも若い!!千五郎さん(現)はやっぱり若い頃の千作さんと似ているかもと思ったり、ミーハー気分で昔の映像を見ていました(笑)お猿の稽古をしている茂さん宗彦さんかわいい!!稽古をつけているのは千作さんですが、茂山家は家族の愛情をいっぱいに受けて育ったという感じがします(^^)そしてやっぱり千作さんは神です!!!(笑)

 第2部は狂言名作ダイジェスト。昔の映像など貴重なものもあって、とても嬉しいのですが、ダイジェストというのがちょっと残念・・・。やっぱり全部見たい!!でも生で全部見たい(笑)

NHK『児雷也』特集

2005年11月18日 | テレビ
 NHK生活ほっともーにんぐで『児雷也』が取り上げられていました。なんだか面白そう!!今月は歌舞伎座と海劇場なんで見に行けませんが、一瞬「こちらを見に行こうか」なんて思いが頭をよぎりました(笑)
 音羽屋さん・・・あの格好は俳優祭の「後家節子」を彷彿とさせるんですけど(笑)というかお笑い担当?!(^^;。いろんな演出もあるんですね。映像はどうよ!?とも思いましたが、炎の中のお囃子さんたちは格好良い!と思いました。あの光る刀・・・スターウォーズ?!(笑)

 ところでお昼にあつあつコロッケを食べたら、口蓋がヒリヒリする(笑)明日は久しぶりに着物でお出かけするつもりです。初めて着物で能楽堂へ!!<自分が出る会以外ではね。)MOA定期能『景清』です。

ビックリマンチョコ

2005年11月17日 | 雑感~ひとりごと
コンビニでつい懐かしくて思わず買ってしまった復刻版ビックリマンチョコ(笑)小学一年生くらいの時にかなり流行り、アニメもあったような・・・。
スーパーゼウス様だっけ?久しぶりに思い出しました。おまけは天使のシールかな?

歌舞伎座建て替え

2005年11月17日 | 雑感~芝居関連
 少し前から噂にはあった歌舞伎座の建て替えがどうやら本格的に決まったようで、今朝の新聞に書いてありました。2年後を目途に始まるらしく、2010年にこけら落としらしいですね。確かにバリアフリーの面や、客席の狭さや三階からの見難さなどいろいろと問題点はあるけれども、雰囲気は一番好きな劇場です。その雰囲気は失ってほしくないなと思っています。あの外観もそうですが、歌舞伎座って他の劇場と違う「気」を感じるのです。あと、座席番号も「いろは」を復活してほしいのですが(苦笑)

 私その年には年齢が・・・十の位が変わる年に突入してしまいますよ(苦笑)その頃、何をしているのでしょうか?!(^^;
 22日に幕見で陣屋を見る予定でございます。そうそう、幕見席も新しくなってもしっかりと残して欲しいです!!!

紀宮さま、おめでとうございます!!

2005年11月15日 | 雑感~ひとりごと
 今日、紀宮さまがご結婚されました。おめでとうございます。式のドレス、披露宴のお着物ともにとても上品で紀宮さまらしく素敵でした。民間に嫁がれ黒田清子さまになられる紀宮さまと黒田さんの幸せをお祈りしております。
 美智子さまもとても素敵なお着物でした。物腰とか言葉遣いとか、溜息が出てしまいます。私は一女性として、美智子様が好きなので、少しでも見習いたいです。(好きという言葉で言っては軽々しいかもしれないけれど・・・)披露宴で入場されたお二人が天皇皇后両陛下に一礼されたのを見て、感激してしまいました。