有川浩の小説は自衛隊モノでもそれ以外のジャンルも好きです。航空自衛隊の広報室が舞台の小説『空飛ぶ広報室』(リンク先は当ブログ感想記事)はハードカバーにつられて表紙買いしてしまいました。本を買ったのは昨年夏ですが、読んだのはドラマ化が決定してから。まさか・・自衛隊をがっつり描いた連続ドラマが日曜ゴールデンの枠で放送されるとは思いもしませんでしたよ。
原作を読んだ時は、有川さんらしい「ベタ甘」は控えめな作品だな~と思いましたが、ドラマは予想通り、甘めも原作よりアップでしたし、原作ではあまり出てこないリカの仕事場の人間関係、登場人物の設定が少し変わっていたりしていましたが、許容範囲内。まあ・・・現職・OB問わず自衛官さんから見たら違うと思うことがたくさんあるんだろうな~とも思いましたが(それはどのジャンルにも言えることかも)このドラマが、リアル航空自衛隊の広報ドラマになったと思います!!
実際に私の周りでも、このドラマをきっかけに「ブルーインパルスを見てみたい!!航空祭に行ってみたい!」と声をかけてくれる友人がいたり、逆にドラマ放映中の5月下旬、一緒に静浜航空祭に行って(私が誘い)、それ以来ブルーにハマってしまった友人が、その後このドラマにハマったりという現象も起きています♪
まず出演者の方たちも皆さんよかったです!普段あまりテレビドラマは見ないので、それまで存在すら知りませんでしたし(すみません)、演技はほぼ初見の綾野剛の空井君は、最初はちょっと線が細いし、役の設定も泣きすぎだよな~なんて思いましたが、だんだんと好青年ぶりが板についてハマってるなあ~と思うようになりました。リカは、原作を読んだときは、香里奈が思い浮かびました。ガッキーは可愛すぎるんじゃないかな?と思ったのですが、ただ可愛いだけじゃない感じになっていましたね。そして柚木3佐や片山1尉など楽しませてもらった広報室のメンバーですが、やはり一番インパクトが大(笑)のキャラクターは、はいドーン!柴田恭兵の鷺坂室長ですね♪原作も強烈でしたが、ドラマはさらに強烈(笑)でも、とても素敵な上官でした♪第10話の定年退官のシーンには涙し、最終回の既成事実を作ったシーンには大笑い♪恭兵さん素敵だわ~~(ちなみにリアル鷺坂さん(仮名)は、現在浜松基地司令とのこと!)個人的には、中身がオッサンの柚木3佐もエピソードもお気に入りです!(ただ、柚木が新人のころのエピソードは男女の違い・・・というよりも、防大卒と叩き上げの確執みたいなところのが大きいように感じましたが)
あと、メインの出演者ではありませんが、毎回必ずちょい役でいろいろな人が出てくるのもツボでしたね。本物のブルーのパイロットさん(元ブルーの方含め)も出ていたり♪その中で一番よかったのは意外に演技がいけてたサンドイッチマン(松島基地渉外室長役)でした!!実際に震災を経験されているので・・・・言葉に重みがありました。(あとは『空へ~・・』で救難ヘリパイロットを演じた高山侑子も出てましたね♪)
原作をベースにしたものも、原作にはないものも、登場人物ごとのエピソードはよかったですが、やはり航空自衛隊の話ですから、自衛隊のエピソードや映像もよかったです。F-15、チヌーク、C-1、救難団、浜松基地のT-4・・・そしてブルーインパルスなど、実際の映像が盛り込まれていてよかった~(もっと見たかったけど・笑)
