武内英樹監督『翔んで埼玉』2019年東映 / 日本

記事初出:2019年 3月 5日

記事再掲:2022年10月1日

【2022年10月1日21:00～土曜プレミアム(地上波)にてノーカット完全版が放映されます‼️】

　貴方もとうとう「翔んで埼玉」を観てしまいましたね。

　こんなものを見ると眼が埼玉になってしまうに違いない。きっと、あの白子バトのような丸い眼に・・・。

※名セリフ『埼玉県人にはそこいらの草でも喰わせてオケ！』のシーン。

　ストーリーを説明すると(・・あああ『こんなモンできるかーっ！』つーの)兎に角埼玉をとことんディスった映画なのです。

　ここは仮想のニッポン、東京都は神奈川県と組んで、都会指数の低い県民を差別している。埼玉県民は通行手形がないと都内に入ることもできず、無断で入ったものは『さいたま狩り』に遭い強制送還されてしまう・・・そんなディストピアを滅ぼそうと埼玉出身の麻美麗(Gackt / 宝塚かーい！)が埼玉解放戦線を率いて戦いを挑む一方、埼玉同様にいわれなき差別を受けている千葉解放戦線は逆に都知事を助け、自分たちの通行手形撤廃と引換えに埼玉を潰そうと目論む。これに腐女子大好きＢＬが絡んで、埼玉vs千葉の一大決戦が始まる。果たして通行手形撤廃という埼玉県民の夢は叶うのか？

※伝説のヒーロー『埼玉デューク』の遺志を継ぎ、埼玉解放戦線を率いたGackt様がいま立ち上がる！

　・・・書いてバカらしくなってきた。何とかしてください。

※宿敵千葉解放戦線。戦闘指揮車はターレ、旗印は大漁旗だ！漁師と海女の一団を率いて埼玉に攻め込む。

　ミもフタもない映画ですが、出演者全員が大真面目に演じてくれるので爆笑につぐ爆笑、最近笑ってないなーと思うヒトはぜひ行ってください。気分が晴れます。心晴れ晴れとして映画館を出ることができます。

　笑ったエピソードをいくつかご紹介。

　埼玉県民をあぶりだすのに『踏み絵』が使われる。白子鳩マークの草加煎餅を踏めない奴は・・・埼玉県民だーっ！

　埼玉には海がない！そのためトンネルを掘って茨城沖から海水を引こうとしたが霞ケ浦の淡水が流入して頓挫した。

　チーバでは未だに車は竹ヤリ＆デッパのシャコタン、オートバイはデメキン仕様(分からないヒトはお父さんに聞いてみよう！)。

※埼玉だって負けてはいない！この地ではまだ『暴走族』が死語ではナイのだ。

　千葉解放戦線に捕まると全身の穴にピーナツを詰められ(コワイ！)地曳網を引かされる強制労働が待っている。

　関西人であるワタシにはイマイチ理解できないところもありますが、それなりに楽しめました。

追記　関西でいえば最近までスタバの無かった鳥取がこれ(埼玉)の立場に当たるンでしょうか？『砂丘以外何もない』と自虐的だし、県庁所在地の鳥取と県内最大の市である米子との対立、更に隣県島根(千葉っぽい立場)との対立も根深いのです。この２県が対立しているウチはいいのですが、手を組んで関西三都(京都・大阪・神戸)に攻めてくると・・・これは大変だ！ヒトゴトぢゃない。