吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

偽情報との戦い③「ブチャの虐殺?」もちろん🇷🇺ロシア軍の仕業です。

2025-01-14 09:22:00 | 日々の私の主張とか考察とか
 「ブチャの虐殺」という事件があります。

 今も続いている🇷🇺ロシアによる🇺🇦ウクライナ侵略。そのさなかキーウに向かっていた🇷🇺ロシア軍が撤退した後で「🇷🇺ロシア軍占領地だった場所から多数の非戦闘員の死体が発見された事件」です。

 もちろん🇷🇺ロシア軍の仕業です。
 今では「🇷🇺ロシア軍の行った浄化作戦の結果」だと明らかになっています。


 しかしながら一部に「ブチャの虐殺はウクライナによる自作自演」という意見も根強くあります。

 なぜ、そんなデマを信じてしまうのでしょう。理由は🇷🇺ロシア政府が虐殺への関与を否定し続けているからです。

 否定だけならともかく、様々な偽情報を流布して責任逃れを図っているのです。いわく、死体ではなく生きている人間が死体を演じている、事件後に虐殺があったかのように死体が配置された、等々。
 これらの偽情報はファクトチェックされて嘘だと明らかになっています。

 偽情報を信じて🇷🇺ロシアを擁護する人々の主張をまとめると、こうなります。

 当時イスタンブールで行われていた停戦交渉を潰すためにブチャの虐殺はでっち上げられた。🇷🇺ロシア軍はキーウ方面から撤退し始めていたのに「もっと🇷🇺ロシアを叩くべきだ」との世論を盛り上げるために。

 呆れた考えです。太平洋戦争末期の日本でも(自決を強要することはあっても)自国民を殺したりはしていません。

 🇷🇺ロシアと戦うための貴重な戦力となる自国民を虐殺しても🇺🇦ウクライナには何の得にもならないことは明らかです。

 この欺瞞を明らかにしたのは何と衛星画像でした。いまや地球上のあらゆる場所が衛星軌道から監視されている時代なのです。


時系列で並べますと・・・
3月19日:マクサー衛星がブチャ市街を撮影
3月31日未明:🇷🇺ロシア軍ブチャから撤退
4月1日:一部地域で戦闘が続いていた
4月2日:AFPがブチャ市街を撮影
3月19日の衛星画像と4月2日の市街撮影写真において死体の配置が同一だと確認されています。

Satellite images show bodies lay in Bucha for weeks, despite Russian claims. (Published 2022)

Satellite images show bodies lay in Bucha for weeks, despite Russian claims. (Published 2022)

The images rebut Russia’s claim that the killing of civilians in Bucha, near Kyiv, took place after its soldiers had left town.

確かにマクサー衛星は19日にブチャ市街上空を通過しています。

撮影された写真も19日のものとして矛盾がありません。

解放されて最初にブチャ市街に入ったAFPの記事でも死体がかなり前から放置されていたことが指摘されています。

Bucha: A street filled with bodies

Bucha: A street filled with bodies

An AFP team were the first journalists to discover the horrors of Bucha, a quiet commuter town near Kyiv, occupied by the Russian army for over a month, where Ru...

Correspondent

 現代社会は民間の最新テクノロジーが国家単位での嘘を暴く、そういう時代になっているのです。

 🇷🇺ロシアの嘘は暴かれました。

 しかし性懲りもなく偽情報を拡散するヤカラはいるものです。

 死体(の一部)からフレシェット弾が摘出されたことを、絶対的な証拠のように言い張るオロカ者が後を絶ちません。

 オロカな輩が論拠としているデマ情報の出所サイトはGooブログに引用できないようなのでURL(↓)だけを示しておきます。
https://mishajp.livejournal.com/6176936.html

 フレシェット弾とは旧ソ連軍が使用していた「炸裂して無数のダーツを飛び散らせる榴弾」で現在は非人道兵器とされています。
 これは虐殺とはナンの関係もない「言い掛かり」みたいなものです。
 いわく「進軍していた🇷🇺ロシア軍は空挺部隊で榴弾砲は持っていない」、「🇷🇺ロシア軍は自軍の占領陣地内でフレシェット弾は射たない」、等々。

