みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『ジェネラル・ルージュの凱旋』 (コミック)

2009年02月28日 | 本・マンガ
高遠るい/作画  海堂尊/原作

 映画公開も近いからでしょうか。最近、文庫化もされましたが、『ジェネラル・ルージュの凱旋』の漫画版を見つけてしまいました。『ジェネラル・ルージュの伝説』とともに購入。
 でも、この表紙を見て「誰?」と思った私はいけませんか?!(苦笑)表紙の人は、チュッパチャップスを舐めていました・・・。ということで、私の脳内で速水先生が美化されているのかもしれませんが(苦笑)ちなみに田口先生は碇シ●ジ君みたいだと思ってしまいました(^^;。まあ、映画の前に、小説再読・・・ではなく漫画で一通り呼んでみました。

 さて映画はどうなるんでしょうかね~?

 でも小説を読んだ時も思ったけれど・・・口紅のこと普段「ルージュ」ってあまり言わない・・よねぇ・・・。と思ったけど、まあいいや。堺雅人のジェネラル・ルージュ姿は想像したくないけれど・・・漫画のはちょっと怖い(苦笑)

二月大歌舞伎 昼の部

2009年02月26日 | 歌舞伎
 先月から歌舞伎座では歌舞伎座さよなら公演と銘打った公演が行われています。まだ実感はないけれど・・・少しでも今の歌舞伎座を自分の目で焼き付けたい・・と思っています。まあ、毎月は行かないけれど(^^;。

一・『菅原伝授手習鑑』 加茂堤、賀の祝
 「加茂堤」はずっと前に通しでやった時に見て以来。でもそのときは後半は未見でしたので、「賀の祝」は初見。よくかかる『寺子屋』もそうですけれど、こちらのほうは、さらに単独だと分かりにくいところはあるかもしれないなと思いました。「賀の祝」は、連日の疲れがたまっており、意識がない箇所もいくつかあったのが・・・無念。でも松王と梅王の喧嘩の場面が面白かったです。

二・『京鹿子娘二人道成寺』
 今月一番のお目当て。玉三郎さんと菊之助さんによる二人道成寺は二度目の観劇になります。3年前のは見逃してしまいましたので、5年前に見て以来になります。3階からの観劇になりますので、道行はあまり見えませんでしたが(^^;。それでも二人が別々に踊っても、一緒に踊っても、常に一人の花子といった感じ。5年前は菊之助さんは限りなく玉三郎さんの花子の影みたい=玉三郎さんの圧倒的リードによる舞台だと思ったのですが、今回はよりシンクロしていたような感じがしました。衣裳も化粧も同じだからかもしれませんが、二人が似ていて、どっち?と一瞬思いながらも、二人の美しい世界に浸ることができました。玉三郎ワールド!を久々に味わいました。(先月行かなかったというか行けなかったこと後悔です・・・)



 二月の歌舞伎座恒例の地口行灯。鐘に鞨鼓は道成寺をモチーフにしたものかな。


三・『人情噺文七元結』
 文七は二度目の観劇。菊五郎さんの文七は以前より見たいなと思っていました。これが期待通りというか期待以上!!やっぱり上手いな~というか、菊五郎さんの世話物は引き込まれますね。江戸の庶民たちの暮らしぶりがよく分かる所作や道具がたくさん出てきます。先日読んだ杉浦日向子さんの著書に書いてあった色々な道具のことを思い出しながら見ていたので、面白さ倍増でした!時蔵さん、菊之助さんも良い味でしたし、最後に少ししか出てこない三津五郎さんや吉右衛門さんも贅沢でした。
 最後はハッピーエンドですし、本当に楽しいお芝居でした!!

 観劇後に稽古やら仕事やらで色々忙しく、なかなか書き終えられないうえに、簡単すぎる感想ですが・・・見にいってよかったです。

水かけ菜の漬物

2009年02月25日 | 美味しいもの
 去年も記事にしましたが、今年も御殿場在住の友人から水かけ菜の漬物が届きました。私にとっては水かけ菜も春が近づいてきたな~と感じるものです。

 シャキシャキ美味しくて、これだけでもご飯がすすんでしまいます。

「松虫」最終確認

2009年02月24日 | お稽古
 今日はお稽古。先生に最終的に「松虫」をさらっていただきました。お稽古仲間の方が、「松虫」を舞ってくださるので、ちょっとした申し合わせも兼ねてといった感じのお稽古となりました。普段の先生との差し向かいのお稽古とは違って、小鼓を聴いてシテが謡いはじめたり、舞がこうなるという箇所は、お互いの間が重要性というものを痛感。もちろん私も関わる曲ですが、人のお稽古を見ているのも自分の稽古ですね。これにまたお笛と大鼓が加わると・・・・ものすごい緊張感が・・・。