と、自衛隊ファンが楽しめる映像だけでなく、メディアによる自衛隊批判が描かれて回もありました。実際に、この作品などが、批判された記事も最近出ました。初回のころのリカのように思っている人たちもたくさんいると思います。私は、自衛隊は好きだし応援はしていますが、自衛隊賛美をするつもりはないです。(言い方が難しいですが・・・)しかし、自衛隊のことをろくに知りもしないくせに(ここ重要)、的はずれな批判をしたり、自衛隊という存在を戦争にしか結びつけられなかったり、自衛官及びその家族をまるで人でないかのように扱う言動にはうんざり。(おっと、うっかり口が滑ってしまったぜい~~。)私も自衛隊のことをすべて知っているわけでもないですが・・・・このドラマがきっかけで、少しでも、そういう偏見を持った人が減るといいなとは思います。(別に持ち上げろと言っているわけではないですし、いろいろな考え方はあって当然ですが)
そして、災害派遣のことも印象的でした・・・。とくに東日本大震災のことも扱った最終回では、「災害派遣とは、勝利なき戦いである」という言葉が印象的でした。現職の方から、そのことを伺うと・・・やはり戦いとしか言えない状況なのだなと痛感しました・・・。本当に感謝の言葉しか出てきません。
(2013年5月26日静浜基地航空祭にて。バーティカルキューピッド。撮影者は私)
ブルーインパルスは第10話に登場。タレントがテレビ企画でブルーインパルスに搭乗する(もちろん後席ですが)というエピソード。原作では5人組アイドルグループ「宙(そら)」が乗るという設定でしたので、5人組の漢字一字のあのグループがくるか?と思いましたが、違いました(笑)多分、元ネタは、キムタクが乗ったときのことなんでしょうね。(たまたまオンエアをリアルタイムで見ていました)こちらはドラマの中では2011年2月という設定でしたので、震災前の松島という設定。最終回でも松島基地やブルーインパルスがメインで取り上げられましたが、こちらは震災後という設定。2話連続でブルーインパルスが取り上げられていましたし、設定は違うとはいえどちらの回もロケはつい最近のはずですが・・・なぜか最終回で松島上空を飛んでいるブルーインパルスに涙してしまいました。ブルーインパルスが、震災を逃れたのには、きっと理由がある・・・私もそう思います。「うるさい」と言いながらも日常が戻ってきて嬉しいとブルー帰還を歓迎する地元の住民の方たちも印象的でした。(作られたドラマではなく、実際にニュースでもこんな光景を見ました)
その最終回のブルーインパルス帰還の話は、原作にはありませんでしたし(ドラマ放送開始直前の今年3月末ですしね)、それ以外の部分の最終回の結末も原作とは良い意味で違う終わり方で、よかったです。もちろん原作のあっさり目は、あれはあれで好きなんですが。でも、その原作にはない部分も有川浩テイストに仕上がっていたと思います。主人公もよいけれど、個人的には、柚木と槙のカップルがお気に入りです~~スピンオフ・・・読みたいな(ドラマでもOK)
【追記】
そういえば、今年の静浜基地航空祭に行った時、売店のあたりをウロウロしていたら「あのボールペンないかしら?」と探しているご婦人がいました。「ドラマの影響だな?」なんて思いました♪実際には、あのF-15のボールペンは番組スタッフさんが作ったオリジナルということで売られていないということです。似たようなのはきっとあるんでしょうけど。そして、DVD(ブルーレイ)ボックスの予約特典がボールペン2本セットだそうです(笑)なかなか考えるわね(笑)
原作を読んだ時は、有川さんらしい「ベタ甘」は控えめな作品だな~と思いましたが、ドラマは予想通り、甘めも原作よりアップでしたし、原作ではあまり出てこないリカの仕事場の人間関係、登場人物の設定が少し変わっていたりしていましたが、許容範囲内。まあ・・・現職・OB問わず自衛官さんから見たら違うと思うことがたくさんあるんだろうな~とも思いましたが(それはどのジャンルにも言えることかも)このドラマが、リアル航空自衛隊の広報ドラマになったと思います!!