 すべて誤りです。
 フレシェット弾を発射できるD-30 122mm榴弾砲は『P-7機材用パラシュートによって輸送機から空中投下できる唯一の榴弾砲であるため、ロシア空挺軍では今だに唯一の榴弾砲として現役で使用されている』と解説されています(↓)。


 また、🇷🇺ロシア軍の砲兵陣地跡から未使用のフレシェット弾(ダーツ入り砲弾)が見つかっています。

 親露派サイトが『🇺🇦ウクライナの仕業』の証拠だとしていたフレシェット弾に関する話はスペインメディアの誤報だったことが明らかになっています。

【ファクトチェック】Tweet「ブチャの大虐殺はウクライナ軍がやった」⇒根拠不明 |

【ファクトチェック】Tweet「ブチャの大虐殺はウクライナ軍がやった」⇒根拠不明 | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

 ついでですから、親露派が「住民を虐殺したのは🇺🇦ウクライナ軍」だと主張する「白い腕章」の一件についても言及しておきます。虐殺された住民の多くが「白い腕章(らしきもの)」を付けていたのを根拠に「🇺🇦ウクライナ軍が親露派住民を粛正し」とする偽情報のことです。

 少し調べると「白い腕章」は🇷🇺ロシア軍が「民間人のシルシ」として住民に着用を強いていた事実が明らかになります。

 侵攻中🇷🇺ロシア軍が「白い腕章」を、🇺🇦ウクライナ軍が「黄色い腕章」を識別のために着用していたことから始まる誤解に過ぎませんでした。

 これで現在確認できる偽情報はことごとく論破したことになります。

 Q.E.D.(証明終わり)

 ここからは蛇足です。

 実は🇷🇺ロシアには前歴があります。
カチンの森虐殺事件です。
第二次大戦中に起こったこの事件への関与を1990年になるまで🇷🇺ロシアは認めませんでしたが、今では🇷🇺ロシアの犯行だと明らかになっています。

ところがウクライナ侵攻に伴い🇷🇺ロシアはカチンの森事件さえ否定しようとしています。

ウクライナ侵攻批判に歴史修正で対抗 ロシアが「カチンの森の虐殺」を否定:東京新聞デジタル

ウクライナ侵攻批判に歴史修正で対抗 ロシアが「カチンの森の虐殺」を否定:東京新聞デジタル

ロシアが旧ソ連時代の1940年、ポーランドの将校ら2万2000人以上を殺害した「カチンの森の虐殺」の事実を否定しはじめた。今般のウクラ...

東京新聞デジタル


このような恥知らずな国🇷🇺ロシアをを隣国に持っていることを🇯🇵日本は忘れてはなりません。
まさに「おそロシア」です。




偽情報との戦い②「人工地震?」ありえねーです‼️

2025-01-12 10:30:00 | 日々の私の主張とか考察とか
 大地震があると決まって発生する「人工地震」デマについて書きます。

 大災害が起きると決まって「根拠のないデマ」が広がるものです。
 古くは関東大震災当時から「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などというデマが広がり混乱を招いたことが記録されています。

 不安を抱えているヒトの心につけこむようなデマの蔓延を許してはなりません。
 正しい知識を身に付けて対抗する必要があります。

 ここに良い記事があるので引用します。
 「情報の民主化は陰謀論の民主化でもある」とする記事(↓)です。
人工地震を信じる人々が映す「陰謀論」深刻な浸透

人工地震を信じる人々が映す「陰謀論」深刻な浸透

3月16日深夜に福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城県と福島県で震度6強の揺れを観測。関東地方では東京都を中心に200万軒を超える停電などが起こった。ネット上では、東...