 手組みなどは覚えていることは覚えているのですが、舞の中身などつられないように、普段の自主稽古も最終的に仕上げられるようにしていきます。

「もう一度会いたかった~多田富雄、白洲正子の能を書く~」

2009年02月23日 | テレビ
 22日、ふとテレビをつけると多田富雄さんのお姿が。そのまま見続けていると六郎さん(玄祥と改名されましたが、どうもこう言ってしまう。)どうやら昨年秋に行われた多田先生作の新作能のドキュメントらしいと分かる。さらにそれは白洲正子さんを題材にした新作能ということ。なので最初の30分位は見逃してしまいましたが最後まで見ました。免疫学者である多田富雄さんのドキュメントは以前も拝見しました。脳梗塞で半身不随、そして声を失ってもなお精力的にリハビリに励み、執筆活動などもなさっています。そして新作能の創作も。何作か上演されていますが、まだ拝見していないのですよね・・・

 途中からでしたが面や装束、そして謡や演出などを一から作り上げてゆく過程をとても面白く拝見しました。

 確か白洲正子さんと交流があった人たちとの対談集も読んだことがありますが、その中に多田さんも含まれていたと記憶しています。もう一度読んでみよう・・・。

 そして舞台で使われた白い椿がとても印象的でした。

 以前見たドキュメントはリハビリメインの内容だったと記憶していますが、今回は新作能制作についてと多田さんと白洲さんのエピソードについての番組といった感じでした。最初から見たかったなぁ・・・。

『隠居の日向ぼっこ』

2009年02月22日 | 本・マンガ
杉浦日向子/著

 杉浦日向子さんといえばNHKの「お江戸でござる」。いつも素敵な着物で登場して、江戸の風俗習慣などを楽しく解説してくれるコーナーがとても好きでした。残念ながら4年前に46歳の若さでお亡くなりになられました。(訃報を知ったときは驚きました・・・)以前より江戸時代に生きていた人みたいに何で色々なことを知っているのだろうと思っていましたが、本を読んで、ますますそう思いましたね。

 季節ごとに使われていた日常の道具を取り上げたもの。一つ一つが短くまとまっているので、とても読みやすいですし、初めて知ったこともたくさんありました。「若い人は知らないかもしれないけれど」な物も知っているというか家で使っている物もある私(笑)あと歌舞伎を見ているから、うんうんなるほど~とキセルを吸う所作などを思い浮かべながら読んでみたり・・・。今は使われなくなった物もあるし、形を変えて残っている物もあります。いずれにせよ物を大事にする気持ちや食べ物に感謝する気持ちはこれからも残って欲しいなと思いました。(大丈夫だとは思いますが・・・)

 ところで、お櫃やゆたんぽはまだまだ家でも現役ですけれど・・・・蚊帳が欲しいと思っている私はこれを読んでますますその気持ちは強くなりました。蚊というかね・・・ある足がいっぱいある奴対策としてですが・・・(^^;。

又五郎さん・・・

2009年02月21日 | 雑感~芝居関連
 中村又五郎丈が本日21日朝4時10分、老衰のために逝去されました。享年94歳。

 私が歌舞伎を見始めた時から、すでにご長老でしたので、そんなにたくさんの舞台は拝見できませんでしたが、それでも芝居の要所を押さえたお役をいくつか拝見しました。素顔はとても優しそうなおじいちゃんというイメージでした。老衰でご自宅で亡くなられたとのこと。大往生ですね・・・。テレビで拝見した手打ち式が最後に拝見したお姿になってしまいました。
 
 ご冥福をお祈り申し上げます。

『ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺 3』

2009年02月20日 | 本・マンガ
田中啓文/文

 『ハナシがちがう!』『ハナシにならん!』に続く、笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ最新作を読みました。文庫の表紙のイラストと単行本のイラストは、同じトサカ頭でも趣向が違います(笑)文庫の方が漫画っぽいかな。
 
 シリーズの最初の作品は落語ミステリーという感じが強かったのでしたが、段々と金髪トサカ頭の元ヤンキーの竜二君の青春落語小説というか人情物という感じになってきましたね。でも面白いことには変わりありません、というかますます面白くなっていきます。この作品では吉原あかりが出てきた回はミステリーでしたけれどね。ちょっと戸板康二の中村雅楽シリーズをふと思い出してしまいました(笑)そして思わぬ襲名騒動、これはネタばれになるから書けませんが・・・最後は涙が出てきそうでしたが、落語だけにオチがありました。はい、良い意味で裏切られました。続編もあるとしたら楽しみです。

 

