しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

玉音放送

2016年06月14日 | 暮らし

おばの話(父の妹・大正12年8月16日生)

談・2015.7.21


玉音放送

満州(吉林)で聞いた。天皇の声で聴いた。
その時、
「戦争が負けたんじゃけぇ、夫の○○が死ぬのは覚悟しとけえ」言われた。
日本が負けたらロシヤ兵から指輪や腕時計を盗られた。露坊主は動かし方がわからん。
聞いてきた。ネジを巻いておしえた。
めぼしいもんは全部取られ、
市場にいけば満人から馬鹿にされ・・・・。
乞食になった思うた。



満州への嫁入り

(昭和18年の事)
(おばの祖父の)利三郎じいさんが父に「どしてたった一人の娘をなんで満州に嫁にやるんじゃ」「これから戦争が始まるかも知れんのに」ようた。
父は黙って頭を下げとったままじゃった。
利三郎じいさんは直接私に「もう生きて死に目に会えん」言うた。(←結果は、会えなかった)

(復員)
葫蘆島へ出るまで一か月かかった。野宿をしいしい帰った。若かったけえできたんかなあ。
戦争だけはしたらいけん。

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