東洋経済オンライン

 ニンゲンが生き延びるために身に付けたスキル(長いものを見たら「ヘビだ❗」と思い逃げる習性が代表例だそうです)が過敏に働き「物事の背後にある行為の主体を見つけようとする」心の働きが暴走すると誤った結論に陥る、というのです。なるほど。

 代表例として今回挙げるのは「3.11東日本大地震は人工地震だった」という主張です。陰謀論者たちが根拠としているのは、この(↓)トンデモ動画だと判明しました。


※科学的な装いを凝らしたトンデモ論(↑)です。真面目に観ないよーに(笑)観ても時間のムダでしかありません。

 東日本大震災で観測された「従来の地震には無かった二度めの波」は「動的過剰すべり」とされる自然現象です。従来型地震モデルの見直しを迫る現象ではありますが、決して人工的なものではありません。
プレート境界が2度ずれ巨大化 東日本大震災 東大准教授解明「従来モデル逸脱」 - 日本経済新聞

プレート境界が2度ずれ巨大化 東日本大震災 東大准教授解明「従来モデル逸脱」 - 日本経済新聞

東京大の井出哲・准教授は19日、3月11日の東日本大震災がマグニチュード(M)9.0と巨大になった一因を解明したことを明らかにした。プレート(岩板)の境界面で深さ方向に2...

日本経済新聞

 トンデモ動画で人工地震の証拠とされている微気圧変動についても「データの分析をしたところ、津波の発生源となった震源域での海面の急激な変動で励起された大気境界波(ラム波)と呼ばれる微気圧波が津波襲来前に観測されていることがわかりました」という記事(↓)があります。
至極アタリマエの話です。

 さらに言うなら陸と海で放射線測定値が異なっていた理由も明らかになっています。政府の見解は国内のモニタリングポスト測定値に限られ、風に乗って太平洋に拡散した放射性物質は考慮されていないのです。

 水蒸気爆発以前から放射性物質が増加していた理由についてはノルウェー大気観測チームは使用済核燃料プールからの漏出を示唆しています。
放射性物質はどのくらい放出された? | 地震特集 | Nature 特別翻訳記事 | Nature Portfolio

放射性物質はどのくらい放出された? | 地震特集 | Nature 特別翻訳記事 | Nature Portfolio


 しーかーもー、三陸沖で謎の被爆をし「核爆発があった証拠」とされている空母ロナルド・レーガンには実のところ「健康被害を引き起こすほどの放射線被被曝を受けた者はいなかった」のです。
Fukushima Fallout: USS Ronald Reagan Sailors’ Case

Fukushima Fallout: USS Ronald Reagan Sailors’ Case

Exploring the fate of USS Ronald Reagan sailors post-Fukushima, examining their radiation exposure lawsuit and its scientific and legal outcomes.

Nevada Technical Associates, Inc. |

 以上でトンデモ動画が人工地震の証拠として挙げた事象は全て「根拠なし」と証明されました。

 実は地震のエネルギーは物凄いものでニンゲンが生み出した最大の破壊力を持つ原爆や水爆をも遥かに凌ぐケタ外れのエネルギーの解放なのです。人工的に地震を起こすなどありえないことなのです。

 こうした正しい知識があれば誤った結論に飛び付くことなく、パニックに陥ることなく、冷静な判断ができるでしょう。

 さらに詳しい説明もあります。
 興味のある方はどうぞ。


 さーらーにー、深海で核爆発があった場合のシミュレーションさえも存在します。

 結局のところ「人工地震」なんてものは「ありえない」のです。

 さらにさらに「大地震が起こりそうな場所に核爆弾を仕掛けて誘発することは可能では?」という問いに対しても答えは出ています。
大地震を人工的に起こす」ことは「大地震を正確に予測できる」ことを意味します。人類はまだ大地震を正確に予測することは出来ていません。

 正しい科学的知識を持ち、根拠のないデマを見破り、デマの拡散を防ぎましょう。

偽情報との戦い①【Xに見るバイオラボ事件】

2025-01-09 08:00:00 | 日々の私の主張とか考察とか
 イーロン・マスクがツイッター社を乗っ取って以降「青い鳥は死んだ」と言われます。旧ツイッターが「X」に名称変更してからはデマ情報の巣窟と化しています。

