クイーンの特集にかこつけてNHKのBSで久し振りに放映されました(楽曲がQueenでなければ再び日の目を見ることはなかったであろう映画です⤵️💦)。
宇宙の彼方からモンゴ帝国のミン皇帝が地球に攻撃を仕掛ける。小型飛行機搭乗中に攻撃を受けたフラッシュ・ゴードンは負傷した操縦士に代わって飛行機を不時着させる(をいをい💦)。
飛行機が胴体着陸した先に(タマタマ)あったのが『キチガイ博士(失礼‼️)』と呼ばれてNASAを追放された異端科学者の研究所。博士は『天変地異は外宇宙からの攻撃(アタック)だ』と主張し『カウンター・アタック(反撃)だ❗』と言って手製のロケットで飛び立つ(無茶でしょ❗)。
たまたま同乗する羽目になったフラッシュと美女。冒険活劇のはじまりはじまり。・・・と言うとワクワクするようなストーリーを期待してしまいますが、私にはサッパリ響きませんでした。
問題は脚本でしょう。50年代のパルプマガジンをなぞったストーリーはあまりにご都合主義で『そりゃないだろっ❗』とツッコミどころ満載です。
※原作となったパルプマガジンの表紙
スターウォーズが公開されてタップリ時間が経ったアトなんですから、もう少し何とかならなかったものでしょうか❔
レトロに振るならレトロに、現代的にアレンジするなら現代的に、徹底すれば良かったのに中途半端でどっちつかずの作品になってしまいました。
しかしカネ掛かってますなあ、画面はムチャクチャ豪華です。さ~ら~に~❕脇役に無駄に豪華な配役陣を連ねてしまったせいで、主役のサム・J・ジョーンズの大根ぶりはかりが一層目立つ駄作になってしまいました。
※敵の宮殿に乗り込んだ一行はたちまち捕虜に(トーゼンです)。
騒動を起こしたフラッシュは捕らわれてタチマチ死刑になりますが、フラッシュに恋した皇女のおかげで蘇る(何と執行された死刑が偽装されていたのです⁉️)。
前フリが全然ナイので、ご都合主義の極みにしか思えません。まるで007ぢゃないですか。そういえば王子役で007俳優のティモシー・ダルトンが出演しています(これも無駄に豪華な配役⤵️💦)。
※無慈悲なミン皇帝を演じるマックス・フォン・シドー(『エクソシスト』のメリン神父やら『栄光への脱出』のドイツ軍将校と多彩な役を演じた名優です)
※鷹人間(羽根がある❕)バルタンたちの協力を得てフラッシュは反乱を指揮する
バルタンたちの協力を得たフラッシュは帝国戦艦を乗っ取り、ミン皇帝の宮殿に特攻(‼️)。内部協力してくれた王子のおかげでバリアーが消滅し、うまうまと宮殿に飛び込んだ戦艦の衝角に突き刺され皇帝は死亡。地球は救われめでたしめでたし・・・と『これでもかっ❕』と言うほどのご都合主義😱❕
流石『ディーノ・デ・ラウレンティス製作』だけあって実にクーダラナイ大作です。興行的にもイマイチだったと記憶しています。
(気を取り直して)映画はともかくCDはイイですよ。
ぜひ聴いて楽しんでくださいね。
アルバム収録曲からフラッシュのテーマをどうぞ。
映画のラストは謎の人物(手だけしか写らない)がミン皇帝のパワーの源だった指輪を拾いあげるシーンで、続編製作を暗示するものでしたが、続編が作られることはありませんでした(⤵️💦)。
そして王子役でティモシー・ダルトンが出演していたことは知りませんでした。この人の007は好きになれませんでしたね。
クイーンが音楽を提供したといえ、ノリノリだったのはSF好きのブライアンとロジャーだったとか。フレディはお任せ状態でしたが、もしフレディが熱を入れたら、どんな曲になったか想像するのも一興です。
前売りまで買ってしまい、初日に劇場までノコノコ歩いていったワタシ💦
クイーンの曲にツラレて行ったもののハゲシク後悔したのでした。あ~💦プロデューサーがあのディーノ・デ・ラウレンティスだと知った時点で予想すべきでした。
ブライアンのSE好きは私も知ってます。
彼のアルバム『スター・フリート』も買ってしまいました。イギリスのテレビ番組の主題歌というコンセプトのアルバムなんですが(ブライアンの息子が夢中で見ていたらしい)これ、日本から輸出された人形アニメで永井豪原作の『グロイザーX』だったと知って二度ビックリでした。
フレディーがメインで作ったらもっと耽美的になっていたことでしょう(冒険映画のテーマとしては不向きだったかも)。
いろいろ想像が広がりますね。
ご冥福をお祈りしましょう。R.I.P.