『きっとロクでもない駄作に違いない』という心の声がします。
しかし私は行かねばならないのです・・・・『おとめくださるな妙信どの!落ちぶれ果てても平手は武士ぢゃああ!・・・これを見逃したら、私の人生の中の42年間は無意味だったということになる!』・・・そういうことなのです。
20日公開の『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は堂々たる駄作でした。
※デス・スターの残骸の中で対峙するレイとカイロ・レン
目新しい展開はなく全てが予定調和による終焉を迎える・・・ああ、もう徹底的に予想を裏切らないのです。
同窓会のような登場人物全員登場・・・もはやカーテンコールのようなキャスティングです。ハン・ソロが、レイア姫が、ルーク・スカイウォーカーが、チューイーが登場、そしてその登場を嬉しがっている自分がいる・・・どうしようもナイですナア。『圧倒的な帝国の軍勢にも、たったひとつのウィークポイントがある』という『お約束』。なぜか狭い狭いトレンチへ飛び込んで戦うミレニアム・ファルコン号・・・ええ、もはやフーテンの寅さんや水戸黄門にみるマンネリズムとどこが違うというのでしょう。
ストーリーは・・・暗黒皇帝は生きていた!ヴェイダーにデス・スターのシャフトに抛り込まれ死んだはずの暗黒皇帝は闇のクローン技術によって再生していたのです!(これ、当然予想の範囲内ですよね。何といっても帝国軍にはジャンゴ・フェットのクローンによるストーム・トゥルーパーズが存在するのですから・・・働きアリに使った技術を女王アリに使うのもアリでしょうよ)。スノーク(↓脚註1)もまた暗黒皇帝の傀儡に過ぎなかったのです。
※大空を埋め尽くすスター・デストロイヤーの大艦隊
暗黒皇帝はスター・デストロイヤーの大艦隊を秘密裡に作り上げ、これを『ファイナル・オーダー』と命名、銀河全体の支配に王手を掛けます。新型のスター・デストロイヤーは、宇宙戦艦ヤマトの波動砲に匹敵するキャノンを搭載し、1隻あれば惑星をも破壊することが可能なのです。銀河の運命は?レイとカイロ・レンによる光と闇の戦いの結末は?・・・という展開です。
お定まりの展開、お約束通りの結末、保守本流といいますか・・・定跡通りです。安心してご覧になってください。これはそれを楽しむ映画なのです。
全てが終わった(↓脚註2)後、物語の始まりとなった二重太陽系の惑星タトゥイーンを旅する人物・・・そこはかつてルークが育った家の跡・・・名前を尋ねられたその人物の答えは『スカイウォーカー』。
※タトゥイーンに沈む夕日(エピソード4「新たなる希望」から)
ここで観ていた私たちも一気に42年前に引き戻されます。
これは永劫回帰です!いみじくもニーチェが断言したように、神は死んで、時間は永遠の循環を巡るのです。そう考えれば題名の『ザ・ライズ・オヴ・スカイウォーカー』は『スカイウォーカーの夜明け』ではなく『蘇るスカイウォーカー』と訳すべきなのです。あたかも沈んだ太陽が再び昇るように『スカイウォーカー(大空を歩む者)』は蘇り、再び歩き始めるのです。未来に向かって。
註1:エピソード8でカイロ・レンに殺された帝国の新しい支配者(スノークと言われると私はどうしてもムーミンを思い出してしまいます)。
註2:帝国が崩壊して、その後はどうなるのでしょうね?共和制が敷かれるのはイイのですが長期政権になって腐敗したりしないのでしょうか?新しい全体主義の台頭はないのでしょうか?私はそっちのほうがむしろ心配です。
今回の私のツッコミどころ
- 誤ってチューイーを死なせてしまったとレイが嘆き悲しむ場面があるのですが、艦船を破壊するほどのフォースを持ってるのに、チューイーがどの船に乗っているかぐらい感じることができないンですかぁ?
- レジスタンスに呼応した大艦隊の救援があるのですが、これ、あくまで民間の船でしょう?商船やタンカーがいくら群れても戦艦(スター・デストロイヤー)と戦えるンですかぁ?
- 暗黒皇帝はコロコロ方針を変えすぎです!レイを後継者にしたいんですか?それとも自分が暗黒面のチカラを取り戻したいんですか?状況に応じて柔軟な対応をといっても限度があるでしょう!
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私はレンタルになりますが、このシリーズの始まりからあまり気持ちが入ってませんでした
ルークもレイアも、せめて15年前に撮影されていたら・・・
まだ、見やすかったと思います
公開最初の1作目がとにかく大好きです
「ローグ・ワン」は内容を知らずに観たのでラストは鳥肌が立ったくらいです
ながながとコメントしてしまいました
いつもご訪問頂いて、ありがとうございます
この作品でスターウォーズも終わり、と思っていたら、まだ今後、制作するというのに驚きました。
見る気になりました。
突っ込みどころ ちゃんと見てきます〜
やはりベイダー卿が登場しないと締まらないこと夥しいです。
私は『ダース・ヴェイダー=光源氏説』を勝手に提唱していまして、最後の3部作は『宇治拾帖』だと思っているのです。主人公がいなくなった後の、めぐる因果の糸車・・・。
もう命が保たないかもしれないです。
先般、炭粉良三氏(←誰だか気になるヒトはググってください)のお通夜でスター・ウォーズのテーマが流れていました(本当:途中からインペリアル・マーチになったのは流石に「マズいんじゃない?」と思いましたが・・・)。最終作を見ずに亡くなったとは、さぞや心残りであったと思います。
これも供養と思って観に行きました。
新しく観るヒトにとっては『どうかな~?』という映画です(完全な同窓会映画!?)。エピソードIVから観ているファンにとっては涙、涙です(ぼうだー・・・)。
ラストシーンは感動モノです!
今年も明日一日となりましたが、いかがお過ごしですか?
尚、新年の予定は、明日の年末のご挨拶でご案内いたします、それをご覧ください。
では、よい年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。
自らの詩集まで発行される
バイタリティーには
頭が下がります
私はボチボチです
大晦日は車を洗って
大掃除の仕上げです
なお・・・私は
改行しただけで『詩』という
散文詩というジャンルには
やや否定的な立場です
あしからず
ご了承ください
これは以前に述べた通りです
来年もよろしく
お願い致します
安定のSW!
暗黒帝王、自分が衰えて来た自覚⇒後継者にしたい孫世代が言う事を聞かない⇒闘っていて偶然手が若返る?⇒うん、ぢゃ、俺が若いもんのエキス吸えばいいんぢゃね?
(ラプンツェル、ディズニーアニメ版の魔女的な発想と同じ。他人の髪で若返る、それで塔に閉じ込めている。)
まさに老害。
民間の船が集結する、数があれば、なんでもありなんかーいw、
何故かー、
クレオパトラの1時間32分~33分あたりを思い出してまった戦闘シーン。
https://www.youtube.com/watch?v=wBXuQzuVF_Y
オタクでなくてスマソ
また早々のコメントありがとうございます。
重ねてお礼申し上げます。
さらに突っ込むなら、この銀河では技術革新ないのかーい❗42年前のミレニアム・ファルコンやXウイング・ファイターがまだ現役のはずがないでしょう。特にルークのXウイングは何年も海に浸かってもう内部はドロドロに腐ってるに違いなーい‼(そういえばヨーダのところでも沼に沈んでいた❗)これを陸揚げしたところで、第二次大戦中に活躍したゼロ戦で、現代のジェット戦闘機と戦うようなものでしょうが‼勝てるはずがありませーん‼