 イーロン・マスクは「究極の自由」と呼んでいるようですが、もはや単なるカオス的状況に堕しています。

 マスコミに代表されるメディアには強い取材力があり、社会的責任もあります。誤った報道をすれば謝罪を迫られ、それなりの社会的制裁も受けることになっています。

 しかしSNSは又聞きウワサ話の言いっ放し、運営企業も「プラットホームを提供しただけです」と、一切の責任を負いません。

 このような状況下で「刺激的なニュースほどバズる」と考えるお調子者が輩出します。さーらーに、意図的に誤情報を拡散しようとする輩さえいるのです。

 新型コロナウイルスの蔓延に伴う社会不安を背景に、様々なデマが拡散しています。いわく「新型コロナウイルスは研究所から流出した生物兵器」やら「m-RNAワクチンが遺伝情報を書き換える」やら「能登半島地震は人工的に引き起こされた」なんてものまであります。

 こうしたデマ情報に惑わされないための心構えを、私の経験をもとに、実例を示して、説きたいと思います。

 ごく最近の例からご紹介します。

 デマその①【バイオラボ事件】


 X上にこのようなポストがあります。
 「見つけた」と騒いでいる引用記事の日本語訳(抄)を示しますと・・・。
 米軍は、国連生物兵器禁止条約に直接違反して、定期的に致死性のウイルス、細菌、毒素を生産しています。何十万人もの人々が、知らないうちに危険な病原体やその他の不治の病に組織的にさらされています。外交上の隠れ蓑を使った生物兵器科学者は、世界25カ国にあるペンタゴンの生物実験室で人工ウイルスをテストしています。

 そんな「世界征服を企むショッカーまがいの研究」をアメリカが行っているのでしょうか?投稿者はこれにより「ウクライナにはアメリカが研究した生物兵器があり、ロシアが侵攻したために明らかになった」と主張したいようでした。

 え?どこかで聞いたような話です。
 湾岸戦争当時「イラクは大量破壊兵器を開発・所持している」という疑惑があり、アメリカが攻撃に踏み切るきっかけになりました。
 結局のところ大量破壊兵器の話はデマでしたが、アメリカは積極的にこのデマに「乗り」イラクを攻撃しました。

 大量破壊兵器には核ミサイルの他に生物・化学兵器も含まれていましたが、いずれも見つかりませんでした。
 今回の話はこの事件の劣悪なパロディのように見えるのです。

 ナンダカアヤシイゾ。

 そこで、このニュースソースについて調べてみました。簡単なことです。
 発信元の「dilyana.bg」についてググってみたのです。

 驚きました。
Bulgarian Journalist Disseminates Disinformation Regarding Military Personnel Research in Georgia and Ukraine | mythdetector.com

Bulgarian Journalist Disseminates Disinformation Regarding Military Personnel Research in Georgia and Ukraine | mythdetector.com

On January 24th, Bulgarian journalist Dilyana Gaytandzhieva published an article on her blog dilyana.bg entitled: “Documents expose US biological experiments

mythdetector.com

 いきなり「dilyana.bgの主張はDisinformation(偽情報)です」という記事に行き当たってしまいました。
 記事によると「ブルガリア人ジャーナリストがジョージアとウクライナの軍事施設に関する偽情報を流布」している、というのです。

 えぇ⁉️ディリアナって誰❔
 これもすぐ見つかりました。
Who is Dilyana Gaytandzhieva: unmasked from China to England as Kremlin’s spin doctor - Autonomija

Who is Dilyana Gaytandzhieva: unmasked from China to England as Kremlin’s spin doctor - Autonomija

The public also remembers her for the scandals she launched, which are linked to Serbian weapons

Autonomija

 合点がいきました。なあんだ、ブルガリア人ジャーナリストとは世を忍ぶ仮の姿、しかしてその実体は?
 クレムリンの広報担当者でした。

 ウクライナに対して一方的な侵略を行ったロシアは、自らを正当化するためにウクライナを貶める偽情報をネットにバラ撒いています。
「ロシアの工作」ウクライナ侵攻と共に増す情報戦

「ロシアの工作」ウクライナ侵攻と共に増す情報戦

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる情報戦が激しさを増している。混乱の主な原因はロシア側から大量に生み出される偽情報やデマである。ロシアのプーチン大統領をはじめと...