『サライ』 能・狂言

2009年02月20日 | 本・マンガ
 2月19日発売の『サライ』2009年3月5日号の内容は能・狂言の特集です。歌舞伎や文楽の特集があったので、能もそのうちあるのかな~と思ってました。
 内容は片山九郎右衛門師のインタビュー、茂山千作師の鼎談。能楽の歴史(解説は表章さん)、シテ方五流派について、能面・狂言面や装束、演目の紹介など。初心者の方も、好きな方も楽しめる内容だと思います。

 特に九郎右衛門先生のお話が印象的でした。

 でもまだ能って・・・「難しそう」とか「敷居が高そう」と思っていても見にいきたいと思っている方は、千作さんが仰るように「実際に見てみないことには、ええも悪いもわかりません。」 
 私も同感ですね。あと贅沢を言うならば、もう少し楽器のことを取り上げてくれたらな~・・・と思いました。

『COOL JAPAN 発掘!かっこいいニッポン』

2009年02月18日 | 本・マンガ
 NHK『COOL JAPAN』取材班・編

 NHKの同名の番組が本になったのですが、番組はたまチャンネルまわしてやっていれば見ることもあるかな。一応、学生時代にこういうことをかじっていたので、外国から見た日本とか文化比較の系統は今も気になって見たり読んだりしています。番組ではその日のテーマについて紹介したり、来日して間もない外国人の方たちの目線からも探っていこうというもの。自身も留学生に説明を求められたりしても、自分の英語表現力が足りないのもそうだけれど、根本的に由来などを知らなかったりして説明できないこともあったなぁと・・・。(今は英語力が学生時代より落ちていると思うので・・・当時より余計ダメだと思う。)

 あとこれを読んで、私は本当に日本人的感性を持っているんだなと実感したり(^^;。こういうところが外国人からみるとすごいと思ったり、逆に変だなと思うこともあるのか・・・と。

 たとえば「着物」などは私も祖母や母から受け継いだ物ばかりですが、母から子へ、またその子へと受け継がれたり、着物を襦袢に直したり・・・とかあるけれど、絶対に古着は着ないという文化もあるとか。「針供養」のこととかもそうですが、物に対する考え方とか、外国人だからとかそうじゃなくて、今の日本人も見直すべきことなどあると思います。

 なかなか面白かったです。日本の良い物、伝統的なことも大切にしつつ、外国の良いところも見習いたいと思いました。あと、まだまだ日本のことも勉強しなくてはね。

『あしたの虹』

2009年02月17日 | 本・マンガ
ぱーぷる こと瀬戸内寂聴/著

 わたくし、初めてケータイ小説っていうものを読みました今まで全く興味がなかったのですが、寂聴さんが“ぱーぷる”という名前で初めてケータイ小説を書いたということと、『源氏物語』がモチーフになっているということで興味を持っていたのですが、これがなぜか図書館にあったので借りてきました。(きっと寂聴さんだからだろうな。)

 私がケータイ小説に抱いていたイメージ通りの展開でしたが、そんな風に冷静になりながらもサクサク読んでしまった。(というか改行ばかりだからすぐに読める。)登場人物のこれが光源氏かなネタばれになるかもしれないけれど藤壺的存在も。光と藤壺の設定以外にも『源氏物語』的なところはあったかは分からないけれど・・・。
 結構おもしろく読めたのは寂聴さん作だからかもしれません。まあ、他のも読んでみれば面白いのかもしれないけれど。他のケータイ小説を読むことがあるかは分かりませんけれどね。「ケータイ小説が人気があるのには理由があるはず。」と執筆にチャレンジっていうのもすごいな~と。随所にとかみたいな絵文字があったり、これを80過ぎの人が書いているんだな~と感心してしまったり・・・。10代の子たちの感想も知りたいな~・・・これを読んで『源氏物語』に興味を持つのかなぁ・・・古文の授業でもやるけれど。

 けれど、横書き&改行多いのとか、それ以前に内容とかやっぱり苦手というか・・・(苦笑)まあ、こんなのもあるという感じで読んでみました。他のも読むかは・・・どうでしょう?

