第21位
Robert Randolph & The Family Band / We Walk This Road
Tボーン・バーネットをプロデューサーに向かえ、前作のファンク路線から、よりルーツ・ロックな方向へシフトしきた快作。ジェイ・ベルローズとジム・ケルトナーによるふくよかなリズムが肝。そしてランドルフの個性豊かなスライドが縦横無尽に駆け巡る。ジョン・レノン「I Don't Wanna Be A Soldier Mama」のカヴァーも秀逸。
第22位
THE CHIEFTAINS FEATURING RY COODER / SAN PATRICIO
アイリッシュ最重要バンドのチーフタンズが、メキシカン系のアーティストを招き、メキシコ戦争におけるアイリッシュ移民の勇気と悲劇を元に製作された、アイリッシュとメキシコ音楽の邂逅。ライ・クーダーはその監修役といった感じでしょうか? 私にとって、ゲスト・アーティストはほとんど知らない人達でしたが、流石に味わい深いです。これを教科書にそっちの世界をたぐってみるのも面白いかも?
第23位
MOSE ALLISON / THE WAY OF THE WORLD
ジャズ・ピアニストでありながら、多くのロック・アーティストに影響を与え、ザ・フーがカヴァーした「Young Man Blues」のオリジネイターとしても知られるモーズ・アリソン。12年振りとなる最新作はジョー・ヘンリーがプロデュース。ベルローズ&ピルチのリズム隊にモーズ・アリソンのピアノが絡む。80過ぎとは思えない味のある歌声も素敵!
第24位
ROBERT PLANT / BAND OF JOY
グラミー受賞で大物としての貫禄を完全に取り戻した感のあるロバート・プラントのソロ作。あのアリソン・クラウスとの共演に比べれば、よりロック的な作品なれど、バディ・ミラーがプロデューサーに名を連ねるだけあり、オルタナ・カントリー系の広がりと深みを感じさせてくれる。プラントのヴォーカルも思いのほか良いです!
第25位
HOSEA HARGROVE / TEXAS GOLDEN NUGGET
ダイアルトーンからの新たな刺客、ホウジア・ハーグローヴ。御年81歳と言う大ベテランにして本人曰く“伝説のブルースマン”。ジミー・ヴォーンに影響を与えた方だそうなので、テキサスでは本当に伝説的な人なのかもしれませんが、強烈ないなたさでファンキーに決める様は相当エグイ! やっぱブルースはこうでなくちゃ!
第26位
JOHN SMITH / MAP OR DIRECTION
英国フォークの系譜を継ぐ逸材ジョン・スミス。英国らしい内省的且つ幻想的な雰囲気を醸しながら、米南部フィーリングも感じさせる、表情豊かなSSW作品。自由自在に紡がれるアルペジオの繊細な響きと、時に野太くエキセントリックな歌唱を聴かせる、優しくも暖かな歌声。米南部を旅しながら録音したと言う世界観も秀逸。
第27位
ASA / BEAUTIFUL IMPERFECTION
ナイジェリアから世界に羽ばたく若きソウル・クイーン、アシャ。12月に出たばかりのセカンド作。ナイジェリアン・ソウルとでも呼びましょうか? 静かなフォーク・ソウル的な楽曲も素晴らしいですが、ポップなアップ・テンポ曲も独特なスウィートネスがあって惹かれます。土っぽくも艶っぽいアシャの歌声がまた良いですね~。
第28位
BUDDY GUY / LIVING PROOF
1曲目「74 Years Young」のギター・ソロを聴いた瞬間、なんか笑っちゃいました…。流石に弾きすぎでしょう?みたいな。元気過ぎるにも程がありますよ! ギガギガし過ぎた音色もどうかと思う。でも歌は良い! BBキングとの共演も素晴らしい! そして最後はバディの勢いに納得させられてしまう。そんな強引に寄り切るエネルギーに満ち溢れた怪盤。
第29位
SHE & HIM / VOLUME TWO
女優ズーイー・デシャネルがマッド・ウォードと組んだSHE & HIMのセカンド作。60年代のガールズ・ポップな雰囲気を瑞々しくも甘酸っぱく甦らせつつ、二人ならではの世界を感じさせる素敵な作品。ロマンティックなズーイーの歌声にからむ、レトロななかにキレを感じさせるマッド・ウォードのギターが光ります。
第30位
BETTY LAVETTE / INTERPRETATIONS: THE BRITISH SONGBOOK
これだけコンスタントに力作を出し続ける女性ソウル・シンガーは、ベティ・ラヴェットを置いて他にはいないでしょう。この最新作は、ビートルス、ツェッペリン、ストーンズなど、ブリティッシュ・ロックをベティがR&B解釈で歌うという、いかにも昨今ありそうな企画なれど、その圧倒的にソウルフル且つブルージーな歌唱には、企画すら凌駕する凄みを感じさせられます。
さて、ようやく2010年の「ルーツな日記」的ベスト・アルバム30です。なかなか苦労しました。特に30枚に絞るのに。ま、順位の方はさほど意味はありませんよ。何度も書きますが、別に何かのデータを集計した訳ではありませんからね。ただ私個人の趣味と気分で並べた30枚です。まあ、アレが入っていない!とか、なんでアレよりアレが上なんだ!とか色々あるかもしれませんが、その辺はお手柔らかに。では、順次発表していきますのでお楽しみに!