東洋経済オンライン

 今回の話もその一端だったのです。現代の戦争は実際の戦闘以外にも拡大して「情報戦」の様相を呈しています。
 これを提唱したのがロシアのゲラシモフ参謀総長で、彼はこれを「ハイブリッド戦争」と名付けています。

 ロシア政府ぐるみででっち上げた嘘なら、細部まで証拠を捏造することも可能です。しかし、人間の考える嘘は人間が見抜くことができるのです。

 皆さんも「ん?」と思ったことは鵜呑みにせず周辺の一次情報を調べるようにしてください。そうすれば偽物の持つ矛盾に気付くことができるはずです。

 情報リテラシーを身に付けることが、偽情報から身を守ることに繋がるのです。


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

2025-01-01 00:00:00 | 日々の私の主張とか考察とか
 年改まり2025年。本年もよろしくお願い申し上げます。


※お造りでまずは一献。

 2024年はSNSがマスメディアに匹敵する影響力を持つことが明らかになった年でした。その一方で明らかな誤情報の蔓延やら意図的なデマの発信やらSNSの問題点も明らかになった年でした。

 大きくはアメリカ大統領選挙に於けるトランプの再選、小さいものでは兵庫県知事選挙に於ける斎藤元彦の再選。これらはデマや偽情報が真実を覆い隠してしまった結果の現象です。

 デマや誤情報さらには偽情報に引っ掛からないためにはどうしたらイイのでしょうか?

 基本は「分かり易い結論に飛びつかない」ことです。現代世界はまさに「複雑系」といった様相を呈していて、単純に割りきれるものではありません。

 ニンゲンは「分からないこと」があると実に不安になるイキモノです。この状態を「コンフリクト」と言います。モヤモヤして解決方法が見つからないと何だか耐えられない気分になってくるのです。

 そのとき「これだ❗」という結論に触れると真偽の検証もせず信じ込んでしまうヒトが一定数います。これが問題なのです。
 ニンゲンは複雑で難解な真実よりも単純で分かりやすくキモチのイイ嘘を信じ込み易い動物なのです。

 落ち着いて考えてみましょう。「隠された世界の秘密」なぁんてモノがネットでちょっと検索したくらいで発見できることの方がオカシイんじゃないか?と思わなくてはなりません。

 現代人には「分からないことに耐える能力」が必要です。今じゃネットで検索すればスグ答え(らしきもの)が見つかります。
 これがイカン❗

 私は若い頃ピカソに代表される抽象芸術を見てさっぱり「分からな」かったです。先生に相談すると「分からんなぁ」という答えだった。「分からん」でイイから、そう思いながら数多く見ることだ。「分からん」と思いながら見続けなさい。そういう指導だった。

 私はこれは実にイイ指導だったと思っています。この世界には言語化できない感動というものがあることを名作絵画は教えてくれるのですから。

 「分からない」ことを考え続けるのは苦しいものです。パソコンに例えればバックグラウンドで走り続けているプログラムがある時のように他の処理のパフォーマンスを低下させていきます。

 しかし単純な答え(らしきもの)に飛び付くのは「思考の放棄」でしかありません。
 複雑系に耐えて真実を追求する努力を放棄してはならないのです。

 ネットの世界では噂話や又聞きに惑わされず一次情報を確認することで誤情報や偽情報を見きわめることが可能です。

 新しい年はニンゲンが情報を見きわめ、取捨選択する年になって欲しいものです。
 情報の海に溺れてはなりません。
 何だか暗い気持ちになる年頭の辞でしたが希望を捨てずに頑張りましょう。
 頑張って生きていこう❗