実際に私の周りでも、このドラマをきっかけに「ブルーインパルスを見てみたい!!航空祭に行ってみたい!」と声をかけてくれる友人がいたり、逆にドラマ放映中の5月下旬、一緒に静浜航空祭に行って(私が誘い)、それ以来ブルーにハマってしまった友人が、その後このドラマにハマったりという現象も起きています♪
まず出演者の方たちも皆さんよかったです!普段あまりテレビドラマは見ないので、それまで存在すら知りませんでしたし(すみません)、演技はほぼ初見の綾野剛の空井君は、最初はちょっと線が細いし、役の設定も泣きすぎだよな~なんて思いましたが、だんだんと好青年ぶりが板についてハマってるなあ~と思うようになりました。リカは、原作を読んだときは、香里奈が思い浮かびました。ガッキーは可愛すぎるんじゃないかな?と思ったのですが、ただ可愛いだけじゃない感じになっていましたね。そして柚木3佐や片山1尉など楽しませてもらった広報室のメンバーですが、やはり一番インパクトが大(笑)のキャラクターは、はいドーン!柴田恭兵の鷺坂室長ですね♪原作も強烈でしたが、ドラマはさらに強烈(笑)でも、とても素敵な上官でした♪第10話の定年退官のシーンには涙し、最終回の既成事実を作ったシーンには大笑い♪恭兵さん素敵だわ~~(ちなみにリアル鷺坂さん(仮名)は、現在浜松基地司令とのこと!)個人的には、中身がオッサンの柚木3佐もエピソードもお気に入りです!(ただ、柚木が新人のころのエピソードは男女の違い・・・というよりも、防大卒と叩き上げの確執みたいなところのが大きいように感じましたが)
あと、メインの出演者ではありませんが、毎回必ずちょい役でいろいろな人が出てくるのもツボでしたね。本物のブルーのパイロットさん(元ブルーの方含め)も出ていたり♪その中で一番よかったのは意外に演技がいけてたサンドイッチマン(松島基地渉外室長役)でした!!実際に震災を経験されているので・・・・言葉に重みがありました。(あとは『空へ~・・』で救難ヘリパイロットを演じた高山侑子も出てましたね♪)
原作をベースにしたものも、原作にはないものも、登場人物ごとのエピソードはよかったですが、やはり航空自衛隊の話ですから、自衛隊のエピソードや映像もよかったです。F-15、チヌーク、C-1、救難団、浜松基地のT-4・・・そしてブルーインパルスなど、実際の映像が盛り込まれていてよかった~(もっと見たかったけど・笑)
と、自衛隊ファンが楽しめる映像だけでなく、メディアによる自衛隊批判が描かれて回もありました。実際に、この作品などが、批判された記事も最近出ました。初回のころのリカのように思っている人たちもたくさんいると思います。私は、自衛隊は好きだし応援はしていますが、自衛隊賛美をするつもりはないです。(言い方が難しいですが・・・)しかし、自衛隊のことをろくに知りもしないくせに(ここ重要)、的はずれな批判をしたり、自衛隊という存在を戦争にしか結びつけられなかったり、自衛官及びその家族をまるで人でないかのように扱う言動にはうんざり。(おっと、うっかり口が滑ってしまったぜい~~。)私も自衛隊のことをすべて知っているわけでもないですが・・・・このドラマがきっかけで、少しでも、そういう偏見を持った人が減るといいなとは思います。(別に持ち上げろと言っているわけではないですし、いろいろな考え方はあって当然ですが)
そして、災害派遣のことも印象的でした・・・。とくに東日本大震災のことも扱った最終回では、「災害派遣とは、勝利なき戦いである」という言葉が印象的でした。現職の方から、そのことを伺うと・・・やはり戦いとしか言えない状況なのだなと痛感しました・・・。本当に感謝の言葉しか出てきません。
(2013年5月26日静浜基地航空祭にて。バーティカルキューピッド。撮影者は私)
ブルーインパルスは第10話に登場。タレントがテレビ企画でブルーインパルスに搭乗する(もちろん後席ですが)というエピソード。原作では5人組アイドルグループ「宙(そら)」が乗るという設定でしたので、5人組の漢字一字のあのグループがくるか?と思いましたが、違いました(笑)多分、元ネタは、キムタクが乗ったときのことなんでしょうね。(たまたまオンエアをリアルタイムで見ていました)こちらはドラマの中では2011年2月という設定でしたので、震災前の松島という設定。最終回でも松島基地やブルーインパルスがメインで取り上げられましたが、こちらは震災後という設定。2話連続でブルーインパルスが取り上げられていましたし、設定は違うとはいえどちらの回もロケはつい最近のはずですが・・・なぜか最終回で松島上空を飛んでいるブルーインパルスに涙してしまいました。ブルーインパルスが、震災を逃れたのには、きっと理由がある・・・私もそう思います。「うるさい」と言いながらも日常が戻ってきて嬉しいとブルー帰還を歓迎する地元の住民の方たちも印象的でした。(作られたドラマではなく、実際にニュースでもこんな光景を見ました)
その最終回のブルーインパルス帰還の話は、原作にはありませんでしたし(ドラマ放送開始直前の今年3月末ですしね)、それ以外の部分の最終回の結末も原作とは良い意味で違う終わり方で、よかったです。もちろん原作のあっさり目は、あれはあれで好きなんですが。でも、その原作にはない部分も有川浩テイストに仕上がっていたと思います。主人公もよいけれど、個人的には、柚木と槙のカップルがお気に入りです~~スピンオフ・・・読みたいな(ドラマでもOK)
【追記】
そういえば、今年の静浜基地航空祭に行った時、売店のあたりをウロウロしていたら「あのボールペンないかしら?」と探しているご婦人がいました。「ドラマの影響だな?」なんて思いました♪実際には、あのF-15のボールペンは番組スタッフさんが作ったオリジナルということで売られていないということです。似たようなのはきっとあるんでしょうけど。そして、DVD(ブルーレイ)ボックスの予約特典がボールペン2本セットだそうです(笑)なかなか考えるわね(笑)
連日、でぶいの見てるし・・
いやいや、地上波そのものを最近見てない
スカパー放送時には円盤化すると思います
・・・なんかコメントも気が引ける
私は本物のでぶいのを見た後に、ドラマで取り上げられたりして、そういった意味でも楽しかったです。
私も普段はあまりテレビドラマを見ないのですが(笑)これは楽しかったです!