Robert Randolph & The Family Band / We Walk This Road
Tボーン・バーネットをプロデューサーに向かえ、前作のファンク路線から、よりルーツ・ロックな方向へシフトしきた快作。ジェイ・ベルローズとジム・ケルトナーによるふくよかなリズムが肝。そしてランドルフの個性豊かなスライドが縦横無尽に駆け巡る。ジョン・レノン「I Don't Wanna Be A Soldier Mama」のカヴァーも秀逸。
第22位
THE CHIEFTAINS FEATURING RY COODER / SAN PATRICIO
アイリッシュ最重要バンドのチーフタンズが、メキシカン系のアーティストを招き、メキシコ戦争におけるアイリッシュ移民の勇気と悲劇を元に製作された、アイリッシュとメキシコ音楽の邂逅。ライ・クーダーはその監修役といった感じでしょうか? 私にとって、ゲスト・アーティストはほとんど知らない人達でしたが、流石に味わい深いです。これを教科書にそっちの世界をたぐってみるのも面白いかも?
第23位
MOSE ALLISON / THE WAY OF THE WORLD
ジャズ・ピアニストでありながら、多くのロック・アーティストに影響を与え、ザ・フーがカヴァーした「Young Man Blues」のオリジネイターとしても知られるモーズ・アリソン。12年振りとなる最新作はジョー・ヘンリーがプロデュース。ベルローズ&ピルチのリズム隊にモーズ・アリソンのピアノが絡む。80過ぎとは思えない味のある歌声も素敵!
第24位
ROBERT PLANT / BAND OF JOY
グラミー受賞で大物としての貫禄を完全に取り戻した感のあるロバート・プラントのソロ作。あのアリソン・クラウスとの共演に比べれば、よりロック的な作品なれど、バディ・ミラーがプロデューサーに名を連ねるだけあり、オルタナ・カントリー系の広がりと深みを感じさせてくれる。プラントのヴォーカルも思いのほか良いです!
第25位
HOSEA HARGROVE / TEXAS GOLDEN NUGGET
ダイアルトーンからの新たな刺客、ホウジア・ハーグローヴ。御年81歳と言う大ベテランにして本人曰く“伝説のブルースマン”。ジミー・ヴォーンに影響を与えた方だそうなので、テキサスでは本当に伝説的な人なのかもしれませんが、強烈ないなたさでファンキーに決める様は相当エグイ! やっぱブルースはこうでなくちゃ!
第26位
JOHN SMITH / MAP OR DIRECTION
英国フォークの系譜を継ぐ逸材ジョン・スミス。英国らしい内省的且つ幻想的な雰囲気を醸しながら、米南部フィーリングも感じさせる、表情豊かなSSW作品。自由自在に紡がれるアルペジオの繊細な響きと、時に野太くエキセントリックな歌唱を聴かせる、優しくも暖かな歌声。米南部を旅しながら録音したと言う世界観も秀逸。
第27位
ASA / BEAUTIFUL IMPERFECTION
ナイジェリアから世界に羽ばたく若きソウル・クイーン、アシャ。12月に出たばかりのセカンド作。ナイジェリアン・ソウルとでも呼びましょうか? 静かなフォーク・ソウル的な楽曲も素晴らしいですが、ポップなアップ・テンポ曲も独特なスウィートネスがあって惹かれます。土っぽくも艶っぽいアシャの歌声がまた良いですね~。
第28位
BUDDY GUY / LIVING PROOF
1曲目「74 Years Young」のギター・ソロを聴いた瞬間、なんか笑っちゃいました…。流石に弾きすぎでしょう?みたいな。元気過ぎるにも程がありますよ! ギガギガし過ぎた音色もどうかと思う。でも歌は良い! BBキングとの共演も素晴らしい! そして最後はバディの勢いに納得させられてしまう。そんな強引に寄り切るエネルギーに満ち溢れた怪盤。
第29位
SHE & HIM / VOLUME TWO
女優ズーイー・デシャネルがマッド・ウォードと組んだSHE & HIMのセカンド作。60年代のガールズ・ポップな雰囲気を瑞々しくも甘酸っぱく甦らせつつ、二人ならではの世界を感じさせる素敵な作品。ロマンティックなズーイーの歌声にからむ、レトロななかにキレを感じさせるマッド・ウォードのギターが光ります。
第30位
BETTY LAVETTE / INTERPRETATIONS: THE BRITISH SONGBOOK
これだけコンスタントに力作を出し続ける女性ソウル・シンガーは、ベティ・ラヴェットを置いて他にはいないでしょう。この最新作は、ビートルス、ツェッペリン、ストーンズなど、ブリティッシュ・ロックをベティがR&B解釈で歌うという、いかにも昨今ありそうな企画なれど、その圧倒的にソウルフル且つブルージーな歌唱には、企画すら凌駕する凄みを感じさせられます。
さて、ようやく2010年の「ルーツな日記」的ベスト・アルバム30です。なかなか苦労しました。特に30枚に絞るのに。ま、順位の方はさほど意味はありませんよ。何度も書きますが、別に何かのデータを集計した訳ではありませんからね。ただ私個人の趣味と気分で並べた30枚です。まあ、アレが入っていない!とか、なんでアレよりアレが上なんだ!とか色々あるかもしれませんが、その辺はお手柔らかに。では、順次発表していきますのでお楽しみに!