虎屋茶寮

2009年02月16日 | 美味しいもの
 今日は御殿場で仕事だったのですが、少し時間に余裕ができたので、以前より気になっていた虎屋茶寮に行って来ました。御殿場インター近くの名鉄菜館のお隣です。中はもちろん普通に羊羹も売っていますけれど、ゆったりと落ち着いてお茶できるスペースがあります。羊羹だけでなく、あんみつとかもありましたが、まずは羊羹を注文しました(笑)

 御殿場限定の「四季の富士」という羊羹とお抹茶のセットを頂きました。店内はとても明るくて良い雰囲気でした。ちょっとしたお庭を眺めながら羊羹とお茶を頂くというのは大変贅沢ですね。この「四季の富士」は季節によって色が違うみたいです。
 これではないけれど、おみやげでお菓子を買いました。こちらはまた後日紹介させていただきます。お雛様に合わせていろいろなものもあって見ているだけでも楽しかったです。



 今日の富士山。車窓からの眺め。やっぱり御殿場は富士山がでっかいな~~。

藤城清治版画展

2009年02月15日 | アート・イベント
 地元の西武で行われた光と影のファンタジー 藤城清治版画展に立ち寄ってきました。昨年も同じ場所で開催されましたが、やはり素敵ですからね。また開催されるということで行ってきました。とはいえ、場所が場所だから販売メインって感じの趣旨ですがね。

 メルヘンな影絵の世界は本当癒されますね。優しい色使いがとても好きなんです。前回も一番印象的だったのが、やっぱり光に照らされた作品たち。幻想的で、いつまでも見ていたい・・・。水彩原画もあり、癒されました。

 高価な物は買えないけれど、ポストカードを買いました。絵本もありましたが、私の欲しい藤城さんの絵本は絶版なんだよなぁ・・・(図書館で楽しめますが・・^^:)いつか昇仙峡の美術館にも行ってみたいです!!

 

バレンタイン稽古♪

2009年02月14日 | お稽古
 昨夜半から明け方にかけてものすごい雨風が・・・。春一番が吹いたとはいえ、夜中3時過ぎにひどい雨音で起きてしまった。それだけならいいんだけれど、雨音にまぎれて聞こえてくる我が愛犬の鳴き声・・・キュンキュン系でしたので心配になって小屋のあるテラスへ。おなかでも悪くなったかなぁと思ったら
 犬小屋が倒れて、ワイヤがその小屋に絡まり身動きが取れない紅が。。。
 もうパジャマが濡れようが構わず慌てて救出。怪我はなかったからよかったけれど・・・びしょぬれで身動きが取れなくて、私の部屋に向かって助けを求めていたんだね・・・気がつくのが遅くてごめんね。台風でも大丈夫だし、こんな天気になるとは思わなかったから油断していたよ・・・今度から気をつけるね。対策もしなくちゃね・・・。


 こんなことが明け方に起こって、午前仕事をして、今日の午後はお稽古でした。来月初めに会で打つことになっている『松虫』を久しぶりにみていただきました。早舞といってもバンシキなので、男舞とほぼ変わらず・・・といっても、二段の途中が少し変わってきたり、キリは緩急がついていて、とても早く自分にとっては大変な曲。通しで稽古をした12月のときよりは若干ましにはなってきたとは思いますが、キリは先生が張り扇で打ってくださる大鼓がないと、打てなかったりする・・・こういうのではいけないんだよな。でもキリは緩急があって大変だけれども好き。とくに「きりぎりす~」のところとかテンションあがります(笑)けれど、一旦間をどこかで外すと1~2クサリ捨てて次にすすんだりしてしまう自分。早い曲ってテンポはよいけれど、一旦躓くと・・・という怖さもあります。なるべくなら間をはずすという文字通り間抜けなことはしたくはないですが、もし間違っても自力で回復できるようにしないと。
 あと一ヶ月もないので、きっちり謡と手組みを覚えなければ。あと一度、月末に稽古をつけていただきます。

 『融』も自主稽古をしておかないとなぁ・・・(^^;きっちりやるのは『松虫』以降ですが・・・。


 そして、今日はバレンタインなので、先生にチョコをプレゼントしました♪って当日じゃなくても、毎年欠かさずプレゼントしていますがね~。手作りにしようかなと思いましたが、前日はなんだかんだで自主稽古に勤しむ弟子ですので(笑)結局、買ってプレゼントです。とはいえ自分がチョコが好きだから、自分が欲しくなってしまうのよね(^^;

明鏡止水

2009年02月12日 | 雑感~ひとりごと
 さて、これは何でしょう~?自分で撮っておいて、こんなことを言うのもなんですが・・・じ~っと見ていると不思議な感じになります。

 日曜日に早咲きの桜を見つけたすぐ後に・・・お天気もよかったので、また池で逆さ富士が見えました。水面に映っているところだけ撮ってみて、回転させてみました(笑)だから、ほとんどが水面だしこの画像の下方が逆さになっている本当の景色。真ん中に見えるのは、泳いでいる鴨。
 何回かこのような景色を見ることができましたが、明鏡止水という言葉を思い出します。いつもこのような心でいたいものです・・・。この日は本当風もない穏やかな天気でした。


 これは今日の桜の様子。先日よりも咲いていました。