何かの機会でご覧になったらまた感想きかせてくださいね!
このドラマ、小物に至るまでかなり航空自衛隊が協力してましたね
結構な広報になったんじゃないでしょうか?
個人には柴田恭平のあぶないデカのさりげないギャグ?がツボでした。
映像化はかなり難しいかと思っていましたが、空自の全面バックアップで迫力ある映像になっていましたね。
自衛隊はどうしても組織論として必要、必要じゃないという話になりますが、そういう話はさておき、そこで働く人がどのような思いで働いているかということ自体を取り上げたのは大きいかなと思います。
「勝利なき戦い」であってもそれを自分の役割として真摯に向き合う自衛官の姿は凛々しく頼もしく見えました。
ドラマは、最初の頃のリカが原作でも好きじゃなかったので、途中から観ました(笑)
いい具合に原作がアレンジされていて良かったと思います。
でも、まぁ、「あの日の松島」はなんともTV向けで、2人の行く末も視聴者が求める終わり方になったものだと。
それはそれでキライじゃないので私もアリでしたが、これを一つの切っ掛けとして、自衛隊に対する世間の目が返歌したら嬉しいですね。
私も一度生でブルーを見てみたいものです。
毎週日曜の楽しみがなくなってしまいました。
きっと空自も「広報」なドラマにしたかったのかな?と思いました!
リアル広報室目線のドラマ制作ドキュメントも見てみたいです(笑)
そういえば「あぶない二人が~」というサブタイトルの回もありましたし、あぶ刑事ネタもありましたね。
ちなみに、私は学生時代は学校のあるときは毎朝柴田恭兵の実家の前を通って通学していました。
確かに、そこで働く人たちの思いを描いたドラマになっていましたね!
災害派遣の「勝利なき戦い」の件は、私の知人自衛官さんたち(空じゃないですが)も東北へ災害派遣されていたので・・・ああ、みんなこういう気持ちだったんだと思いました。
映像も空自が全面協力していてよかったですね!
ご訪問ありがとうございます!
リカのキャラは狙ってああいう風に作られた設定でしょうが・・・ああいう人はいそう・・っていうかいる!と思いながら読んでいました(^^;
ドラマならではのアレンジは、あれはあれでよかったですね。
特にラストは、原作のままだったら、視聴者からクレームがきそう(^^;
(私はどちらもアリですかね)
でも、最終回のアレンジも有川さん色が出ていた話だったと思います。
そして、自衛隊に対する目が少しでもよくなるといいですね。(何も賛美しろというわけではなく・・・知らないでああだこうだ言うのはやめてほしいと思います)
ブルーインパルス、一度見るとハマりますよ♪
機会があったらぜひ足を運んでみてください!
さーて、これから浸るとしようか。
しかし読んでから見るか、見てから読むか、だな(ちょっと古い某出版社のコピーみたいだけど…)。
本も録画もされたのですね!!
そして・・・う~~ん、どちらからのがよいかな?
私は本を読んでからドラマでしたが。
原作にはない部分もありますが、ドラマはドラマでまた良いところがあるので。
いずれにせよ、本をお読みになったり、ドラマをご覧になったら、感想教えてくださいね!